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小屋暮らしの土地探し

小屋暮らしのための安い土地を探すときに気をつけたいこと

2017/02/21

 

土地さがしを終えて1年以上が経過しました。

振り返ってみて、今ならこうする、こうしておけばよかった、これはよかった・・・など思うところがいくつかありましたので、まとめてみました。

この反省が自分に生かされることは、おそらくないと思うので、これを読んでくださるどなたかの参考になったら・・・と思います。

 

飲用水に関して:


多くの場合、安価な山林物件にはインフラ(電気ガス水道)は期待できません。
土地内に飲用に適した水がない場合、飲用水の確保について良く考えるべきだと思います。

・水道を通す場合、公共の水道管はどこまで来ているのかを確認すること。

・水道管が遠い場合など工事が必要な際の費用は、自治体等の補助がない限り、自己負担となるようです。

現在の移住先の地域一帯は水道管が来ていないので、各戸ごとに井戸を掘っています。

 


もしも井戸や水道を通すことを予定していない場合は、たとえば

・無料で汲める施設(スーパーや公共の湧き水など)があるか、そこはいつでも利用できるのか。

・そこが使えなくなった場合、代わりの施設はあるのか。

まずは確認するといいと思います。

 

湧き水のある場所は以下のサイトなどで調べることができます。


代表的な湧水(環境省):全国の代表的な湧水の或る場所が調べられます。
湧水巡り (Ginza Senior Touring Club ):千葉・東京・神奈川・長野・山梨・福島・静岡・栃木・群馬・茨城など関東近郊の湧き水の或る場所が地図と写真と共に紹介されています。

 

以前そのような施設のない土地を見学に行った際に、飲用水を購入するつもりでいたこともありましたが、実際それは現実的な選択ではないと思います。

人間一人、一日に最低2リットルほど飲用水を使います。

生活用水は雨水を集めることでほぼ通年やっていけますが・・・。

 

参考リンク:雨水利用について

【新作】 雨水利用について 
15/03/21更新の過去記事を加筆修正したものです前回紹介した雨水システムは早々に破綻してしまいました。 ※破綻したのは雨の集水パート【関連記事:生活用水と排水について 1/2】 【関連記事:生活用水と排水について 2/2】失敗から学び、新しく作り上げられた雨水シ...

 

気候について:

購入予定地がどのような気候なのか?

結構重要なことだと思います。

私が移住してきた地域は寒冷地に区分されているようです。

真冬ともなると夜はマイナス5度、6度にまで下がります。

そんなことは露知らず、越してきたのが12月。冬の厳しさに戦慄したのでした。

 

外に設置した大きな水タンクも、地面も、干した洗濯物も、何もかもが凍りつくのです。

そのような気候では、温暖な地域では不要なものも、必須アイテムになります。

たとえば、大きなところでは車もバイクも冬用タイヤに履き替えます。

車は4駆でないと冬の道路は危険です。

水道が通っているのならば、凍結防止のために水道管にはヒーターの設置が必須です。

(つまり水道(井戸)を通す → ヒーターのために電気が必要 ということになってしまうのです。)

 

畑の難易度もやや上がる気がします。

 

それでも、キンと冷えた冬は結構好きです。

外は天然の冷蔵庫(冷凍庫に近い)になるし、小屋も薪ストーブで暖かくて、或る意味過ごしやすい季節だと思います。

 

近隣との付き合いについて:

土地を探しているときに、考慮したことはいくつかありましたが、その中の一つに、「近隣との付き合い」が挙げられます。

ここでいう「近所付き合い」は、あいさつしたり、たまには世間話をしたりという、ごく普通の付き合いのことではなくて、いわゆる「隣組」的な組織のことです。

それは、大鹿村に話を聞きに行った際に言われたようなこと、たとえば「役員」や「催し物への参加」や「消防団」や「組合費」などどいったもののことです。

田舎物件を探していますと、築○十年というような古民家が見つかることもあると思いますが、そこが集落内であるならば、きっと上記のような「付き合い」が付いてくることと思います。


そういったものを避けたいと思ったので、集落内に家を借りたり、土地を買うというのは、自然と選択肢から外れていきました。
(※)聞くところによれば、新しく越してきた人をあえて「組に入れない」という地域もあるんだそうです。


現在の「別荘の多い地域」というのは、結果的にとても良い選択だったと思います。

普通の「付き合い」以外は、ゼロです!
(このほかにも別荘地を選んで良かった点がありますが、それはまた別の機会に・・・)

 

参考記事:長野県の大鹿村と芝平に行ってきたときの話

土地探し その3(長野編)
////  これは2015年2月2日の記事です ////  関連記事   土地さがし その1(競売編)   土地さがし その2(競売編)   土地さがし その2のつづき(競売編)   移住者が多く住んでいる地域が長野にあるらしい移住者が多いということは何かしら住...

参考記事:山の集落の住民の方々にお話を伺ったときのことが書いてあります。

土地さがし その6のつづき(公売:物件見学編)
//// これは2015年2月4日の記事を加筆修正したものです //// 関連記事  土地さがし その1(競売編)  土地さがし その2(競売編)   土地さがし その2のつづき(競売編) 土地さがし その3(長野編)   土地を探すにあたって  土地さがし その4(千葉編...

 

 

土地内に生えている草木について:

 

土地を探していたときには、土地内の木や草の種類について、まったく考えたことがなくて、だた木が生えているというそれだけで、いいなあと思っていました。

土地内にどんな種類の木が生えているのか調べること。

それは針葉樹なのか広葉樹なのか、枯れた木はないか、大きすぎて手に負えないような木はないか・・・。

家を建てる前に、枯れた木や近隣や自宅に迷惑のかかる木を伐採しておくこと。
住めば住むほど、土地内にはモノや建物(倉庫や薪棚など)が増えていきます・・・。

成長に時間はかかりますが、好きな場所に好きな木を植えるというのも楽しいと思います。

 

買い物の出来る場所について:

今、振り返ってみますと、見学に行ったいくつかの土地は、「一体どこで買い物すればいいんだろう・・・」というようなところがありました。

現在の土地には、ちょっとした商店などが近く(といっても○キロ先とかですけど)にあって助かっています。
地味なところではガソリンスタンドも、近場にあると安心です。

近隣にあるお店の情報ならば地図検索で調べることができますので、事前にもっと気にして調べるべきだったと思います。

 

 

さいごに:

効率よく土地を探したいのならば、まずは「住みたい」と思う地域を見つけることが近道ではないかと思います。

いろいろな場所に土地を見に出かけましたが、自分に「合う」「合わない」という感覚的なものが土地にはあると思っています。

これまでさんざん土地を見に行っては玉砕していたのに、或るとき、現在住んでいる地域に見学に出かけた際になんとなく雰囲気が気に入ったので、「この辺で探してみよう」と地域を絞って探した結果、すぐに今の土地にたどり着きました。

 

どんな土地をさがしているのか、必須条件や避けたい条件、やりたいことなどをまとめるのもいいと思います。


土地をいくつもまわっているうちに、だんたんとブレてきたり、甘くなったりすることもありました。
焦ってへんな物件を見にいったり、がっかりしたりを繰り返していくうちに、探しているものがハッキリ見えてきました。


そうなってはじめて、土地探しがスムーズに進むようになる気がします。

 

関連記事:土地を探すにあたっての必要条件などを考えてみた

土地を探すにあたって
 ////  これは2015年2月2日の記事です //// 土地を探すときの目安として「必要な条件」と「あったらいいなという条件」を考えてみました。  必要な条件 ・車が通れる道路が接していること ・なるべく平坦であること ・土地内に水がなくても、近場...

 

 

千葉の不動産屋さんの言葉「土地は出会いだからね」というのは本当なのかも知れませんが、不動産屋自体はあんまりアテにできないなあと思います。

「情報があったら連絡します」と言って連絡してきた不動産屋はありません。

基本的に受身では見つからないものだなあと実感しました。

 

関連記事:千葉(房総半島)の不動産屋さんの話

土地さがし その4(千葉編:不動産屋から)
//// これは2015年2月2日の記事を加筆修正したものです ////  関連記事  土地さがし その1(競売編)  土地さがし その2(競売編)   土地さがし その2のつづき(競売編) 土地さがし その3(長野編)   土地を探すにあたって   千葉の外房には...

 

ちなみに、思い返してみますと、競売や公売で見つけた土地を見学に行って「いいなあ」とか「ここなら住めそうだ」だなんて思ったことはありませんでした。

 

 

参考記事:競売で土地を探したときの話:その1

土地さがし その1(競売編)
//// これは 2015年1月30日の記事です //// 競売サイトで良さそうな土地を見つけたので、レンタカーを手配して出張ってきました。今回見てきた土地は・・・・地図上では周りは畑と林。すぐ近くに県道と大きめの川がある。・林道が接する。・土地内にまばらに木が生...

参考記事:公売で土地を探したときのこと(準備編)

土地さがし その6(公売:準備編)
//// これは2015年2月4日の記事を加筆修正したものです////  関連記事  土地さがし その1(競売編)  土地さがし その2(競売編)   土地さがし その2のつづき(競売編) 土地さがし その3(長野編)   土地を探すにあたって  土地さがし その4(千...

 

小屋建設についてはこちらからどうぞ:

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2015/02/08更新の記事にをしましたさて入植第1日目です。 早朝から荷物を満載した車で現地へ向かいます。 生憎の雨降りのため思いのほか寒く、首にタオルを巻き、震えながら運転しました。 まずはこのボウボウの笹を刈る作業からスタートです。 この日の為にネッ...

 

この記事が土地をさがす際のお役に立てばと思います・・・。

 

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