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[露天風呂]これが底辺の生活なのか?|インフラのない小屋暮らしの風呂事情

2017/03/10

移住したばかりの頃、周囲の方々からあれこれといただくことが続きました。

その中の一つに、「鋳物製の風呂桶」があります。

鋳物製なので下から直接火で熱しても良いのだろうけど、煤で汚れそうだし、将来は綺麗にして室内で使いたいという思いもあるので、「薪専用の風呂窯」を買うことにしました。

これがあれば風呂桶を煤で汚すこともありません。

 


風呂桶はタダだったけど、緑青の浮いた年代物の風呂窯は古道具屋さんで一万円もしました。

高いなぁとは思ったけど、熱々の湯舟に肩まで浸かっている姿を思い浮かべると、これの魅力にはとても勝てませんでした。

薪と灯油の二系統が使えるタイプの便利な風呂窯もあったけど、銅製でレトロな風合いの風呂窯は気に入っています。

 

働いて汗や泥、ホコリにまみれた時にシンクで頭を洗い、タオルで体を拭くだけでは落ちきらない、身体の疲れもあります。

湯船に肩まで浸かれるというのは素晴らしく、また、贅沢だったのだな、と思いました。

 

さて、緑青の浮いたままの風呂窯でも使用に問題はありませんが、酸で磨けば綺麗に落ちるとの情報を試したくて、「クエン酸」を使って磨いてみることにしました。

bath (1)

綺麗になった風呂窯と、貰った風呂桶を専用の接続パイプで繋ぎます。

パイプは金属製の物を探していましたが、ホームセンターにはゴム製の物しかありませんでした。熱で溶けてしまわないか使ってみるまで不安でしたが、ゴム製でも問題なく使えました。

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風呂桶に入れた水が風呂窯に流れ、その風呂窯に薪をくべることで水が温められ、暖められたお湯は自動で風呂桶に戻っていく仕組みです。

こういった仕組みを最初に思いつくような人は頭が良いなぁと感心します。

 

お風呂の入り方

先ずは水汲みから。

雨水タンクから凡そ150L(※風呂桶を7割程度満たす為の水量)もお風呂に使ってしまうと生活用水に支障が出るので、面倒でも沢水を汲みに行きます。

一輪車に20Lタンクを二つとバケツを積んで3往復。

bath (3)

風呂桶に水がはれたら、いよいよ風呂釜に薪をくべます。
敷地内で大量に寝転がっている赤松を中心に燃やします。

 


早く沸かす為にもどんどんくべる必要があるので、風呂釜の近くを離れることが出来ません。

そのため、風呂窯の近くで薪割りしたり、土地の開墾したりすることが多いです。
汗をかく力仕事でも、熱い湯舟が待っていると思えば苦ではありません。

bath (4)
煙いので煙突を乗せます。煙突効果も期待出来ます。

外気温によって様々ですが、例えば3月の暖かい日であれば外気温は10℃を越えています。そのような日は、火をくべてから2時間位で十分熱くなります。

熱すぎて入れないこともあるので、念の為、水の入ったバケツを持って行くと吉。

 

今はまだブルーシートで囲われただけのお風呂ですが、吹き込む風は気持ちが良いし、隙間から覗く外の景色はいつもと違って見えます。

お風呂に浸かっているだけなのに、不思議と贅沢をしている気分になれました。

晴れの日はそれだけで気持ちが良いし、雨の音、雪の音を聞きながらの入浴も非現実感が伴い良いものです。

運が良ければ頭上に飛行機雲が描かれるところが見られたり、春になれば鳥のさえずりを聞きながらの入浴です。

※強風の日はサバイバル露天風呂になります。これは注意が必要です。

bath (2)

オフグリッド生活の入浴のコツ

お風呂を出た後は残り湯が使えます。
折角なので洗濯をしてしまいましょう。

お湯を大きなバケツに入れてセスキ炭酸ソーダ(※重曹でも可)を溶かし入れます。
そこに洗濯物を予め浸けて置きます。

bath (5)

軽く揉み洗いしたらお湯を取り替えて、次はクエン酸で中和します。最後にもう一度お湯を取り替えて濯いだら終了です。

※セスキ炭酸ソーダや重曹、クエン酸を使う理由は、環境(バクテリア)への配慮です。濯ぎに使う水の量も少なくて済むそうです。

ロフトに干して、薪ストーブを焚けばその日の内に乾いてしまいます。

とっても簡単で清潔です。


[オフグリッド生活者]には特におすすめです。


関連記事:お風呂のない生活に耐えかねて...|清潔さを保ちたいという欲は深い

 

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