小屋暮らしの土地探し:その5のつづき(伊豆編・半壊の中古物件だらけの土地:不動産屋から)|タイニーハウスに暮らしたい
2017/02/24
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前回に引き続き中古物件を見に行った話です。
”あまりに酷いので物件紹介に写真は載せませんでした”
平屋の向かいにかなり大きな半ば崩壊した平屋と納屋が。
この建物については故意に物件案内に記載しなかったとのこと。内部には電化製品やら生活用品が盛りだくさん。これは始末が大変そう・・・。
特に古い電化製品の処分は厄介です。
母屋を建てる前は納屋の横の茶色の小屋で生活していたとのこと。中は確認していないけど、外から見る限りこの中にも物がてんこ盛り。
茶色の小屋の横の土間っぽい空間には味噌なのかしょうゆなのかわからないけど、カビのついた壷や木製の樽がいくつも並んでいました。
上の画像の右すみに写っている白壁に青い屋根の小屋がお風呂です。
建物の内部は腐っていて完全に使えない状態・・・薪風呂かと思ったら、どうやら灯油で沸かす仕組みらしい。
そしてもはや井戸とは呼べない、小さな泥沼のようなものが風呂小屋の横にありました。
不動産屋も「これは使えない前提で」。
だったら物件案内に井戸があるとか書かないでもらいたい。
裏にまわって、小屋が二棟。
(途中で写真を撮ることをやめたので、画像はありません)
右手の粗末な小屋は傷痍軍人さんが寝泊りしていたもの。小屋の横から肥溜めがチラリとのぞいていました。
左の小屋の縁側には大工道具が並べられていました。こちらは小さいながらもなかなか立派な造りです。
その二つの小屋の間に、無縁仏となった傷痍軍人さんたちの慰霊碑が建っていました。
そして物件のいちばん奥、山との境に小川が流れていました。
以前はここから水を引いていたけど、現在はどこかのパイプが外れており使えない状態とのこと。
「こんな物件なので安くてもそうそう売れないと思います」と不動産屋。
「安い」にはそれだけの理由があるのです。
汚屋敷並みの残置物の多さと崩壊した建物の処理、橋の問題、それらに掛かる費用。
物件価格も交渉の余地なし(慰霊碑は撤去してほしくないので、それにかかる予定の費用分安くしてくれないか聞いてみたけれど、”ご厚意”という言葉で濁されてしまった)。
既存の家を改装するのはそれはそれで面白そうだけど、この物件は費用と手間が掛かりすぎます。
それに集落内に建つ物件では、近所との付き合い(組など)のことも考えなくてはなりません。
今回は値段に釣られてしまったけど、どうやら中古物件つきの土地よりも土地だけを探したほうが良さそうです。
つづく・・・。