小さなところからシンプルに|ちょっとした片づけをした話
2017/02/24
幼少の頃から変わらず裁縫が好きです。
上手い下手、使える使えないは別として、針と糸と布でちまちまと作る工程が好きなのです。
ミシンがあったらいいなと思うときもありますし、足踏みミシンはいつか欲しいとも思いますが、ミシンよりも断然手縫い派の私です。
そのためハギレを見たらつい買ってしまい、使わずにとってある布がたくさんあります。
しかもいっとき刺繍に凝っていたから刺繍糸も増えました。
オカダヤ(生地と手芸用品店)に行くともう、ぐるぐるぐるぐる2つのビルを行ったり来たりで何時間も過ごしてしまいます。
ところがある日、手芸用品に溢れているのがどうにも耐えられなくなりました。
そして縦30センチ、横20センチ、高さ15センチほどの箱にギッシリ詰まっていた、糸やらハギレやらを一掃。
手芸用品をこの小さな弁当箱に入るだけに減らしました。
針山も小さなケースに入る大きさのものを作ってコンパクトに。
バラの飾りのついたマチ針のようなもの、これは中東を訪れた際に現地の女性がくれたもので、スカーフを留めるためのピンです。
イスラム教の女性は髪を隠すためにスカーフを被っていますよね、そのスカーフがズレないように服にピン留めしているのです。
てっきり上手く結んだりして被っているのかと思っていたので、そのような用品があったなんて発見でした。
髪を飾るおしゃれができない代わりに、スカーフの柄やこういった可愛い小物で楽しんでいるんですねえ。
実際この弁当箱だけで完結するのならいいんですけど、刺繍糸が綺麗なものだから処分できず、しかし弁当箱には入りません。
仕方なくプラスワンで大きなケースを用意しました。
刺繍糸は、たまに刺繍したり普通の縫い物に使ったりして消費しています。
先日は知り合いの小学生の女の子の誕生日に、自分が集めていた色とりどりの刺繍糸を少しずつ巻き取ったものや、さまざまなビーズ、刺繍針を小さなカゴにいれて贈りました。
こんなふうに捨てずにだれかに使ってもらえるのが一番いいなあとは思いますが、なかなかいい相手はみつからないものです。
そこで出番のなくなった洋服なんかは、ウエスにする前に取り敢えずリメイクできるか考えてハサミを入れます。
が、たいていの場合それは失敗に終わり、そうなるとスッキリとウエスにすることができるのですが、たまに上手く行くときがあって、それはほぼ、ワンピースをスカートに改造するという単純な作業のときのみ。
「ダウンジャケットを使って室内履きを作る」とか「パンツをスカートにする」だとか云う高度な改造は成功した試しがありません。
ハギレを使って何かを作るときだって、無計画に、しかもハギレの形を活かして作ろうとするから、何時だってどこかで辻褄が合わなくなり、完成までは漕ぎ付けるけれど使わなくなり、そのうちウエスになるのです。
そんな訳で、たくさんあるハギレを無駄に使わないようにするために、ある程度の大きさのものは全て枕カバーにしました。