[ジムニー]スタッドレスタイヤに履き替える|おまけ:ホイールナットについて(※テーパーナット)
2017/03/16
上の記事に追記しても良かったのですが、カテゴリーの都合で分割しました。
この更新では只々夏用タイヤを冬用のスタッドレスタイヤに交換するだけです。
しかし、最後の『おまけ』は耳寄りな情報かもしれません...
ジムニーを買ってから、初めて迎える冬です。
念願の4駆を手に入れたので、タイヤもスタッドレスに変えなくては片手落ちかもしれません。
いや、雪の降る山で車に乗るなら必須と言えるかもしれませんね。
軽い気持ちでスタッドレスタイヤを検索して、『えっ...そんなに高いの!?』などと怯みつつも、やっぱり必要だろうと購入することにしました。
冬季にスタッドレスタイヤに履き替えリスクを抑えたり、そもそも冬季に車の運転は危険なので、車には乗らないという選択もあります。判断は人それぞれですが、問題は何処までケアするのか?ってところだと思います。
住居でも同じことが言えますが、車に対する気配りもまた、その人の考え方が如実に現れるところだと思います。
実は、最初はスタッドレスタイヤのみを買いました。ホイールは現在使っているものを流用しようと考えていたのです。
しかし、『タイヤの履き替え工賃(バランス調整含む)』をお願いした場合、4本で8000円掛かることが分かりました。
夏用タイヤに戻す時にも同様の『タイヤの履き替え工賃』が掛かることを考えると、なかなかの出費だと思います。
『タイヤの履き替え工賃』を倹約するには、中古のホイールを買ってしまうのが良さそうだと思いました。
一度タイヤを履かせてしまえば、次からはホイールごと自分で交換が出来るようになると思ったからです。(Twitterでスチール製のホイールを産廃業者?のようなところで探すと良いとアドバイスをいただきました。産廃業者で探すことはしませんでしたが、ホイールはアルミではなく、エスクード純正のスチールにしました※タイヤだけは普通車のものを履いてます)
キラキラと飾り立てず、無骨だけど頑強なホイールは山暮らしに合っているのかもしれません。
完成図
交換前の夏用アルミホイールは写真に撮り忘れてしまったので、スタッドレスタイヤを装着した完成図です。
作業の説明はこの写真でも問題ないので、このまま続けます。
下に簡単な作業の流れを書きました。
細かいところは写真を見ながら説明します。
【タイヤ交換の手順】
1.出来るだけ平坦で、ジャッキアップが出来る地面の硬い場所に車を止めます。
2.タイヤが地面に接したままの状態で、先ずはホイールの取り付けナットを全て緩めてしまいます。※ナットは少し緩めばOKです。
3.ナットが緩んだら、いよいよジャッキアップです。僕は4tジャッキを使いました。
4.タイヤが回る程度まで車体が持ち上がったら、必ずジャッキスタンドを使って下さい。なければコンクリートブロックなどでも良いのかもしれません。
5.ナットを外してタイヤを取り外します。
6.冬用タイヤを取り付け、先ほど外したナットを流用し固定します。その際、ナットの本締めは車を下ろしてから行いますが、それでもある程度は締め付けておいた方が、歪みや挟み込みもなくなるのと思うので、僕はそのようにしています。
7.ジャッキとジャッキスタンドを取り外し、タイヤが地面に接した後に、ホイールの取り付けナットを本締めします。
『インパクトドライバーで使えるソケット』
ホームセンターで見つけた、『インパクトドライバーで使えるソケット』です。
クロスレンチでクルクルっとやるのも好きですが、やっぱり電動は楽で早いです。
※『インパクトドライバーで使えるソケット』に興味を持たれた方へ
僕のホイール取り付けナットは19mmでしたが、全てが統一されている訳ではありません。『インパクトドライバーで使えるソケット』を購入される際は、自分のタイヤのホイールナットサイズを確認してから購入して下さいね。
『インパクトドライバーで使えるソケット』は便利ですが、最後は『手動のクロスレンチ』で本締をしないと僕は不安で乗れません。
ジャッキアップ
油圧を緩めるボルト(リリースバルブ)が下部にあるので、そのボルトをしっかりと締めてから、付属のレバーでジャッキアップを始めます。
詳しくはジャッキの説明書を読みましょう。
ジャッキを当てる場所(ジャッキアップポイント)を誤ると簡単に歪んでしまうこともあるので、フレームの頑丈なところを見つけます。
※『▽』ジャッキアップポイントは、逆三角形のマークで示されていることがあります。
ジャッキアップが出来たら『ジャッキスタンド』を取り付けます。
写真では解り辛いですが、ジャッキスタンドを設置したら、油圧ジャッキを少し緩め、車の荷重をジャッキスタンドに預けます。
※油圧ジャッキは自然と下がってくることがあるので、車体を支えるのは『ジャッキスタンド』かそれに類するものを使って下さい。
タイヤを外した時には、ついでにブレーキシューの厚みを見ておくと良いかもしれません。
ブレーキシューの厚みが整備値を割っていたら、速やかに交換しましょう。
使い回しの完成写真です。
スタッドレスタイヤを取り付け、タイヤが車体側に完全にくっつくまでナットを締め付けます。
再度ジャッキで車体を持ち上げ、ジャッキスタンドを取り外します。
ゆっくりとジャッキの油圧を抜き、タイヤを完全に地面に下ろします。
ある程度まではインパクトドライバーで締め付けますが、最後の締め付けはクロスレンチに持ち替え、結構力いっぱい締め付けます。
その際の締め付けトルクですが、それはトルクレンチがなければ正確には分かりません。
ナットを緩める時の硬さを覚えておくのが良いと思います。
僕のクルマでは20個のナットが使われているので、20回、緩める時の硬さを覚えるチャンスがあるということになります。
個人差はありますが、言葉で説明するなら「結構本気で」くらいだと思います。
因みに、ナットを締め付ける時はクロスレンチを押さずに必ず引く方向で締め付けて下さい。引いた時の方が力が掛けられます。
そして最後に、『絶対にやってはいけないこと』があります。
締め付けの最後に、クロスレンチを足で蹴る人がいるようですが、これは絶対にやってはいけません。
クロスレンチは足で使うものではないとかそういうことではなくて、足の力は腕よりも強いです。
その為、簡単にオーバートルクになります。
強く締め付けておけば安心というほど、単純にはいかないようです。
あくまでも整備値通りに締め付けることが大切なので、心配な方はトルクレンチを買うか、整備工場やガソリンスタンド等へ持ち込み、タイヤ交換をやってもらうべきだと思います。
※たまに、潤滑剤を使ってもどうしても外せないボルトやナットがあります。そのような時には不本意ながら足で蹴ることもあります。ただ、それは緩める時です。締め付け時に蹴る人は、プロでは先ずいないのではないかと思っています。実際のところは良く分からないのですが...。
取り外したタイヤ
外した夏用タイヤには取り付け位置をマーキングしておきます。
取り付け時にローテーションして使う為です。
これでタイヤの寿命を伸ばせる予定です。
外した状態であれば、挟まった石も取りやすいです。取ってあげると良いと思います。
※2016.10追記:タイヤをローテーションして取り付けたところ、時速80kmを超えた辺りから、激しくハンドルがブレるようになりました。その為、元の位置にタイヤを装着し直しました。タイヤの削れ具合やバランスもあるので、ローテーションをする時は注意が必要です。
おまけ
知っている人には当たり前の話ですが、知らない人には『金言』です。
上の写真は、完全に締め付けが終わった写真です。
ナットを良く見ると、数ミリ浮いているようにも見えると思います。
これはテーパーになったナットにみられる特徴です。
良く分からないと、このテーパーになった、一見隙間のようにも見えるところを完全に見えなくなるまで締め付けたくなるものですが、この状態が正解です。
万が一、テーパーになったナットなのに、この隙間のように見える部分が見えくなるまで締め付けられてしまったら、そのナットは寿命なので、直ぐに替えて下さい。
このテーパーはナットの寿命を確認することも出来ます。
タイヤ交換は地味な作業ですが、直接命に関わる作業です。
十分に注意しましょう。
※初めての人は一度、プロの作業を見学させて貰えると良いのですけどね。
テーパー - Wikipedia
テーパーまたはテーパ (英語: taper) は、細長い構造物の径・幅・厚みなどが、先細りになっていることである。そのような設計にすることを「テーパーをつける」と言う。