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まんがでよくわかるシリーズ:コーヒーのひみつ|自然に触れるとコーヒーが飲みたくなる!?

2017/03/10

「自然に触れるとコーヒーが飲みたくなる」

共感が得られるとしたらどのような方にでしょうか?
登山、キャンプなどアウトドア好きの方、または自然の多く残る場所で別荘暮らしをされている方、あるいはそれに準ずる?生活をしている人たち。

自然に憧れを持つ人が一時でもその自然にふれた時、不思議とコーヒーが飲みたい、いや、コーヒー飲まなくては勿体無い、といった感情に陥ることがあるように思います。

過去に刷り込みでもあっただろうか?と振返りもしましたが残念ながら思い当たることはありませんでした。

以前は特別好きではなかったけれど、大自然の中に移住して来てからというもの、何故かコーヒーが好きになったという人の話は、別荘の多いこの土地では珍しくありません。



以前の僕は、

「コーヒーを飲むとお腹の調子が悪くなるからあまり好きじゃない」
「ミルクと砂糖があれば迷わず入れる」


コーヒーに対する反応はこのようなものでした。



自然に触れ、コーヒーが飲みたくなるという不思議は、住処の大きさや気密性、所持金の多寡、学歴、宗教、思想などに影響なく訪れるもののようです。

ご多分に漏れず、僕もその洗礼を受けたということだと思います。


ブログでコーヒーのことでも書いてみようかと、図書館で2冊の本を借りてきました。
すると、コーヒーの歴史、それにまつわる雑学の多さに驚き、読み耽ってしまいました。


今回はコーヒーの歴史を中心に、面白いと思った雑学なども盛り込み、コーヒーの深淵に少しだけ触れてみたいと思います。
文字だけでは面白くないので、コーヒーに関連する写真と小屋暮らしの平均的な朝食風景を併せて掲載しようと思います。
※平均的と書いたのは冗談です。念の為。


コーヒー発祥の地はエチオピアと言われていますが、ハッキリとはしていないそうです。

《牧羊詩人カルディの伝説:エチオピア》
...カルディは、ある時、赤い木のみを食べたヤギ達が、昼も夜も興奮して走り回っている様子を見て...

《オマールの伝説:イエメン》
...オマールは...飢えに耐えながら山の中を歩いていると、一羽の小鳥がおいしそうに赤い実を食べていました。オマールはその赤い実を煮出してスープを飲んでみたところ、不思議と身も心も生き生きしてきたのです...

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※移住して間もないころ、コーヒーの魅力に取り憑かれた人から生豆をいただきました。
初めての経験でした。写真は銀杏を煎る網を使って焙煎した豆。


エチオピア
のアビシニア高原にあったコーヒーの木は、1470年、南アラビアのイエメンに移植されました。
15~16世紀に、コーヒーの取り引きが始まると、アラビア人はコーヒーの苗木が外国へ持ち出されないように、色々な工夫をしました。それでも1600年インドの回教の巡礼者ババ・ブータンが密かに種をインドに持ち帰り、そして栽培に成功します。

ヨーロッパへは、1616年、コーヒーの木をアフリカのモカからオランダに移植し栽培に成功させます。


※コーヒーの木は、熱帯や亜熱帯地方で育ちます。コーヒーは赤道を挟んで南北25度、北回帰線と南回帰線の間に位置する地域でほとんど栽培されています。この地域をコーヒーベルトと呼んでいます。

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※コーヒーの生豆。未成熟なもの、極端に小さいものなどを取り除くと、焙煎に回せる豆は大分少なくなります。


眠気を抑えるコーヒーは最初、イスラム寺院の中だけで飲まれていました。

市場最古のコーヒーハウスは「カーネス」といい、今のイスタンブール(トルコ)にできました。
あまりの人気に15世紀に入った頃から、「コーヒー禁止例」が出され、コーヒーハウスは閉鎖されましたが、当時のエジプト王サルタンが大のコーヒー好きだったため、禁止令を廃止させたのです。

しかしその後もコーヒーに対して激しい弾圧が繰り返されました。

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※鋳物のコーヒーミル:SPONG(スポング)英国製


16世紀中頃には、トルコからヨーロッパへ凄い勢いで伝わっていきますが、イスラム教徒が飲んでたコーヒーをキリスト教徒が飲んでいいものかと大騒ぎになります。

当時の法王クレメニス8世「コーヒーは悪魔の飲み物といわれているがこんなにおいしいものを異教徒に独占させておくのはもったいない」と、コーヒーにキリスト教の洗礼を施します。それにより、ヨーロッパの人々が安心してコーヒーを飲めるようになったのです。

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※コーヒー一杯分(150cc目安)に必要な、焙煎済みのコーヒー豆




《日本のコーヒー史》

文化元年(1804年)太田蜀山人(しょくさんじん)が著した 「瓊浦又綴(けいほゆうてつ)(随筆)」に、わが国最初のコーヒーを飲んだ体験が書かれています。そこには、
「紅毛船にて『カウヒイ』というものをすすむ 豆を黒く炒りて粉にし、砂糖を和したるものなり 焦げくさくて味ふるに堪えず」

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※受け皿に調度良いステンレス製の器がありました。これはインドで購入したものです。便利。



シーボルト
日本に西洋医学を伝えた長崎出島のオランダ商館の医師シーボルトは、大のコーヒー好きで、日本人にコーヒーが広まらないものかと考えていました。シートボルトが江戸に赴いた時の記録「江戸参府紀行」(1823年)に、「この飲み物が流行しなかったのは、実に不思議なことである。しかも日本人はわれわれといっしょにいると、コーヒーを飲むのが好きである」

その他、「薬品応手緑」という本には、コーヒーは健康に良い飲み物として紹介されています。

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※フレンチプレスは、ペーパーフィルターが要らないので経済的です。ゴミが出ないのも良いと購入しました。




明治16年(1883年)「鹿鳴館」では、外国人と日本人の上流階級の人達とのパーティーが開かれ、西洋料理のフルコースが用意されました。そして最後にコーヒーが出されました。

明治19年(1886年)、日本初のコーヒー店は、東京、日本橋「洗愁停(せんしゅうてい)」
明治21年(1888年)、日本で最初の本格的コーヒー店「可否茶館(かひちゃかん)」が上野に開店。一杯1銭5厘。おそばが1杯8厘だったので、おそばの約2倍。一般的には広まらず4年ほどで閉店しました。

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※フレンチプレスでコーヒーを淹れる場合、お湯を注いでからしっかり4分間、計測します。



明治の終わる頃に、ようやくコーヒー店が銀座や上野に次々と開店しました。「メイゾン鴻の巣」(明治43年1910年)「カフェ・プランタン」「カフェ・ライオン」(明治44年1911年)※これらのお店は西洋料理がメインで、コーヒーだけを味わうお店ではありませんでした。

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※チャパティに平飼い卵を使った卵焼きとその上にからし菜をのせたもの、もう一方は、からし菜の上に揚げたカボチャをのせました。



大正2年1913年
コーヒーをメインとしたお店「カフェ・パウリスタ」が銀座に開店「カフェ・プランタン」のコーヒーが1杯15銭だったのに対して、「カフェ・パウリスタ」は1杯5銭という安い値段だったので、一般の人達が気軽にコーヒーを飲める店として大繁盛します。


ヨーロッパでコーヒー店が誕生した頃のように、時代を代表するような芸術家が集まる場所になっていきました。
森鴎外、北原白秋、谷崎潤一郎、夏目漱石...

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※4分待ったらストレーナーを押し下げ、抽出されたコーヒーをカップに注ぐだけ。ペーパードリップとは違い、コーヒーの油分や澱(おり)も注がれますので、ここが好みの別れるところだと思います。



その後、コーヒーを愛する人達は増えますが、第二次世界大戦により、コーヒーは「敵国の飲み物」として扱われ、コーヒーの輸入が禁止され、再開されたのは戦後の昭和25年(1950年)でした。



1955年(昭和30年)クラシックが聞ける「音楽喫茶」みんなで歌う「うたごえ喫茶」そして「ジャズ喫茶」などが流行しました。

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※コーヒーを飲んだ後の片付けを考えると、ペーパードリップの方が手軽だとは思います。



おしまい。


《おまけ》

・代表的なコーヒー豆の特徴

モカ・・・エチオピア:酸味とコクがあり、独特の香りがある

ブラジル・・・柔らかな酸味と軽い苦みが特徴

コロンビア・・・甘い香りとまろやかさの中に淡い酸味が感じられる

ブルーマウンテン・・・
ジャマイカ最高級品のコーヒー豆。豆が大きく、香り、酸味、苦みのバランスが良いとされている

マンデリン・・・インドネシアのスマトラ島:豆が大きく、コクのある独特の風味が特徴

ハワイ・コナ・・・ブルーマウンテンに並ぶ最高級品。フルーティな香りに酸味、コクの味わい




・雑学

インスタントコーヒーを作ったのは日本人。
シカゴに住んでいた科学者・加藤サトリが世界初のインスタントコーヒーを発明し、1901年(明治34年)パンアメリカ博覧会に出品しました。その名も「ソリュブル(溶ける)コーヒー。」
※缶コーヒーも日本人が考えたもの
※缶コーヒーは生豆使用料が5g以上のものを「コーヒー」2.5~5gのものを「コーヒー飲料」という

 


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※アルミのフィルターで淹れたベトナムコーヒー

・エチオピアでは、コーヒーにクローブやジンジャーなどを入れる
南部ではコーヒーに少量の塩やバターを入れることも

・ベトナムコーヒーには、ミルクのかわりにコンデンスミルクを使い、バターを入れて飲むコーヒーもある。

・ピーナッツバターにコーヒーを注ぎ、生クリームを入れるとピーナッツの香り高いアレンジコーヒーができる

 

・コーヒーを淹れる道具

ペーパードリップ
ドリッパーには、主にメリタ式(1つ穴)カリタ式(3つ穴)がある。
メリタ式:ゆっくりとお湯を注ぎ、ドリッパーにお湯がいっぱいになったら、コーヒーが落ちるのを待つだけ。
カリタ式:お湯を少量ずつ、コーヒーが落ちる早さと同じ位の速さで注ぎます。お湯が落ちる目安にあわせて、数回に分けて、お湯を注ぎます。

サイフォンセット
フラスコに水を入れアルコールランプで温めると、水蒸気の圧力でお湯が上のロートに上がり、コーヒーが抽出される。

ネルドリップ
布(ネル)で出来たフィルターにコーヒーの粉を入れ、お湯をゆっくりと注ぐ。
一度使ったネルは水洗いした後、乾かないように水に浸しておく

フレンチプレス
※フレンチプレスを使った淹れ方は下記にもあります。どちらが良いかは好みとなりますが、ここにある30秒というのは初めてみました。
グラスポットにコーヒーの粉を入れてお湯を注ぎ、フタをして30秒ほどおく。ストレーナーをゆっくりと押し下げたら、出来上がり。

 

《しろくまカフェより/コーヒープレス(フレンチプレス)の使用方法》

※コーヒー豆の油分がそのまま残るから深い味になります。
いい豆だとおいしいです(豆が悪いと逆にマズくなります。)
※油分が除去されることなくそのまま溶け込みます。


コーヒープレスとカップはお湯で暖めておきます。
火を止めて少しおいたお湯を使う。(90~96℃のお湯)

粗挽きコーヒーを入れてお湯を注ぎ軽く混ぜます。

フタをして4分待つ。
つまみは上げたまま。
時間は守りましょう。 長いと苦くなります。

 

出典:
「学研 まんがでよくわかるシリーズ34 コーヒーのひみつ」
「しろくまカフェ/ヒガ アロハ」

 

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※僕が使っているのはこれですが、一杯だけ淹れるには少し大き過ぎでした

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