[DIY]ダンボールとアルミホイルを使った簡易ソーラークッカーを作る
2017/03/16
太陽光からは電気が作れるとして注目を集めておりますが、それは日差しの良い場所で、更に春から夏、秋でギリギリという人もいると思います。例えば僕がそうです。
山梨県は日照時間が日本一長いというデータがありますが、それでも冬のソーラーパワーは春夏に比べると格段に低下するのは間違いありません。
先ず日照時間が短くなります。また、照射角度の変化も捨て置けません。
僕のソーラーシステムはまだまだ改善の余地があるとはいえ、それでも多くの方が盛り上がるほどには独立型太陽光発電(ソーラーシステム)が安定した電気を供給出来るとは思えません。
つまり大人気の太陽ですが、僕としては"冬"の太陽はそれほど凄くはないのではないかと訝しんでいます。
冬の太陽の実力を白日の元に晒したいと思います。
その方法として考えたのは、ダンボールを使ったソーラークッカーです。
ソーラークッカーは様々なタイプがあり、値段もピンキリです。
第一弾のソーラークッカーは、出来るだけ費用を掛けずに作ってみるというのがコンセプトです。
ダンボールを使ったソーラークッカーを作ろう
〔用意するもの〕
・ダンボール
・カッター
・定規
・油性マジック(黒色)
・アルミホイル
・スチール缶(トマト缶)
・スチール缶サイズに合わせた大きさのペットボトル
・両面テープ
〔あると便利〕
・アルミテープ
ダンボールを加工する
写真のように上蓋を起こし、後ろ二箇所をガムテープで仮止めします。
カッターで切り離す為のガイド線をひきます。これは写真のように適当な角度で構いません。
切り離した〔A〕のパーツをひっくり返し、〔A’〕とします。〔A’〕をガイドに使い、左右対称になるように切り離します。
ここまで出来れば、完成まで残り50パーセントくらいです。
ダンボールの内側にアルミホイルを貼る
内側にアルミホイルを貼ります。
貼りやすいようにダンボールは一度ばらすことにしました。
アルミホイルの接着には両面テープをケチりながら使いました。
底面になる部分のアルミホイルは、組立ててから貼ることにしました。
再度組み立て、ガムテープで固定したら殆ど完成です。
この際、末端処理や隙間を埋める作業に〔アルミテープ〕が重宝しました。
スチール缶(トマト缶)を油性マジックで黒く塗る
スチール缶の外側を、油性のマジックで黒く塗ります。
※マジックよりも、黒色の缶スプレーで塗った方が仕上がりは格段に良くなります。この時はマジックしかなかったので、外側だけを黒く塗りましたが、スプレーであれば内側も上手に黒く出来ますね。
保温カバーを作る
適当な高さで切断すれば完成です。〔☓〕印の付いた方は使いません。
〔☓〕印の方はロートとして使えそうですね。欲しい方は連絡下さい。
完成!
それでは実験START!
冬のソーラーパワーでもこの卵が、〔生卵〕→〔ゆで卵〕になれば手放しで太陽の偉大さを認めようと思います。
〔AM10時頃〕
我が家で最も日の当たる場所に設置しました。
唯一ここだけ雪がありません。期待が持てそうです。
・
・
・
〔PM3時頃〕
見るからに太陽の力が衰えていたので、ここら辺がピークだと思います。
温度計を持って計測しにきました。
保温の為のペットボトルが水蒸気でびっしりです。
外気温は限りなく「0℃」に近い環境です。太陽光だけでどこまで温まるものなのでしょうか?
さすがに真冬ですから、初めからゆで卵が出来るとは思っていませんでした。(感覚的にですが、期待2割といったところでした。)
外に放置していただけなのに水温はもう少しで40℃に届きそうです。
これには少しだけ感動しました。
季節や設置場所を工夫すれば、本当にゆで卵くらいなら出来るかもしれませんね。
意外に面白かったので、季節を変えてまたやってみようと思います。
おまけ:雪の温度→0℃
おまけ:地中の温度→10℃
おまけ
この実験を終えた時の心境としては、『これだけでは記事に出来ない』というものでした。
そこで急遽、おまけを考えました。
中途半端に熱された卵が痛まないか心配だったので、薪ストーブの上でゆで卵を完成させようという実験をこれから行いたいと思います。
あくまでもこれは〔おまけ〕です。下らないです。
火加減はこのくらいです。
箸で温度計を挟み、輪ゴムで固定しました。
時間経過と温度変化をみていきたいと思います。
[17:47:30]
[17:53:23]
[17:55:49]
[17:59:08]
[18:03:34]
火力が弱ったので、ここで中木2本、細木1本を加えました。
[18:10:30]
90℃に達したのが、[18:14:39]です。ここから10分ほど観察しましたが、一旦97℃までいってから、92℃まで下がってしまいました。
とっくにゆで卵は出来ているので、実験はこれでおしまいです。
[最後に豆知識を一つ]
鍋に水と生卵を入れます。
火にかけ13分で半熟卵、15分でゆで卵が出来ます。
『おためしあれ!』