タイニーハウスピリオディカルズ

タイニーハウスピリオディカルズ|30代で脱サラして小屋暮らしに挑戦するブログ

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ムダ知識をふたつ

 

7月初めのよく晴れた朝、外へ出て、ネコ用のエノコログサを取りに庭へ行きました。


ここに越してきた当初は、土地いちめん笹だらけの雑木林で、雑草なんて生える余地もないほどでした。

その笹を根っこからみんな抜いて、木も少し切ったら、地面に日が当たるようになって、そして雑草だらけの土地になりました。


生えてきた雑草は、名前のわかるものではツユクサ・ヒメジョオン・ヨモギ・オオバコ・ヨウシュヤマゴボウなど、あとはよく根を張る厄介なイネ科の草と、触れると種を沢山飛ばす嫌な草、矢鱈と巨大になる草、ツルを伸ばす草などなど。

いまいちバリエーションがなくて、同じような草ばかりが密生しています。

夏の庭
↑歩くところだけ草が生えてこない。


ネコが食べるネコ草というのは、だいたい「えん麦」というイネ科の植物を指しますが、イネ科の植物だったら「えん麦」でなくとも何だっていいとのことなので、引越して来る前はエノコログサをよく与えていました。

エノコログサ ネコじゃらし


いわゆる猫じゃらしです。

都会のふとした隙間によく生えていたんです。


それなのに、小屋の庭には、猫じゃらしが生えてこない!


それどころか、近場を散歩したときすら見かけません。

そこで遠くに出かけたときに見つけた猫じゃらしを取ってきて、穂の部分を庭に投げておきました。


それから2年、猫じゃらし軍は、ぐんぐんと勢力を伸ばしています。

いやあ、雑草の生命力と繁殖力ってスゴイ!!

 

で、まあ、朝起きて庭に猫じゃらしを取りに行ったんですね。

すると、カラマグロスティスに一匹のカエルが座っているのが目に入りました。

カラマグロスティス

↑カラマグロスティス


カエルはもぞもぞと不思議な動きをしています。

ちょうどネコが香箱を作るような格好でうずくまったカエルのお腹は、ぱんぱんに膨れていました。

お腹がぱんぱんのカエル

 

時折、ぱかーっ、ぱかーっと、大きく口を開けて、苦しそうに喘ぎます。

これまたちょうど、ネコが熱をだしたときに口を開けてパクパクと苦しそうに喘いでいる様子にそっくり!

口をあけるカエル
↑口をぱかっと開けているのがわかりますか?


カエルはそして、喘いだと思ったら、今度は手で、目の後ろの辺りから前へ向かって、しごくように頭を撫で始めました。

その姿はまさに、ネコが手を使って頭の後ろの毛づくろいをするかのよう。

手で後頭部をなでるカエル



これはもしや、異物を飲み込んでしまったカエルが、胃袋ごとそれを吐き出そうとしている世紀の瞬間に立ち会っているのかも!?


と、思って急いで動画を撮影したのに、しばらくすると、カエルはあっさりとネコの真似を止めて、涼しい顔をして座っているので、私もその辺で解散することにしました。


胃袋を吐くどころか、一体何をしていたのか不明すぎるので、気になって調べましたら、意外なことに、「脱皮」をしていたみたいです。

カエルの脱皮は、成長とは無関係で、ただ気持ちよく皮膚呼吸ができるように、汚れた皮膚を捨ててキレイな皮膚を保つために行うんだそうです。

暑いときには毎日脱皮することもあるらしい。

しかも、脱いだ皮は食べてしまう!

なんてキレイ好き!


カエルが何をしているのかわかったところでもう一度撮った動画をみても、どうもよく分かりませんでしたが…。


ちなみに、カエルを触った手で目などの粘膜を触ると腫れる場合がありますので、カエルを捕まえた手はキチンと洗うことをお忘れなく!


それから、小屋の前には幾つか植木鉢が並んでいるんですが、たまに黒いハチのような昆虫が一生懸命穴を掘っている姿を見かけます。

黒いハチは実に几帳面で、穴から持ち出した土の粒を、アリのように穴の入り口近くに積むのではなくて、穴から遠く離れた場所まで運ぶんです。

だから一見すると、そこに穴が開いているなんて分かりません。

きっと掘った穴にタマゴでも産み付けるんだろうなあと簡単に想像がつきましたが、植物の根に影響があっては、おちおち見過ごす訳には参りません。


で、調べました。


ハチの名前は、アナバチ

果たして穴には産卵をするとのこと。

ですが、植物の根には影響はないそうで。

タマゴからかえった幼虫のために、食料として仮死状態にしたイモムシなどを持ち込んであげるということです。

だから放っておくことにしました。


アナバチと似たような生態のハチにジガバチがいますが、アナバチが黒地に白い帯の入ったお腹なのに対し、ジガバチは黒地に赤の帯。


ジガバチといえば、島木健作の「ジガ蜂」という短編があります。

島木健作の作品には、しばしば生きものが登場しますが、島木自身が永く肺に悩まされていたこともあって、小さな生き物に気持ちを沿わせるような描写が多く、しかし、手を出さず、極力見守る姿勢を見せているのが印象的です。

 

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