[赤松の伐木に至るまで][3/3」電力会社・NTTの電線問題[おまけ]
2017/03/10
まだ心配事が残っています。
道路に面している木々がそのまま残っているのです。
思いがけない方向に倒れれば農作業小屋に倒れ込む可能性もありますが、それよりも電力会社と、NTTの電線を切ってしまわないか心配でした。
画像右手が道路に面しており、電線が通っています。
インターネットで調べてみると、電線を切ってしまいかねない状況であれば、電力会社やNTTがその危険な木を切ってくれることもあるようです。
現に近くの別荘では、木を切って貰った挙げ句、お金まで貰ったといっていました。
伐木まではして貰えなくとも、どうすれば良いか相談してみる価値はあると思いました。
電力会社に電話
「風が強い日に、家の前に生えている赤松がしなって今にも電線を切ってしまいそうなんですが、どうすれば良いでしょうか?」
想像以上にフットワーク軽く、数日後には担当者が現地調査にいらしてくれました。
しかし、実際に枝が電線に触れていない場合は対処出来ないと言われてしまいました。
そこで僕は、
「自分で木を切ろうにも万が一失敗したことを考えると怖くて切れません。強風に煽られて木が折れ、電線を切ってしまった場合、その損害は僕宛に請求されるのですか?」
すると、担当者は、
「木を切るのに失敗して電線を切った場合は損害賠償請求しますが、強風などの自然災害で木が倒れ、電線を切ってしまった場合は請求しません。」
と、言ってくれました。
これらのやり取りを電力会社の履歴に残して貰えるようお願いをして、ひとまずは安心出来ました。
これと同じ事をNTTにも行い、同じ様な言質を取ることが出来ました。
今後のスタンス
・倒れて電線を切ってしまう可能性もあるが、自分で切って失敗し、損害賠償請求されたくはないので、電線前の赤松は放置。
そもそも電力会社の電線も、NTTの電線も、僕には必要のない線だし、もっと言えば景観を損ねる電線や電柱は地中に埋めて欲しいと強く願っているくらいだったことを全てが終わった後に思い出しました。
もう少し図太くいられたら良かったのかもしれませんね。
おまけ
伐木が終わった次の日、僕は「ヱビスビール」と隣町にある有名店の「和菓子」、そしてバックホーの「燃料代」として本当に少しだけど現金を入れた封筒を携え、鉄さん宅へお礼に伺いました。
最初に値段交渉をしていなかったので、少し不安でもあります。
鉄さんはどうしてもお金を受け取ってはくれませんでした…
「森の巨人」は本当に凄い人だった。
鉄さんに伝授された伐木技術のお陰で、赤松よりは大分背の低い木でしたが、河川の伐採・伐木を行う代わりに薪として倒した木を持ち帰れるという作業を10日位掛けてやれるくらいには成長しました。
大小合わせて20本くらい倒しましたが、やはり生きている木を切ることには抵抗がありました。
もうこの手の仕事はやりたくないと思っています。
あれ以来ジャイアンを見ることはなく、隣の農作業小屋の人が赤松について何か言ってくることもありませんでした。
隣の農作業小屋の赤松が僕の敷地に倒れてくる危険だってあることにも、後になってから気がつきました。
お互い様だよなぁ…
薪ストーブの前で、「軽トラ欲しいなぁ」とか「新しいパソコン欲しいなぁ」とか、呑気に呟けていられるのも、鉄さんのお陰だと記事を書いていて改めて思います。
正月になったらまた、「ヱビスビール」でも持って挨拶に行こうと思います。
[最後に]
隣の農作業小屋の人達が、ジャイアンを使って僕をハメようとしたというのはあくまで推測です。
実際のところは何も分かりません。
ただ、地元の人と移住者の間には何かしら蟠りがあることは、何となく今回の件を通して感じました。
別荘に住む方や移住者側の気持ちは直接聞く機会がありましたが、地元で住む人々の、移住者や別荘暮らしの人々に対する思いはどのようなものなのだろうか?
いつか聞く機会は訪れるのだろうか?
赤松編は一先ずおしまい。
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