イワヒバを石付きに仕立てるって盆栽?
2017/02/17
人さし指に乗るくらいの、ちいさなイワヒバ(イワマツ)を貰ってきました。
イワヒバは園芸種もあるほど人気のシダ植物で、湿度が高いと葉を開き、乾燥すると巻縮するという、昆虫で言うところのクマムシ的な植物です。
クマムシ(緩歩動物)
乾眠(かんみん)によって環境に対する絶大な抵抗力を持つ。乾眠はクリプトビオシスの一例で、無代謝の休眠状態である。
現在ではこのような状態を、クリプトビオシス('隠された生命活動'の意)と呼ぶようになり、「死んでいるように見える」だけであることが分かっている。
(中略)
周囲が乾燥してくると体を縮める。
これを「樽(tun)」と呼び、代謝をほぼ止めて乾眠の状態に入る。乾眠個体は、後述する過酷な条件にさらされた後も、水を与えれば再び動き回ることができる。(Wikipediaより)
大きく育つと、茶色の茎が立ち上がってまるで木のように見えるのも人気のヒミツみたいです。
田舎の道の駅なんかでは、天然モノが結構なお値段で売られているのを見かけます。
もともとイワヒバは岩の表面に育つものなので、自然と同じような環境にしたらいいかと、このちいさな苗を石付きに仕立てようと思います。
石付きといいますのは、石に乗っかっているように草木を植えることです。
土台の素材としましては、流木だとか溶岩なんかの表面にくぼみがあるものが手頃で仕立てやすいのでよく利用されるようです。(流木は石ではないですけど)
また、気に入った石にザル状の網を取り付けて用土を詰め、そこに木を植えるという方法もあるようです。
けれどもここはあえて、手元にあった小さな花崗岩を使うことにしました。
(くぼみのない、つるっとした花崗岩です。苗をうまく載せられるかどうか??)
花崗岩は白にゴマ模様の特徴的な姿をしている美しい石です、そしてとても脆いので、加工にはもってこいなのです。
苗を載せるためのくぼみを掘ろうと思います。
はじめは釘でぐりぐりやりましたが、粉が少し飛び散るだけで一向に削れていきません。
完全に花崗岩をなめていました。
そこでタガネを持ってきまして、ハンマーで叩きます。
おお、よく削れる!!
けれど途中でかなり大きなかたまりが、ごっそり取れてしまった・・・。
粉々になりそうだったので、このくらいで止めておきます。
少しだけへこんで、お皿みたいになりました。
タマリロ(ツリートマト)の鉢から鹿沼土を2粒もらってきまして、
砕いて石の皿に盛ります。
鹿沼土に水を加えて形を整えたあと、色んな苔類がついたままのイワヒバを載せてあげました。
完成〜!!
(↑真上からみたところ)
(↑斜め上から見たところ)
基本、外で育てようと思っていますが、大雨に打たれたら間違いなく雨粒で苗が飛ばされるので、しばらくは軒下に置くことにします。
そう思うと、石にもっと深い穴を開けて貯水&流出防止を図ればよかったです。
ううむ、もっとごつごつした石のほうがいいかも?
いまからでも遅くないので、もっと良い石を探してあげようー。
※植えた翌日、土がからからになっていて、イワヒバの葉の先も乾燥して丸まりかけていました。
もっとくぼみの深い石に植えて保水力を高めたほうがいいのか・・・
おとなしく鉢に植えたほうがいいのか・・・