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作ったもの 森のテロル DIY

[DIY]精神修行|赤松を使った進入路(Lサイズ編)

2021/02/16

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《今回は、赤松を使った進入路(Lサイズ)の紹介です》


移住してからこれまでに行ってきた開拓作業の中で、『これはもうやりたくないな』と思う作業があります。

《伐木作業(※木を倒す作業。家には50本以上の赤松が生えていた)》
体力的にも精神的にも辛いです。そしてなんといっても命の危険を伴う作業ですから当然ですね。

[赤松の伐木に至るまで][ 1/3]恐怖!ジャイアン現る!
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《笹の根っこ堀り(※土地は一面笹原でした)》
人力のときは勿論、小さなユンボを借りた時でも笹の根っこはしぶとかったです。ゾッとしません。二度とやりたくないと思いました。

[ユンボ][庭の整地][1/2]トラブル発生!小さなユンボを借りて来たけれど...
家の裏に住む優しい方にお借りする「助っ人」。 そう、みなさんご存じのユンボ(※バックホー|パワーショベル)です。※バックホー/backhoeは、back(後部)とhoe(鍬、くわ)が語源のようです。 ユンボがあれば容易に、庭にビッシリと密生する笹を掘り返し、整地...
 
《赤松を使った進入路》
玉切りした赤松を敷き詰めて作った進入路なのですが、それはそれは気が遠くなる作業でした。

[DIY]赤松を使った進入路
地元の方に指摘され、移住して直ぐに作った進入路でしたが、それは砂利を敷き詰めただけの簡単なものでした。 しばらく車の出し入れをしていましたが、砂利が飛び散りタイヤの轍が残ってしまうような状態でした。時にはタイヤが空転してしまう時もあり、スタックの...
 
※進入路の作り方はこの記事が詳しいです。

《初代進入路》
これは最初に作った進入路です。河原の石を敷いただけの進入路ですが、ついでに紹介します。

[DIY]車の進入路を作ろう![1/2]
小屋暮らしに突入した日から簡単な日記を書き始めました。 ポメラ(デジタルメモ)を購入してから日記は、紙からデジタルへ移行し、「森のテロル」というBLOGを始めるまで、都合1年間ほど続けました。 日記を始めた理由は、小屋暮らしを始めた時のことを、いつか誰...

 

大きな車でも入っていける幅の広い進入路を作りたい

家の進入路は、軽自動車でやっとの幅しかありません。ハンドルを何度か切り返しながらの駐車は大変ですし、普通車以上の車が入っていけないのは問題だと常々思っていました。

僕自身、将来はもっと大きな車に乗りたいと思うことがあるかもしれないので、幅の広い進入路(Lサイズ)が欲しくなったのです。

※現在乗っている車は軽自動車の「ジムニー」です。最初に乗った軽バンよりも若干サイズダウンしたようで、最近は一発で駐車出来ることも珍しくないです。または駐車スキルが上がったのかもしれません。

・まずは、笹の根っこ堀り

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笹の根を取り除いたところ。

根を掘っている場面は地味過ぎるので割愛します。

凄く大変だったけれど...


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土地内で発掘される石は出来るだけ集めておきます。

石は何かと便利です。

全ての赤松の下に撒けるほど石や砂利はないので、道路と面した入り口の部分だけに石を敷きました。


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玉切りした材を運びつつ、先ずは地面を掘ったり均したりしながらなだらかなスロープを作ります。

一つ一つ大きさを確かめながら玉切りされた赤松を置いていくといった作業なのですが、大変なことは以前の経験から分かっています。

大変なことを承知でまたやるのは何故なのでしょうか?

それはやっぱりお金が掛からないということが大きいと思います。

健気だなと自己憐憫に浸りつつ作業をする訳ですが、ふと考えることがありました。

そこそこお金が掛けられるとしたらどのような進入路にするだろうか?

赤松が煉瓦とか石に変化するのだろうか?
確かに腐らない点は良いことのように思えます。

そうだとしたら、この腐ってしまう赤松の進入路は、頑張った割に報われないということになるのだろうか?

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毎日はやらなかったし、1日に数時間もやれば嫌になるので、ここまででひと月くらい掛かりました。

上記写真は7月の中旬です。

夏の仕事が始まったので、この状態で5ヶ月間ほど放置しました。

8月一杯でだいたい仕事は終わりますから、やりたくなくて半ば放棄していたともいえます。

...............

先日、このままでは地面が凍結して作業が出来なくなることに気が付いたので、ようやく「やってしまおう!」と自らを鼓舞したのでした。

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様々な太さの赤松を使って出来るだけ隙間なく埋めていきます。


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玉切りした赤松がなくなれば、敷地の奥に寝かせてある原木を玉切りして運びます。

これを延々と繰り返します。


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隙間の少ない詰まった進入路を作るには、細い材も必要です。


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※全く関係のない話になりますが、玉切りした赤松を幾つか重ねて土地の端から端まで運んでいると、大昔に珍しくクリアできた(2周もした)ゲームのことを思い出しました。

それはPS2のソフトで「ICO(イコ)」といいます。角の生えた少年が主人公なのですが、彼が壺を持って、ヨタヨタあるく場面を彷彿するのです。

ここでまさかのゲーム紹介となりましたが、とても良いゲームだと思うので気になった方はYOUTUBEなどで検索してみて下さい。


玉切りされた赤松の隙間には芝生の種を蒔きます。

じわじわと朽ちることで出来る隙間に、その根を食い込ませ成長してゆくことで周囲と調和の取れた進入路に成長するのではないかと予想しています。

『本当に自分の思い描いた通りの結果になるのだろうか?』ということを楽しみに暮らすというのも、もしかしたら面白いかもしれませんね。


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長く伸びた赤松の根を切るときは少し心配になります。

これくらいでは大したダメージにはならないと思うのですが...


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あと少し!


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終わった!

と思ったのですが、一つだけ飛び出し過ぎの赤松を発見しました。


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《 完 成 》

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写真を取る前にジョウロで水をかけ少し洗いました。

およそ160ピースを使いました(隙間埋めの細い材は除く)


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引きで撮ったところ。


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これは3ヶ月前の、大体同じ場所の写真です。

季節の変化で景色は大分異なるようです。

《おまけ》1年半が経過した初代の進入路

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多少土が流れてしまいましたが、進入路自体はガタもなくしっかりしています。

こちらも暖かい季節になってからの方が芝生が映えて良く見えます。


おしまい。

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