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[DIY][古道具][2/2]年代物の窓をリメイク|オイルステインで着色|蜜蝋の天然ワックス
2017/03/16
※今回はこの記事の続きです。
南向きの「窓」にはこだわる人が多いと思います。
太陽が登っている時間帯、室内の明るさを大きく左右する「窓」になるからです。
紆余曲折ありましたが、ようやく「窓」のリメイクが終わりました。
思うようにいかなくてやり直したり誤魔化したりしていますが、やっと終ったのです。
振り返り思うことは、、
「〔窓〕をリサイズするよりも、〔家側〕を加工した方がずっと楽」
ということでした。
窓の大きさに合わせ、〔家側〕を加工していくとどうなるのだろうか?
不揃いの窓でも配置を考えれば案外悪くなかったのかもしれません。
※2016.11追記:このイラストの窓の配置が良いと思っているわけではありません。
今回はDIY記事なので、以下は写真多めで言葉少なくを意識しました。
完成までは、次の流れで進みます。
1.窓枠を小さくする
2.ガラスの押さえ棒
3.ワックスを塗る
4.組み立て
5.完成
《おさらい》
窓枠に合わせ、ガラスの一辺を切断したけど、もう一辺は数センチ、ガラスの高さが足りません。今回は、ガラスに合った長さに窓枠を切り詰めたいと思います。
〔関連記事〕
〔前回の記事〕
1.窓枠を小さくする
〈 縦方向の長さを3cmほど短くしたい 〉
※適当な所で切断しました。
切断され、2つになったパーツはそれぞれ、材の厚みの半分を3cmの長さで落としました。
これらを再度組み合わせることで、窓枠の縦方向の長さは3cm短くなります。
接合させた状態で下穴を開け、その後、それぞれに6mmのドリルでダボ穴を開けました。
次に、木工用ボンドを塗布し接合、ダボを叩き入れ固定します。
はみ出たボンドは乾く前なら拭き取り易いので、必ずこの段階で綺麗に拭き取っておきましょう。
大きな隙間には木片を入れました。
試しに接合部にボンドを入れて、その上に削りカスを振りかけてみました。
※余談ですが、ホームセンターで「との粉」という商品をみつけ、上の写真の「木の削りカス」が「との粉」と同様の役割を果たすかもしれないと思ったのですが、「との粉」とは石を細かく砕いたもので、ヤスリがけでは平らにならない木目の隙間埋め、塗装の下地に使うもののようです。全くの別物でした。
木の削りカスではイマイチですね。切断面も非常に汚いです。
折角の古材なので丁寧に仕上げたいところです...
この状態で丸一日、ボンドが固まるのを待ちます。
翌日以降、はみ出たダボを切り落とします。
※アサリの付いていないノコギリを使用すれば材に傷がつきません。僕はまだ持っていないので、普通のノコギリを使っています。
※あさり
材料に切り込むと、材料のすでに切断した部分と鋸とが接触し、切断の抵抗が増す。その抵抗を減らして軽く挽くため、鋸の歯を一枚ごとに左右に振り分けてある。それを「あさり」という。
ダボを切り落とした後にヤスリがけをしました。
せっかくの古材が白っぽくなってしまいました。
水洗いするのは良いけど、ヤスリをかける際は気を使った方が良いようです。
これまで6mmのダボを使う場合、6mmのドリルを使っていましたが、最近ダボを使った接合を良くやるので、遂に「ダボ専用ドリル」を買いました。
このドリルは、6mmより若干小さく作られているようで、ダボを入れる際は多少苦労しますが、それだけ強力に接合することが出来ます。
左から6mm用、8mm用です。
使うダボの太さと、長さを確認してから購入しましょう。
やっぱりヤスリがけしたところが気になりますね。
※2016.11追記:ヤスリ掛けして白くなったところも気になりますが、それにも増して、雨?染みが気になります。古材を使う場合、どこまでクリーニングするのか、判断が難しいと思いました。
2.ガラスの押さえ棒
a:上から見下ろした図
b:正面から見た図
ガラスを両面から挟み込むようにして押さえるパーツがあります。
これも縦方向に3cmほど長いので、同じように短く加工します。
また、この押さえのパーツは3本足りません。
適当な材で新たに作り出さなくてはなりません。
窓枠でやって来た方法と同じです。
適当な場所で切断します。
それぞれ材の厚みの半分まで削る。(ノコギリで大まかに刻みました。)
木工用の鉄ヤスリを使うと、あっという間に削れました。
組み合わせてみたところ、数ミリの隙間が空いてしまいました。
細かい所を挙げれば、この程度の隙間は他にもあります。
しかし、せめて扱いやすいこのパーツくらいはしっかりと仕上げてみたいと思いました。
端の部分をナイフで垂直になるように末端処理をしました。
使った道具です。
〔穴開け時のポイント〕
穴を開け始める方向によって仕上がりが変わるようです。
綺麗に仕上げたい面からドリルを入れてください。裏側から穴を開けると、表面にバリが出てしまいます。
長過ぎるダボは勿体無いので、半分にして使いました。
エコです。
ダボを貫通させてしまわず、片側は表面と面一(つらいち)にしてみました。
これにより、片側はヤスリがけをしなくて済みました。
上にも書きましたが、ガラスを押さえるパーツは3本足りません。
適当な材から切り出します。
短く加工した後の材を手本に、ノコギリで大まかに切り出し、カンナで削り、ヤスリで仕上げました。
上端の加工は下手ですが、厚みは頑張って近付けました。
手作りパーツは無塗装で白いので、オイルステインで着色しました。
着色し、乾いたらヤスリがけ→オイルステインを塗布、乾かすを2度繰り返しました。
それでも大分白っぽいですね...
この写真は、仮組が上手くいったと満足しているところですが、この二組のパーツの間にガラスを入れることを忘れていました。
新たに入れるガラスは大分厚くなったので、このままでは入りません。後になってそのことに気が付き、カンナで大分削りました。
3.ワックスを塗る
雪が降った時や夜中など、手が開いたときにはせっせとワックスを塗っていました。
このワックスは移住前、まだ土地も決まっていないような段階にも関わらず、気がせってしまい購入したものです。
買ったことをずっと忘れていました。
基本は蜜蝋の天然ワックスなのですが、シソやヒマワリ油の他に、唐辛子成分が入っていることで、防虫効果があると書いてあります。
床用ですが今のところ使い道がないので使うことにしました。
漢方ミツロウ塗料
左2本がワックス塗布したもの。右2本は無塗装。
4.組み立て
左上の接合部は、分解時に木の加工を壊してしまったので、その部分もこれまでと同様、ダボを使って接合することにしました。
ダボ穴を開ける際の便利グッズを紹介します。
「ダボ用マーキングポンチ」という商品名のようです。
ダボ関係は今のところ6mmの物を揃えています。
これは写真をみるだけで使い方が分かるほど単純なものですが、あるとやっぱり便利でした。
もう片方の窓は左右共に接合する為の木の加工がありません。
同じようにダボが使えるように加工しました。
ミリ単位での調整を繰り返し、組み立てていきます。
微調整を繰り返しても、どうしてもガラスと木枠の間に隙間が出てしまうところがありました。
窓ガラスが収まる溝にビニール紐を入れることで調整しました。
左から6mm、8mm用です。
5.完成
遂に完成です。
日も短くなり、天候の悪い日が続きました。
いや、僕が夜型体質に陥っていることが影響したのかもしれませんが、大分時間が掛かってしまいました。
思った以上に難しく結構大変でした。
言わずもがなですが、その分思い入れのある窓に仕上がりました。
上下をビニール紐で固く縛り、木工用ボンドの乾燥を待ちます。
裏面(室内側から見える面)は手作りパーツの白っぽさや、ダボの切断面をヤスリがけした跡が目立ちますが、そのうちに慣れると思います。
次回のDIY記事では、今回リメイクした「窓」を小屋に取り付ける予定です。
おしまい。