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[小屋暮らしの憂鬱]従兄弟の家の葬式に行ったら説教?された話

2018/04/04

先日、従兄弟のお父さんの葬式に参列するため、母方の実家である甲信越のある町へ行って来ました。

小屋暮らしを始める直前にも葬儀で行っているのですが、その時は約20年振りでした。今回はまだ3年しか経っていません。

幼少の頃は毎夏のように遊びに行った大好きな田舎へも、誰かが死ななければ行こともなくなっていたのです。

さて、田舎の葬儀ですが、東京で2回経験したことのある家族葬に比べると、まるで有名人の告別式かと思うほど立派なものでした。大きな花が10本以上並んでいます。

しかしこれは、田舎では珍しくもないことなのだと教えられました。

ちなみにですが、田舎では、家族葬はとても珍しいことだとも教えられました。

※田舎で家族葬をすると、場合によっては何ヶ月も弔問に来られなかった人が線香をあげに自宅に来る場合もあるようです。

そして香典袋の数からも参列者の多さは分かります。

縁者だけでも、一つの土地で何代か続く家の場合、驚くほどの人が訪れると分かります。

沢山来てもらうし、沢山行く。町民同士の繋がりが固く、持ちつ持たれつやっているという感じかもしれません。

それだけの参列者の数ですから、訃報(ふほう)を知らせる手続きが大変だっただろうと聞くと、なんとその必要はなく、町内には連絡網というものがあり、それを使うと伝言ゲームのように訃報が広がっていくのだそうです。

町内に張り巡らされたネットワークの歴史が長ければ長いほど、信頼は強固になって行くのかもしれません。

沢山の家族が集結したので、子供の数も多かったです。とても賑やかだし、アットホームな親子の会話が聞けたりなど、僕にとってはとても新鮮でした。

そんな田舎での、皆が寝静まった真夜中のこと。

自分より10歳近く年上の従兄弟二人(凄い仲良し、片方が喪主)に、左右から挟まれ懇々と説教?をされました。

実はこの説教?の中にはハッとさせられることがあったので、そんなことを書きたいと思います。

ポイントだけ抜粋します。本当の言葉遣いはもっと砕けていますし、笑って話してます。二人とも僕を応援してくれています。

僕達はとても打ち解けている関係なので、田舎暮らしというキーワードでいえば、地元側の人の本音が聞ける『貴重』な機会だったと思います。

前置き終わり。

 

深夜の鼎談スタート

【電気もガスも水道も契約しないなんて普通ではない】

テロル(以下て)「オフグリッドって言葉があるんですよ。これは電力会社の電力には頼らず、自然エネルギーから電力を得るという意味なんです。これに加えてガス管も水道管も繋がず、完全なる独立型を目指してみました。環境に優しいし、なんといっても経済的なんです。場面に合わせ、昔使われていたような道具や生活の知恵みたいなものを上手く取り入れてやってます。」

「そんなことを言ったらダンボールハウスで住んでるホームレスだってオフグリッドだな。経済的だぞ。」

「僕の場合は土地を買って、その中でやっていることだから少し違うと思うけど、確かにまだクリア出来ていないところは多々あるから、条例など勉強しながらやっていこうと思ってます。」

【田舎での暮らし方】

「町内会の誘いは来てません。」

「定住する気があるのか分からない奴を町内会には入れられないっていうのもあるだろうな。っていうか、お前山梨なんだろ?山梨でそんな生活をしていると聞いて俺は咄嗟にオウム真理教(昔、山梨県のある村(いまはもうない)にはオウム真理教の宗教施設があった。)を連想したぞ。

だから山梨でそんな生活をしていると、周囲の人は宗教なんじゃないだろうか?と思ったんじゃないか?」

「宗教なんて考えたこともなかったですよ。同じ山梨だけど、あそことは全く関係のない離れた土地です。それでも中にはそんなふうに思った人もいたかもしれないですね。

長野県のある村に大きな土地を買った人の話を本で読んだことがあります。その人は、土地を買う為に住民の理解を得る必要がありました。集まってもらった町民の前で自分がどんな人間であるか、この土地でどんな生活をしたいと思っているのか、そのようなことをプレゼンしたようなんですね。僕に足りないのはこの辺りかもしれません。」

※人付合いについて、最近は考え方も変わってきたのですが、当初思っていた、ストレス少なくひっそりと、自分のやりたいことに没頭したいみたいなことは、親族には言い難いものでした。

【小さな世界での流行りは世間的にゼロ】

「僕の住んでいる家をみたり、どんな生活かを知っている人の中には、自分も興味があるとか、やってみたいと言ってくれた人もいます。そもそもの始まりは、アメリカのタイニーハウスムーブメントというのがあって、それは日本でいうところの、「足るを知る」という考えともマッチして...」←タイニーハウスムーブメントの話をするには準備不足で、途中でスルーされる。

(食い気味で)そんなの知らない。誰も知らない。そんな盛り上がりは世間的に。」

「確かに小さな世界の話だけど、今の暮らしを新しい生活スタイルの一つとしてブラッシュアップし、残したいと思っているんですよ。何といってもこの生活は胸を張って面白いと言えるんです!僕の他にもきっと同じように思える人がいるんじゃないかな?」

小屋を建てる。シンプルに暮らす。タイニーハウスムーブメント
 「小屋を建てて、シンプルに暮らす」  いわゆるタイニーハウスムーブメントというものは、2000年代前半ころに始まったと云われています。  「タイニーハウス」のはっきりとした定義はないようですが、37〜93㎡のものをスモールハウス、37㎡以下のも...

これを読んでから行けば良かったです。

【子供のことを考えないのは大人のエゴ】

「お前にはまだ子供がいないけど、将来は結婚して子供を作るというのがまぁ、一般的な幸せの形だと思っている。お前は面白いかもしれないけど、お前の子供がそう思うかは分からない。学校へ行けばあの変わった家の子供だと仲間はずれにされるかもしれない。その原因はお前のエゴだ。」

「!...ちょっと考えてなかったというか、諦めていたというか、まぁそんな感じだったのですが、あ、あの...因みにですね、お二人に聞きたいのですが、女性は何歳くらいまでだったらそれほど危険なく出産出来るのでしょうかね?」

「うーん。そうだな...結構大丈夫なんじゃないか?」

「・・・」

「・・・」

 

最後に

他の親戚同様、話すのは久しぶりな兄や兄嫁(僕の小屋まで迎えに来てくれたので、初めて小屋に入れた。本当は新しい家を建て終わってから呼びたかった。)と、子供の頃からお世話になり続けているおじさん、沢山いる甥っ子の中の一人、21歳男の意見です。

兄嫁「自分が良ければそれでいいんちゃうん?※関西出身」

おじさん「悪いことさえしなければそれで良いの」

「お前が羨ましいと思った」

21歳男「あれ、なんか俺、そういうの分かるっていうか、興味あるっていうか、もし俺がどうしようもなくなったら行かせてもらおうかな...えへへ...※しどろもどろ」

おまけ

abc

双子の可愛い姪っ子が書いてくれた絵

酔っ払っているのが僕らしい...

※真夜中まで飲んで、結構早めに起きてリビングに行くと、朝食前にビールが注がれるような感じでした。こんなところだったなんて子供の頃は気が付かなかったです。

※小学生のころの夏休み、籠いっぱいのイナゴを集めて佃煮を作ったという昔話があるのですが、あんなにいたイナゴも今は殆ど見ることも無くなったそうです。原因は農薬だと言っていました。昔から使ってはいたけど、虫側に耐性が出来てしまうので、どんどんと農薬も強いものに変えていくしかなかったのだと言っていました...

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