[フリー食材|春編][1/2]田舎は食べ物がタダで手に入るというのは本当か?
2018/04/04
都会で暮らす人が生活に窮し、その日食べるものがない場合はどのような行動に出ることが出来るだろうか?
ーーーーー初心者ーーーーー
・質屋などでお金を作る
・誰か(※友人、知人、親族など)にご飯を食べさせてもらう
・誰かにお金を借りる(消費者金融でキャッシング、ローンなども含む)
・デパート、スーパーなどの試食、運が良ければ新商品のモニターなど
・河川敷で野草を摘む。※街中でも食べられる野草は多いらしい
ーーーーー上級者ーーーーー
・知らない人と交渉してお金をもらったりご飯を食べさせてもらう
・消費期限切れの食材を求めてゴミ箱を漁る
・ホームレス向けの炊き出しに並ぶ
・行政に頼る(借金の申し入れ、生活保護など)
ーーー超えられない壁ーーー
・ヒャッハー※人に迷惑を掛けてはいけないよ!
もっと都会ならではの裏ワザみたいなものがあるかもしれませんが、僕がパッと思いつくのはこの程度です。
では僕が移住してきたこの田舎ではどうだろうか?
恐らく皆が口を揃えて言うと思います。
「そこら辺で何か採ってきなよ。」
この「何か」とは、
・魚を釣る
・山菜を採る
・キノコを採る
・果物を採る
これらのことだと思っています。
また、誰かの畑の手伝いでもしようものなら、抱えきれない程の野菜をいただけるのではないでしょうか?そんな気もします。
都会と田舎、どちらが良いか比べることは出来ませんが、食いっぱぐれたときに、恥ずかしい思いをせず、お腹が満たせるのは田舎の方が有利かもしれません。
今日の更新は、自分の畑で採れるものを除外した、[フリー食材]を特集してみたいと思います。
※簡単にまとめてみたところ、[フリー食材]は春と秋に限られたものしかまだ採取していないことに気が付きました。夏や冬は自分の畑で作物を育てるべきなのかもしれません。
※今回の目玉は《秋編》だと思っていますが、《春編》だけでも大分長くなってしまったので、二部構成にしようと思います。
[募集]
夏は野菜が食べきれないほど育つので、特に冬、何か良さそうな[フリー食材]情報をお持ちの方は、コメントにて教えていただけると嬉しいです。
内容によっては、採取に行かせていただきます。
※地域は[山梨]です。
[フリー食材]の採取について
地元の人は普通に採取しているとはいえ、それは地元の人同士、信頼関係があるからかもしれません。僕のような移住者が勝手に他人の土地(基本的に全ての土地は誰かの所有物だと言われたことがあります。)に侵入し採取をする場合は注意すべきだと思います。
木の実や果物が欲しいと思ったら、自然に道路に落ちるのを待ったり、地元の人に教えを請うて一緒に採取したり、山に入るとしても、誰かに確認してからの方が安心して[フリー食材]の採取が出来ると思います。
僕も最初の頃はそのようにしていました。
ただ、面倒なので、自分の土地に採取してきたものを植えてしまうのが賢い方法かもしれません。
[フリー食材]ー《春編》ー
1.たらの芽
難易度:★★★☆☆
たらの芽を見つけるのはとても簡単です。
特に伐木後、明るく開けた土地に一気に生えてくるような気がします。
ただ、とても人気があるので、頃合いのたらの芽を採取することは少し難しいです。
食べ方の王道はやはり「天ぷら」だと思います。
また、棘の多いオダラと、棘が少なく白っぽいメダラがあり、自生しているたらの芽の多くはオダラ、売っているたらの芽はメダラが多いような気がしています。
どちらも美味しいです。
僕は食べますが、市販のたらの芽と比べると、これは少し育ちすぎかもしれません。
これは大分伸びすぎだと思います。
2.コシアブラ
難易度:★★★☆☆
たらの芽と同様、人気の山菜です。
地元の人は幾らでも生えているといいますが、僕はコシアブラを見つけるのが苦手です。
その為、殆ど食べたことがありません。
やはり「天ぷら」が人気のようです。
3.コゴミ
難易度:★★☆☆☆
コゴミはとても便利な山菜です。
しかもそこら辺に沢山生えています。
難易度を星一つにしても良かったのですが、コゴミと良く似た野草がある点と、クルッと丸まった食べごろを見逃しがちなので、難易度は星2つにしました。
基本天ぷらにすれば、山菜は何でも美味しいと思いますが、これは煮ても和えても、どのような調理方法も出来、かつ、アク抜きの必要がないため、とても便利です。
美味しいし、使い勝手のよいコゴミのような山菜こそ、優れた[フリー食材]といえるのではないでしょうか?
[見分け方について]
4.ウコギ
難易度:★☆☆☆☆
戦前は食べられる垣根として知られていたようです。
垣根として使われた理由は棘があるからです。
採取の際は注意です。
ウコギは直ぐに見分けられるし、家のまわりには沢山あるので、戦前の頃と同じように、僕も非常食扱いです。
ウコギもコゴミと同様、どんな調理方法でも良いのですが、僕は佃煮にすることが多いです。
5.フキ
難易度:★☆☆☆☆
フキといえば、伽羅蕗(きゃらぶき)が有名ですが、茎を使うだけでなく、出てきたばかりの芽を味噌と和えた「蕗味噌」がとても美味しいです。
フキもそこら辺に幾らでも生えている印象です。
6.土筆(つくし)
難易度:★☆☆☆☆
土筆は都会でも容易に見かけることが出来るかもしれませんね。
僕は土筆が食べられるとは知らなかったので、最近になって初めて食べました。
独特の苦味が癖になります。
卵とじや佃煮にして食べたところ、とても美味しかったです。
お酒のあてにもなりますね。
7.ニセアカシア(ハリエンジュ)
難易度:★★☆☆☆
僕にとってニセアカシアといえば、薪ストーブの薪という印象しかなかったのですが、ニセアカシアの花はとてもよい香りで、しかも天ぷらで食べると美味しいと教えてもらいました。
実際、地元のスーパーではニセアカシアの天ぷらが売られていました。
試しに採取し、天ぷらで食べてみたところ、本当に美味しかったです。
ただ、車の多いところのニセアカシアの花は食べるべきではないと教えられているので、その点で、少しだけ採取が難しいです。
※ニセアカシア自体は河川敷を中心に、幾らでも生えています。
8.山椒
難易度:★★★☆☆
春の山椒は、うなぎに振りかける粉山椒ではなく、若葉や、実を食べます。
※粉山椒については、《秋編》で再登場させます。
特に山椒の実を醤油、みりん、酒を使った佃煮にすると、とても美味しいです。
ピリピリとして、良いおかずになります。
また、下茹ですることで、長期間の保存にも向いています。
ただ、山椒には犬山椒と呼ばれる類似のものがあり、慣れるまでは見分けが難しいです。
僕の見分け方は、棘の生え方に注目します。
目当ての山椒の棘は、左右対称に生えていますが、犬山椒は交互に生えます。
良く見かけるとはいえ、採取出来るほど大きく育ったものを見つけるのは難しいと思っています。
9.梅
難易度:★★★★☆
梅はそこら辺に沢山生えているのですが、生っている梅を採ることは出来ないので、道路に落ちたものだけを拾います。
意外と落ちていますが、落ちてから時間が経ったものは傷んでいることが多いので、難易度は高く設定しました。
移住したばかりの頃は頑張って拾い集め、青梅を使った梅干しを作ったことがあります。
本当に梅干しが出来て感動したことを思い出します。
一つ一つ、串でへたをとり、よく洗い、市販の液体(パリパリの梅干しが出来ると書いてあった)に漬けました。
最初は多少エグかったのですが、数ヶ月寝かせたら(忘れていた)、結構美味しいパリパリの梅干しが出来ました。
※フリー画像をお借りしました。
《春編》まとめ
ノビルとかゼンマイ、ウドなど、僕は試していませんが、人気の山菜はまだまだあると思います。
ちょっとした散歩や山歩きをするときなど、景色を楽しむだけでなく、これらの山菜を探しながらの散策も面白いのではないでしょうか?
おすすめです。
近いうちに[フリー食材]《秋編》を予定しています。
秋のフリー食材は高級食材が乱舞します。
少し驚くかもしれません。
おしまい。