[セルフビルドの小屋暮らし]〔DIY〕〔室内編〕|リメイクした窓の取り付け方|タイニーハウスの作り方
2019/02/04
南に面した壁には「窓」が欲しい。
特別にこだわるとしたら断然、この「南向きの窓」がいい。
〈これまでの遍歴〉
1.1820×910mm(合板サイズ)のポリカーボネイト(以下ポリカ)の透明な板で、小屋の骨組みの2×4材を挟み込んだ、窓というか採光取りの状態で2年ほど過ごしました。
ガラスより安価だろうとポリカを選んだのですが、流石にこのサイズとなるとそこまで安いとは思えませんでした。
確か、4~5000円くらいだったと思います。これを2枚買いました。(大きなホームセンターで有名な、「ジョイフルホンダ」で買いました。)
合板サイズのポリカだけではカバーしきれない開口部には、横板を這わせ、中空ポリカという波状になったポリカを使いました。中空ポリカを選んだのは、磨りガラスっぽく使えると思ったからです。
2.その場しのぎで作った採光取りも、透明度が低下するにつれ満足出来なくなりました。
※ポリカは傷が付き易いと思います。窓を拭く度に傷が付きます。割れる心配がなく、太陽光にも強いかもしれないけど、僕は好きになれませんでした。
〔ガラス〕を使って、満足のいく「窓」を作りたいと一念発起。
珍しくホームセンターで立派な材(ヒノキ材)を買い集め、意気揚々と作業に取り掛かりました。
しかしこれは失敗に終わります。
新たに安価な杉材を買って来ましたが、もう一度やってみたところで納得のいくものが作れるとは思えず、結局は投げ出してしまいました。
材を買ったのに投げ出したのはこの時が初めてだと思います。
だからといって何かが変わるということはないのですが、僕にとってはショックな出来事でした。
3.この物語は思わぬところで好転しました。
ある日、古道具を集めた倉庫に行けることがあり、その時に偶然見つけた窓が安かったので、これをリサイズしたり、厚みのあるガラスに取り替えたりして使おうと閃いたのです。
妥協という感覚はなくて、こちらの方が良い選択だと素直に思いました。
もっと技術を磨いてから、納得のいく窓作りに再挑戦しようと思います。
前置きは長くなりましたが、これは〔南向き窓〕関連の施工が全て終わったからです。
その為、窓に関しての〔まとめ〕を冒頭で行いました。
今回の更新は、リメイクした古い窓の設置です。室内側の施工の様子をまとめました。
〈設計図〉
3.戸当りを付ける(⑤⑥)
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1.窓を設置するために柱を切断する
右側の窓は既に設置済みです。
同じものが2つあるので、1つ目は思うようにやってみました。
実際手を動かしてみないと気付けないことは多々あったので、2つ目は少しだけ上手に出来そうです。
左側も右側と同じように窓を設置します。
一度同じ作業を経験しただけで、3倍ほど作業スピードが向上したように感じました。
1.窓を設置するために柱を切断する
縦に伸びた2×4材の「a」~「b」の距離をノコギリで切り除きます。
設計図では「破線」の部分です。
2.①②③④の材を取り付ける
表側に2×4材を隠す化粧板を張っている関係で、写真では分かりづらいのですが、黄線と黄線の間の2×4材はノコギリで切断され、取り除かれています。
2×4材で新たに①と②のパーツを作りました。
切り出した材で③のパーツを作りました。
上部にも2×4材で④のパーツを作り、取り付けます。
3.戸当りを付ける(⑤⑥)
これは窓を横から見た図です。②の水色が窓で、①③の両脇の緑が「戸当り」です。
戸当りとは、窓を閉めたときに当たる材のことですが、今回の窓は〔ハメ殺し窓※なんか怖い〕です。開閉しない窓なので、この戸当りを両サイドから打ち付け、窓を固定しようと考えています。
カットした2×4材にあらかじめ、戸当りを釘で打ち付けておきます。
この作業は一度、右側の窓で苦労したお陰で学んだものです。
戸当りの付いた材、⑤、⑥を取り付けます。
これから取り付ける窓には、上部に隙間があるので、適当な材を打ち付け、隙間をなくしておきました。
左右の材(⑤⑥)には、戸当りをあらかじめ取り付けてありますが、上下横方向の材にも同様に戸当りを打ち付けておきます。
※外側からはポリカが打ち付けられているので、釘を打つ作業が大変でした。写真にある釘抜きの背中を使ってみたら、とてもスムーズに釘が打てました。
4.窓の設置
無事に窓が乗りました。隙間が出来なくて良かったです。
窓が乗ったら、内側からも戸当りを四方に打ち付け固定します。
梯子がある時にしか切り取れないアングルで写真を撮っておきました。
後は断熱材を入れて壁を取り付ければ、内側の作業はお終いです。
5.内壁を張る
採寸した通りに内壁を切り出します。上部の荷重が掛からない箇所なので、写真のような薄い板を使いました。
少しでも隙間風が入らないように、板のカットを少し、こだわってみました。
6.完成
光の入る面積は小さくなりましたが、透明度が違います。
この違いは"一目瞭然"でした。
光の入ってくる様子や、照らされた場所の雰囲気、猫たちの反応、これらの変化は感覚的なところが多いので、言葉にするのは野暮かもしれません。
一つだけ言うとすれば、やって良かった...ですかね。
※何だか大団円を迎えた気持ちになってしまいましたが、まだ、表からの作業が残っています。小屋の外観をインターネット上に公開することに抵抗がありますが、説明する為には仕方ないので次回、窓まわりだけを公開しようと思います。
〈 おまけ 〉
明るいうちに撮った完成写真は逆光となる為、細部が写りませんでした。
夜中にフラッシュを使って撮ってみたところ、とても分かり易い写真となりました。
しかしこの写真は余りに荒が目立った為、〔おまけ〕とし、白黒&サイズダウンをして公開することにします。
※本来なら、この上に漆喰や化粧板を貼ります。そうすれば見違える筈です。
おしまい。