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[セルフビルド]風呂&トイレ小屋を自作しよう!⑩|小屋制作編ⅰ|急がば回れの模型制作と下準備

2019/03/01

previous:[セルフビルド]風呂&トイレ小屋を自作しよう!⑨|薪風呂編ⅴ|煙道の掃除口とパーライトを使った腰掛け

 

・前回までの振り返り

化粧などの最終的な仕上げはまだですが、コンクリートブロックを積み重ね、スパイラルダクトの煙道を取り付けた薪風呂は、遂に実用段階に達しました。

今回からはいよいよ、風呂&トイレ小屋の建築に向けての作業が始まります。

 

完成予想図

[平面図]

 

コンクリートブロックの数や位置関係は、このような感じになる予定です。

 

[展開図]

[展開図:鉄筋]

赤色が鉄筋を入れたところです。

 

※注意:素人が作った小さな風呂小屋です。鉄筋の本数や入れた場所などに根拠はありません。責任は負えませんので、風呂小屋を作りたい方は、ご自身で調べるか、プロにお願いして下さい。

 

小屋の外周に基礎ブロックを積もう!

半日で3~4個、5個、6個とコンクリートブロックを積む個数は微増していきましたが、それでも5、6個で頭打ちでした。

ここは苦労したパートですが、コンクリートブロック積みは薪風呂でやってきたことの繰り返しなので、ここでは大幅に割愛します...。

ブロック積みについてはこちら:[セルフビルド]風呂&トイレ小屋を自作しよう!⑧|薪風呂編ⅳ|イラスト図解で分かりやすい薪風呂の作り方|ブロック積みとスパイラルダクトの煙道

 

鉄筋を通す穴の位置を修正しています。

 

実際にモルタルを充填しながらコンクリートブロックを並べていったところ、当初の予定とは若干ズレてしまいました。

しかしこの上にはコンクリートブロックが乗ってしまうので、大した問題ではありません。

 

夏季はモルタルの乾きが早いので施工が大変だと聞いたことがありますが、冬季の寒さも、モルタルの強度不足を招いたり、僕の手足を麻痺させるので大変でした。

 

時間があればコンクリートを捏ね、一日に数個でもコンクリートブロックを積み重ねていきました。

氷点下でも十分な強度が出るようにモルタルには耐寒材を入れていますが、積み重ねたばかりのコンクリートブロックが固着するまでは、しっかりとビニールシートで養生をしました。

 

およそ2ヶ月を費やすことになりましたが、予定のコンクリートブロック積みが終わりました...。

※冬季のコンクリートブロック積みは、もう二度とやりたくない作業の一つとして僕の胸に刻まれました。

 

ワンポイント:薪風呂のある生活

時には雪が降りしきるなかでも作業を続行出来たのは、なんといっても仕事終わりの薪風呂があったからです。

セメント袋を開ければ細かな粒子が飛散するし、作業をしていれば手足の感覚が無くなります。

こんな状態のまま、小屋に戻って夕食をとったり、眠ったりはしたくありません。

薪風呂が完成していたおかげで、『作業後には熱々の湯船があるぞ!』と気持ちを奮い立たせることが出来たのです。

※とはいえ、もう二度とやりたくはありません。

 

どんな状況であれ、作業をする日は必ず風呂を沸かしました。

 

小屋建設に取り掛かる前に

風呂&トイレ小屋は、これまでに集めてきた古材を再利用して建てたいと思っています。

その古材とは、母屋を建てた際に使った2×4材とは違い、どれも太いので、コーススレッドだけでビス止めするということが出来ません。

そのため、全くの未経験ではありましたが、「在来工法」という技法を学ぶことにしました。

※学ぶといっても、近場の図書館でそれらしい本を借りてきて、必要そうなページをコピーする程度のことです。

 

近場の図書館にあった本。

イラストもあり、とてもわかり易い本でした。(今にして思えば、)買っても良かったと思います。

 

・急がば回れ?

在来工法というのは、木材に凸凹(ほぞ、ほぞ穴)加工を施して、木材を接合します。

その継ぎ手の位置や全体のイメージが欲しかったので、急がば回れということで、先ずは模型を作ってみました。

 

予定ですが、このような小屋になると思います。

 

・今のうちにやっておくこと

積み上げたコンクリートブロックの囲いの上に、集めてきた古材を乗せていくことになりますが、木材を乗せる前にやっておいた方が良さそうなことに気が付きました。

それは、薪風呂と壁との間にある隙間を埋めるということでした。

この隙間には、いかにも風呂の湯がこぼれて溜まりそうだったので、余っていたタイルを貼ることにしました。

※タイルを貼る場所は、将来的には見えなくなります。

 

 

タイルの接着は、もしかしたらモルタルでも良かったのかもしれません。

 

数箇所、グラインダーでカットする必要がありましたが、これはそれほど難しい作業ではありませんでした。

 

古材の再利用

数年掛かって集めてきた古材は、釘が刺さっていたり、汚れていたり、腐食してしまっていることもありました。

まずは建材として使うために、これらの処理をしなくてはなりません。

※幸運なことに古材は全て無償で譲っていただきましたが、どれも不揃いで曲がっているものも多いため、そのまま使うことは出来ません。ホームセンターなどの材と比べると、建築の難易度は高まります。

 

バールや金槌、ペンチなどを駆使して釘を抜いています。

 

使いやすそうな材を優先して、タワシなどでゴシゴシと汚れを落としました。

 

不必要なほぞ穴を埋めたり、

 

腐食が進んでいたり、末端が真っ直ぐにカットされていない材は、丸鋸で切り揃えます。

材が太いので、丸鋸の刃は上下から入れなくてはならないのですが、これがなかなか難しく、綺麗にはいきませんでした。

 

在来工法の肝ともいえる、「墨付け」です。

※次の更新で、もう少し詳しく書く予定です。

 

 

この本で紹介されていた、「角のみ」という機械を買いました。

この工具はほぞ穴を開ける為のものですが、とても高いので、僕は中古品を買いました。

 

古い中古品で良ければ、1~3万円くらいで見つかりそうです。

 

不揃いの古材を使うのは難しいです。

 

終わりに

行き当たりばったりになることもありますが、まずは図書館で借りてきた本を読み、そして模型を作ったり設計図を書いたりして、必要な材を割り出すことから始めました。

そしてどうしても足りないものが出てくれば当然購入しなくてはならないので、頑張ってお金を稼いでも、しばらくは建設費として飛んでいくことが決定しています...。

しかし全ては自分のためなので、ここ数年が頑張りどころだと思っています。

 

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