古い土壁を再利用して七輪的なものを作りたい[DIY][No.1]
2017/06/26
もう1年以上前の話ですが、明治に建てられた古民家の取り壊し現場から土壁を譲っていただきました。
今回はこの土壁を再利用して、七輪のような火器を作ってみようと思います。
新たに火器が必要になったというよりは、土間に使えるかどうかの強度テストの意味合いが強いです。
土壁は水を加えることでまた再利用出来るようです。
石灰分を多量に含んだ黄河流域では、古代より土を突き固めたものを建材に使っていたというし、三和土(たたき)は「土」「石灰」「苦汁」を混ぜたものを叩いて作るそうです。
何といっても土が使えれば建築費用を大幅に圧縮出来ます。
土の持つポテンシャルに期待が募ります。
土壁を復活させる
基本的に見よう見まねでやっています。
貰ってきた土を篩(ふる)いにかけます。
壁の表面には漆喰が塗られていたのかもしれません。
ところどころに白っぽい破片が出てきました。
細かく篩った土に水を加えます。
土壁は、細かく切った「すさ」が繋ぎの役割を果たすようですが、この土にはあまり繋ぎっぽいものが見当たらなかったので、何となく藁をハサミで切って入れてみました。
藁はもっと細かくしてから入れるべきだったのかもしれません。
水が多過ぎたように感じます。
暫くシートを被せて寝かせておきます。
生石灰→消石灰を加えて小テスト
土を硬くするには、どうやら石灰が良い働きをしそうなので、残った土を使って小テストをしてみることにしました。
篩いに残った大きな粒を潰して使うことにしました。
これはお菓子の袋に入っている「生石灰」です。湿気取りとか乾燥剤に使われます。
これに水を加えると発熱し、消石灰に変化する予定でしたが、湯気の一つも立ちませんでした。
ミスター味っ子の陽一君はこれで弁当を温めていたのにな...。
気を取り直して繋ぎの藁をいれます。
これは明らかに大きすぎたと思いますが、詳しいことは分かりません。
[数日後]
カチカチになっていると思ったので強めに押したら、粉々になってしまいました。
土壁の土を再利用した七輪的なものを作る
先ずは庭の土を集めます。
次はコンクリート用の、表面がツルツルとした合板を用意します。
砂遊びの要領で、土でドーム型を作ります。
納得のいくドーム型が出来たら、その上に濡らした新聞紙を被せます。
小テストの失敗を活かし、消石灰を買ってきました。
また強度に不安を感じたので、使いかけの「インスタントセメント」を混ぜることにしました。
一週間ほど寝かせた100年前の土壁に、消石灰とインスタントセメントを入れます。
正解の分量が分からないので適当です。
余った土はコンテンポラリー・アートに使いました。
乾燥時間が悪かったのか、そもそも配合が悪かったのか、数日間寝かせたアート作品は脆くも崩れ去りました...。
辺りには嫌な予感が漂いました...。
[試行錯誤?のNo2へ続く]