膨張する小屋の庭おさらい2017
2017/06/08
土地いちめんに生えていた笹を9割がた抜いたあと、簡単に盛り土をしただけのちいさな花壇をつくりました。
それが3年前の7月のことで、ひと月後の8月に多年草(冬になっても根は生きていて、毎春芽吹く植物⇔一年草)を扱う種苗店で、耐寒性があって、背丈の1メートルくらいになる植物と、地面を這うように広がる植物を10種類ほど選んで植えました。
植えた時点で8月でしたから、その年はほとんど成長しないまま冬を向かえて冬ごもりに突入。
翌春、芽が出てきたときにはほっとしたものでしたが、中には死亡と相成ったものもいました。
3年目の今年の庭は、ざっと数えても40種類くらいの植物が生えています。
今回は、1年目→2年目→3年目の庭の様子をご紹介いたしたいと思います。
ところで、さきほど「植物を植えた時点で8月だったので、ほとんど成長しなかった」と書きましたが、それにぴったりの題名のついた本があります。
フィンランドの小説家による7つの短編集
「木々は八月に何をするのか」(レーナ・クルーン著)
標題にも選ばれた「木々は八月に何をするのか」では、植物に魅入られた元薬剤師が登場します。
自分の作り上げた温室の中の南国に忍び込んだ主人公に対して、彼は3つの質問を投げかけます。
1、木々は八月に何をするのか
2、花の知識はどこにあるのか
3、時の時計は何か
で、ひとつめの質問への、主人公の答えは
「成長するのみです」
薬剤師が答えて言うには
「そうですね、木々は夏に成長します。七月いっぱいまでぐんぐん成長しますが、それからぴたりと止めます。暑気が続こうとも、木々は八月には成長しないのです。」
その後、いろいろな問答を経るんですが、それで
「木々は八月に何をしているのか?」の答えは、「木々は八月に根を作ります」
・・・そんなわけなので、8月に植えた植物たちは殆ど成長しなかったのだと思います。
植え付け(2015)→2年目(2016)→3年目(2017)の庭の様子
※2015年の庭ことはこちらに書いてあります
↑これが植え付けの年(2015年8月)の庭の全体像です。
ヒョロっと立っているのがスモークツリー。
ユンボで庭を掘り返したばかりなので、雑草1本も生えていない不毛の大地。
この投稿の最後に紹介した植物がその後どうなったのかを中心に紹介していきます!
フェスツカ エリジャブルー
初年度(2015年)
↓
2年目(2016年)
この時点で初年度の3倍くらいに成長。
↓
3年目(2017年)
去年、いきなり大きくなったせいで蒸れてしまったようで、夏に半分くらい枯れてしまいました。
枯れた部分は毟ったので、今年は初年度よりも小さくなっています。が、元気です!
ブロンズフェンネル
初年度(2015年)
↓
2年目は写真がありませんが、株数も増えて、背丈も高く成長しました。
↓
3年目(2017年)
今シーズンの成長はこれからですが、2年目と同じくらいの数の株が芽を出しています。
これ以上は増えないのかも?
オレガノ
初年度(2015年)
↓
2年目(2016年)
↓
3年目(2017年)
オレガノは2年目に比べて大して増えた様子もなく、マイペースに成長しています。が、葉の大きさは、初年度よりもひとまわりほど大きくなっています。
ちなみにこの3年で一度しか料理に使っていません。
黄色ニオイスミレ
初年度(2015年)
↓
2016年は画像がありませんが、2倍くらいに大きくなりました。
が、夏頃に何かの病気にかかって葉がおかしくなってしまい、うやむやなまま冬を迎えました。
↓
3年目(2017年)
やはり去年の病気が原因なのか、今年はだいぶ小さくなってしまいましたが、一応花も咲きました。
いつの間にか野良スミレも繁殖していて区別を付けにくいので、一体株数は増えているのか、よくわかりません。
スモークツリー
初年度(2015年)
↓
2年目(2016年)
全体的には大きくなった印象はありませんが、枝は10cmくらい伸びました。
ところが秋になったとたん、妙な枯れ方をしはじめて、よもや・・・と心配していました。
スモークツリーの手前の茶色い花はルドベキアサハラ、右のススキみたいなのはカラマグロスティス。どちらも2年目。
↓
3年目(2017年)
気温が上がってきても、一向に芽の出てこないスモークツリーでしたが、何故か枝先ではなくて根本から芽吹きました。
去年、変な枯れ方をしたのはやっぱり枝先が死亡してしまったサインだったのだと思います。
ともあれ、今年のスモークツリーは死から甦った反動なのか、20cmくらい枝をのばして、もりもりしています。
花は咲きませんでしたけど、とにかく生きていてよかった・・・。
スモークツリーの手前にモサモサ生えているのはルドベキアサハラ。
前進するかのように、じわじわと株数を増やしています。
で、これが3年目のカラマグロスティス。
ウチに来たときにはささやかなグラスだったのに、まさかの大株に育ってびっくりしています。
胴回りだけが大きくなって、背丈は50-60cmほどしか成長しないようです。
(8月くらいには、この画像よりももっと大きくなります。)
モルダナ
初年度(2015年)
↓
2年目(2016年)
爆発的に増えたモルダナ。
背丈が70cmくらいになると丸くて白い花が咲きますが、そのくらいの大きさになると、自立できなくなってしまい、周りの植物に寄りかかって迷惑をかけるので、ちょっと面倒くさいです。
↓
3年目(2017年)
うーん、画像を見ると大して増えてないように思えますが、今年も爆発してます。
来年もこの調子ですと、周囲の植物に影響が出そうなので、そうなったら株分けしてどこかに移植する予定です。
右下に咲いている白い花はオルレア。
自宅の庭の植物を黒ポットに入れて、ひとつ50円程度で売ってくれるおばちゃんのお店で買ったコウリンタンポポに混ざって生えていたもの。
オルレアもかなり増えるらしいので、このひと株がどれだけ増えるのか・・・楽しみです。
おばちゃんはオルレアが増えすぎて雑草扱いしているそうです。
その他
左:買ってきたブルーベリー 右:挿し木で増やしたブルーベリー
2年前に挿し木にしたブルーベリーが、おおきくなりました。
ブルーベリーは種類の違う株を用意したほうがいいとのことなので、品種の違うものを買ってきてあります。
地植え2年目のラムズイヤー。
意外と増えましたが、成長は遅めです。
オープンガーデンでお邪魔したお宅のラムズイヤーは、背丈が30-40cmになって花のようなものをつけていたので、ウチのはまだまだだなあと思ったのでした。
50円ポットのおばちゃんから買ったものと、おまけで貰った植物。2年目。
どれがどの植物かわからないものが多いです。
だんこうばい
べんけいそう
ふたりしらず
冬知らず
べんてんぐさ
うずらばたんぽぽ
ツルニチニチソウ
うつぼぐさ
ほととぎす
(おばちゃんの50円ポットに書いてあった札とメモより。本当の名前と違っているかもしれません)
土地の気候にあっている植物ばかりなので、元気に育っています。
いちばん右すみの白っぽい植物はランブロックシルバー。
3年目のホスタ(ギボウシ)ジュラシックパーク。
大きくなる品種です。
大人の男性の手のひらの5倍以上の大きさの葉をつけます。が、ウチのはまだそこまで成長しません。
去年、赤松の伐採に際しジャマになってしまい、場所移動したので心配していましたが、いつになく大きく育ってくれてよかったです。
根腐れの疑いがあったので、思い切って根を切って植え替えをして、枯れた枝を切って青い部分だけを残してあります。
なんとか現状維持している状態です。
がんばれ、ローズマリー!