[セルフビルド]風呂&トイレ小屋を自作しよう!⑭|小屋制作編ⅴ|[鴨居と敷居]窓制作と壁貼り
2019/05/26
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前回の振り返り
・間柱や筋交いなどを入れ、小屋の強度を高めました。
・梁や桁の上に、小屋束→母屋→垂木→野地板を乗せました。
・野地板の上には、アスファルトルーフィングをタッカーで打ち付けました。
今回の作業予定
・窓制作:もらってきた古い窓のリペアをした後に、鴨居や敷居を作ります。
・壁(合板)貼り:塗装をしたり、角材を取り付けたりします。
もらってきた窓のリペア|再塗装と網戸の張り替え
もらってきた窓について:AI搭載車?と共に越えた死線|森のテロル
風呂小屋に取り付ける窓をいくつか見繕ってきました。
古い窓なので、再塗装はもちろん、網戸も取り替えなくてはなりません。
まずは内側の細木を取り外します。
この要領で4辺の細木を取り外したら、古くなった網戸が取り外せます。
もともとツートンカラーだったので、それぞれ上からニスとペンキ(ホワイト)を塗ることにしました。
金属製の取っ手部分には、マスキングテープで養生をします。
塗装は、サンダーや紙やすりで木部をこすってから行います。
少しの手間で見事に蘇りました。
続いては網の取り付けです。
網は目が細かくて黒色のものを、近所のホームセンターで買ってきました。
網の取り付け方法は簡単です。
網を木枠にタッカーで打ち付けてから、カッターやハサミではみ出した部分を切り除くだけです。
ダイソーのタッカー(300円)もおすすめです。
網を取り付け終わったら、再度細木を取り付けて完成です。
※細木は新調しました。
他の窓にも、マスキングテープで養生をしてからニスを塗ります。
窓はお風呂の湯気に晒されるので、2度、3度と重ね塗りをしました。
鴨居と敷居|ホゾキリとレールの取り付け
鴨居になる板に、溝を掘る為の墨線を引きました。
※古いお宅の窓の作りを何度も見て仕組みを覚えました。
今回溝を掘る為に使ったのは、「ルーター」という機械です。
鴨居の作成もそうですが、ルーターを使うことも初めてでした。
トリマーに比べるとルーターのトルクはかなり強く感じたので、取り扱いにはより一層の注意が必要だと思いました。
ちょっとケバケバしていますが、紙やすりなどでこすれば問題ありません。
同じく溝を掘る電動工具に、「トリマー」がありますが、「ルーター」は「トリマー」よりも力が強いので、一度に深い溝を掘ることが出来ます。
※様々なビットが売られているところを見ると、この工具の世界も大分深そうです。
こちらが「トリマー」です。
ちょっとした溝掘りであれば、これだけでも十分だと思います。
鴨居の溝と窓との隙間を確かめながら、何度も微調整を繰り返しました。
続いては敷居です。
こちらはレールを取り付けるだけなので簡単です。
当初は真鍮製のレールを買う予定だったのですが、想像以上に高くて手が出ませんでした...。
せめて釘だけは真鍮製にしました。
隙間だらけの窓になってしまったら嫌なので、ここでもミリ単位での作業が続きました。
とても大変な作業だと思うのと同時に、簡単施工のアルミサッシが売れるのは当然だと思いました。
壁貼り|透明の防腐剤とアク止めシーラー
続いては、壁(合板)貼りです。
ホームセンターで合板(12mm)と、角材を買って来ました。
このようなところに壁を貼るには、どのようにしたら良いのでしょうか?
開口部のサイズに合わせて、買ってきた角材をカットしました。
カットした角材を、このように枠に沿って打ち付けました。
ボルト・ナットをかわしたり、筋交い部分を削ったりと細かい作業は出てきますが、それほど難しくはないと思います。
これで壁(合板)を貼る準備が整いました。
壁(合板)の下処理
続いては、枠のサイズに合わせて合板をカットして貼るのですが、その前に下処理を施すことにしました。
カットされた合板たち
お風呂の湯気に晒される内側には防腐剤を、外側にはシーラーを塗ることにしました。
5年ほど前に買ったシーラーがあったので、これを使いました。
内側には、これらの防腐剤(透明タイプ)を使いました。
透明タイプであれば、無垢の雰囲気はもちろん、古材などの風合いも阻害することがないので便利でした。
シーラーは、2度ないし3度塗りをしました。
※1度塗りでは木部に吸い込まれてしまうばかりで、いかにも効果が薄そうでした。
ついでに古材にも防腐剤(透明タイプ)を塗っておきました。
透明タイプの防腐剤は、乾いてしまえば全く気にならなくなります。
とても便利なのでまた使おうと思います。
おまけ
ずっと同じ作業が続くと飽きるので、たまには違うことも挟みたくなります。
例えば焚口の蓋を作ってみたり、、
邪魔になってしまった柿の木を別の場所に移動させたりといったことを、小屋建設の合間合間にやっていました。
そして今回は、入り口前の整地とステップの作成です。
とても簡単な作業ですが、お風呂上がりの濡れた靴で泥の上を歩くと直ぐに汚れてしまうので、これは良い通路が出来たと思いました。
最後に
小屋を建てていると、「段取り八分」という言葉が身に沁みます。
建材を用意してきて、設計図を書き、計画どおりにカット、ホゾなどの加工を施し、必要であれば塗装をして乾かすまでが段取りだとすれば、実際に組み立てる花形?の作業は、残りの2分でしかないのです。
実際のところ、加工された材を組み立てる作業は、あっという間に終わります。
同じ"家を建てる"でも、プレカットの材を買ってきて組み立てるだけでは、それこそ家作りの2割くらいしか経験出来ないのかもしれません。
しかしプレカットの材を買うことが出来れば、きっと隙間のない立派な家を、とても簡単に建てることが出来ることでしょう。
もし僕が将来、そこそこ貯金が出来るようになったとしたら、もしかしたらプレカットの材を注文するかもしれません。
しかし思うように貯金が出来なかったとしても、今と同じように自分で段取りからやればいいだけなので、どちらにせよ、身の程に合った理想の家を建てること自体は、さほど難しいことではなさそうです。