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12万円のジムニーJA12を購入|山暮らしの車遍歴

2017/03/10

先月、車を購入しました。

1ヶ月間程度、少し忙しく働いたら買える程度の車ですが、それで十分。いや、それが良いのだと思っています。
手を掛けて大事にすれば、まだまだ頑張れるタフな車に出会えて幸運でした。

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広がる可能性に胸が高まります。

今回の記事は、前回乗っていたミニキャブ(軽バン)を廃車にした経緯と、今回新たに購入したジムニー(JA12)について。

よろしくお願いします。

仮ナンバーの取得方法、ユーザー車検については、【覚書】軽自動車の車検切れ(一時使用中止手続き済み)車両を購入し、仮ナンバーを取得、ユーザー車検を受ける方法に書きました。
自分のための覚書ですが、興味のある方がいらっしゃいましたらどうぞ。


普通免許は18才の頃、どうしても必要になってマルイでローンを組んで取得しました。(結構いますよね?)
関係のない話ですが、その後ローンを組んだのは20才の頃、腕時計を買った時が最後となります。

東京に住んでいたことと、恒常的に貧しかったことがあり、車とは会社のものか、レンタカーという選択が当たり前に思っていました。

2013年、新しい生活に突入することを決断した時、初めて自分所有の車を購入しました。

三菱のミニキャブという軽バンです。

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インターネットで探し、12万円でしたが、車検や保険、駐車場の契約などで、20万円程掛かったように記憶しています。

見た目もさることながら、エンジンの奏でる不協和音に一抹の不安を抱きましたが、車検も通った車だし(車検を通した状態での引き渡しをお願いした)、「行きたいと思えば何処へでも行けるようになったのだ」という解放感と、「もうやるしかない」という決意を固めたことを思い出します。

まさか自分が車を所有するなんてと、多少驚きもありましたが、買う前の不安(持て余してしまうのではないかという)は全くの杞憂だったようで、1年間に数万キロも乗ることになります。そして気が付きました。僕は車の運転がとても好きです。

前置きが長くなりましたが、「森のテロル」を始めることになったきっかけ、ミニキャブが廃車になった流れを綴ります。。


以前少しだけ書きましたが、インターネットでの個人売買で手に入れたミニキャブは、最初の話とは随分食い違っていた(パワステ、エアバック、パワーウィンドウなど)のですが、僕が車に求めていることとは関係が無かったし、20万円程度で車を所有出来ることの方に価値があると思ったので、特に文句も言わず、とても友好的な取引で終えました。出品者が外国の方だったこともあって、頑張って欲しいといった気持ちもありましたし、単純に不備に気がつかなかったという未熟さもあります。


後ほど発覚したことですが、この車には2点の重大な問題がありました。


1.適合していないタイヤを装着していたこと。

2.エンジンオイルが漏れるということ。


タイヤについては、車の受け渡し時に「タイヤはアルミに取り替えておきましたよ!」と言われ、僕は迂闊にもラッキーだと思いました。
カー用品店の方に「このまま高速乗ったら破裂するかもしれませんよ」と指摘されるまで全くその危険に気が付かずにいました。

しかしながら、夏用、冬用と車体に適合したタイヤを新調したので、この不安は解消されました。


問題は2つ目の「オイル漏れ」です。


車は2013年7月に購入し、10月に今の土地を見つけ購入。東京と何度も往復し、小屋が完成した後も建材運んだり、薪を運んだりと大活躍していたのですが、

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2014年3月。

走行中に突然エンスト。運良く後続車に追突されることもなく、路肩に回避することが出来ました。
故障原因がタイミングベルトくらいしか思い浮かばなかったので、その辺りを点検するも異常なし。
特にオイルランプが点灯していたということもなく、再度エンジンを掛けてみると問題なく始動。
不安なので、予定をキャンセルし近くの整備工場へ向かいました。

数百メートルも走るとエンストということを繰り返しました。
整備工場はあと少しだからとエンストする度に再始動。ついにはギアが上がらなくなり(オートマ)低速(恐らくロー)で路肩を進むことしか出来なくなりました。

こんな時にこそ、普段の備えとか訓練が大切になるのだと今なら分かります。高いお金を払って任意保険に加入しているのだから、ロードサービスを呼ぶのが正解でしたね。
不調に陥った車を無理して運転してしまっては、傷を深めることになりますので...

最終的には整備工場近くでエンジンが掛からなくなりました。半べそ(大袈裟ではない)で車を押し、地元の若者に冷やかされたりしながらも整備工場へ持ち込みました。
生憎日曜日で整備工場はお休みでしたが、電話番号がシャッターに書かれていたので、何とか助けていただけました。
※休日にご迷惑をお掛け致しました。

必要なものだけを車から降ろし、トボトボ帰宅です。


数日後、整備工場を訪れエンストの原因が判明します。

エンジンオイルが漏れていて、オイルタンクはほぼ空になっていた。その為、エンジンが焼けてしまっていると伝えられました。

家の駐車場は傾斜があるので、エンジンオイルの残量を正確に点検出来ないからと、いつの間にか、点検を疎かにしていたことが悔やまれます。そしてエンジンが焼けてしまう迄気が付けなかったことは、とても恥ずかしいことなので、今までブログ記事にすることを躊躇っていました。

因みに、スピードメーター付近にあるオイル切れランプが点灯しなかったのは、配線が外れていたからだそうです。何故外れていたのかは不明です。


選択肢は2つ。


・廃車にする

・エンジンを乗せ換える



買って1年も経たない思い入れのある車だし、新しい車を購入するゆとりもないので、この時はエンジンを乗せ換えてもらうことにしました。
リビルトエンジンを使っていただき、約20万円でした。
※リビルトエンジンとは、中古のエンジンをバラして、消耗品や不具合を取り除き再度組み立てたもの。新品のエンジンより性能が良いという人もいる。新品を買うより安い。

見た目はボロいけど、中身は新車ばり?になったので、ずっと乗り続けることが出来るのではと前向きでした。

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余談ですが、修理をした直後に三菱自動車よりリコールのお知らせが届きました。
リコール内容はエンジン周りのシールの不具合のようなことが書かれていました。
判然としないまま指示された通り三菱自動車の工場へ検査に出したのですが、問題箇所は既にリビルトエンジンに載せ替えているので見つからなかったようです。
僕はふと、オイルが抜けてエンジンが焼けてしまったのはリコールとなったシールが原因だったのではないかと思い、聞いてみました。
担当の方に先日修理した明細書をみせると、その整備工場に確認をとっていただけました。
なんと、9割程のお金が帰って来ました。言ってみるものだと思ったし、お金が帰ってきて心底ホッとしたことを思い出します。


2014年9月

エンジンの始動は快調ですが、アクセルを踏んでから車が進むまでやたらと時間が掛かるようになってしまいました。

騙し騙し乗り続けるも、不安なので再度整備工場へ。

今度はATF(マニュアル車でいうところのギアオイル)がだだ漏れしていて、駆動力が円滑に伝達されないことが原因のようでした。
とりあえずオイルが漏れている箇所のシールの交換をして様子を見ることに。

シールは1000円程度ですが、ミッションを下ろす必要があったので、工賃で2万円ほど掛かりました。


またATFが漏れてきても減った分だけ継ぎ足してやれば大丈夫だと助言されたので、エンジンオイルと併せてちょくちょく点検をしていましたが、それ以降オイル漏れがおきることはありませんでした。一安心です。


2014年12月

走行中突然エンスト。
オイル、タイミングベルト共に問題なし。
再始動するも数百メートル進み再度エンスト。
近くにあったカフェの駐車場に1日停めさせていただきました。快く受け入れていただきありがとうございました。感謝しています。

車には20Lタンクが2つ乗っていました。
飲料水用に湧き水を汲んできた帰りだったのです。
またトボトボと1時間程歩いて小屋へ戻り、スーパーカブに乗り換えて水タンクを一つずつ小屋まで運びました。

動かなくなった車は前回の教訓を活かし、契約しているロードサービスへ依頼し、いつもの整備工場へ運んでもらうことにしました。

今度はミッションが悪くなったようです。
エンジンだけ元気になってもそれ以外はボロだったことを再認識しました。

修理をするならリビルトのミッションを使っても17万円くらい掛かるとのこと。

乗り出し価格20万円の車にこれ以上お金を掛けたくないと思いました。折角エンジンを新しくしたので、もったいないとも思いましたが、まるで蟻地獄に落ちたかのような錯覚に陥り、思い切って廃車にすることにした。

窮するとも思いましたが、山暮らしを車なしで実践してみるのも面白そうだし、何より気楽になるのではないかと思い、決断したのです。結構前向きでした。


車が無くなると行ける場所、やれることが限られてくるので、自然と自由な時間が増えました。

じゃあ、やってみるか!

と、「森のテロル」に手を出しました。


車を手放して思ったことは、金銭的ゆとりが生まれると、生活は一気に気楽になります。自然と弛緩しきった日々を送るようになりました。
車を手放す(車の維持費が掛からなくなる)ということは、ローコスト生活を実践していくうえで、絶大なる効果を発揮しました。
それは細々とした収入でもやっていけるのでは?と思えるほど強烈です。

実際、1ヶ月の支出が30000円を切った月もありました。人間2人と猫が4匹もいるのにです。しかし、この月は何処までローコストでやれるのか意識した月だったので、参考には出来ません。食費などは7000円くらいで済んでしまいました。面白い生活では無かったので、もうやりませんが。

車を持っていた時は、月のガソリン代が1万円~1万5千円。車検と任意保険と、消耗品。そして、故障、事故への備えなどが必要となるので、まぁ、大変ですよね。


でも、僕はまた車を買いました。

弛緩しきった生活を送ってみて気が付いたのです。
僕がやりたいことは、極端なローコスト生活ではないのです。ローコストに生活するのは、自分のやりたいこと(多くの場合はお金にならない)に、多くの時間を費やしたいと思うからです。

表現したいもの、面白そうなアイディアを形にしようとする時、お金のことを考えるとモチベーションが下がります。何故ならお金にならないことが分かっているからです。


僕にとっての2代目となる車は隣町のとあるガレージにて長い間眠っていました。
大分走った車で、17年も前の車ですが、ワンオーナーでとても大事に乗っていたことが伺える車です。

24ヶ月点検にも出しているし、消耗品もしっかりと交換してあるようです。
僕はこの車をもう一度走らせてやりたいと思ったし、僕自身も、もう一度車を手に入れて、広い世界を駆けたいと思いました。

スズキのジムニー(JA12。JA11の方がカッコ良いけど、JA12も悪くないと思っています。エンジンは共にF6Aというタフなヤツ)という車です。
今回は前回と違い、マニュアルで四駆なので、山暮らしにはうってつけです。


信頼出来る相棒を手に入れたのです。


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