[セルフビルド]風呂&トイレ小屋を自作しよう!②|基礎工事編ⅱ|遣り方の図解|水杭、水平レーザー、水貫、水糸を張る
2019/01/24
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新しい小屋を建てようと思った時に、最初に見たのは"日当たり"でした。
最も日当たりの良い場所を、「畑」にするか「小屋」にするか迷いましたが、新しい小屋は猫のためにサンルーム的なものを作り、その中で植物も育てたいと考えているので、一等地には「小屋」を建てることにしました。
小屋サイズを決めたら、先ずは大まかに穴を掘りました。
今回の小屋の床は、コンクリートの土間にしようと思ったのです。
そして前回、掘った穴の中に砂利を入れ、転圧しました。
次はいよいよ、「遣り方」の段になりました。
「遣り方」を作ることにより、建設場所が正確に決まります。
直角の出た基礎、水平な床の上に小屋を建てるためにも妥協は出来ません。
1.水杭、水平レーザー、水貫
地面に垂直に打ち込む角材のことを「水杭(みずくい)」といいます。
「水杭」に水平を見る為のレーザーを照射し、その位置に板を貼るのですが、この板のことを「水貫(みずぬき)」といいます。
※水杭、水貫のイメージ図
・水杭を作る
廃材の中から角材を探して来て、適当な長さにカットしました。
カット面は、地面に突き刺さり易いように斜めにしてあります。
建設予定地よりも大分余裕を持って「水杭」を打ち込みます。
打ち込む際は、水準器を使って垂直を見ながらハンマーで叩き込みましょう。
写真のレーザー照射器は、本来水平垂直が出るのですが、垂直方向のレーザーが壊れている為、格安(2,000円)で入手することが出来ました。
最初の小屋を建てた時のように「水盛り」でも水平を出せますが、僕はレーザーを使ったこの方法がとても簡単だったので気に入りました。
※レーザーのイメージの為にリンクしています。実際に使ってみたことのあるものではありません。
照射されたレーザーの位置をマーキングします。
高さが足りない場合は、このように「水杭」を継ぎ足しましょう。
マーキングした水平ラインに合わせ、「水貫」を打ち付けます。
2.図解!水糸を直角に張る方法
☆:2,730mm四方の基礎の場合
1.大体の位置で構わないので、先ずは「水貫」に「水糸」を結びつけ一辺を出します。
2.1の水糸に直角になるように、もう一辺、水糸を張ります。
3.「水糸」の交差する点を基準点とします。(上図内①の赤丸)
4.水糸の交差した場所に鉄杭を打ち込みたいので、「下げ振り」を使って打ち込む場所を正確に出します。
僕の下げ振りは骨董市で買った古道具なので、現行のものとは見た目が異なります。
しかし性能は変わらないと思っているので、気にはしていません。
※下げ振りのイメージの為にリンクしています。実際に使ってみたことのあるものではありません。
基準となる杭が打てました。
5.①の杭から2,730mmを測り、②の位置を決め、杭を打ち込みます。
6.①の対角にある③の位置を出す為に、3861mmに伸ばしたメジャーを使って、コンパスの要領で円弧の線を地面にマーキングします。
7.②から2,730mmを測り、円弧の線と交わる点が③になるので、杭を打ち込み、残りの水糸を張ります。
※残りの杭も同じ要領で進めます。
念のため、2,730mm四方の、対角線の長さの出し方を書いておきます。
ルート機能のある電卓で計算しましょう。
四辺の2,730mmと、対角の二辺≒3,861mmを全て測って誤差がないことを最後に必ず確認します。
納得のいくまで、何度でもトライしましょう。