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だからセカンドオピニオン

今回は動物病院のセカンドオピニオンについて書いてみようと思います。

予想はしていましたが、実際動物病院によって対応や診断、治療方針、薬に対する考え方などに大きな違いがあることがわかって、少し戸惑っています。

ただ、信頼できる病院に出会えるとしたらそれが一番だと思いますので、かかりつけ医を決める前に(初診料はかかりますが)いくつかの病院を回ってみるのもいいと思いました。

今回の主役クロ14歳今回の主役"クロ"です。推定14-15才です。

便秘は老齢ネコに多いと言われています

先日クロがトイレから出てきたと思ったら半分消化したようなフードを吐いて、それから食欲がなくなり、棚の奥に入り込んで出てこなくなってしまいました。

若い頃は快便だったクロも、10才を超えたあたりから便秘に悩んでいました。

酷くなるとトイレでいきんで吐いてしまったり、排便があるまで食欲が落ちたりすることがあったので、今回ひさしぶりにそういう状態になってしまったと思っていたのです。

便秘にはA病院で処方してもらった流動パラフィンを飲ませて、また、ツナヨシの件で「ミルクのような療法食を強制給餌する」という技を覚えたので、クロにも同じようにしたところ数日で食欲も戻り、ひと安心かと思ったのですが…

 

フードを食べるのが致命的に下手くそになっていた


食欲が快復したクロには大きな変化がありました。

フードをめちゃくちゃにこぼすようになってしまったのです。そして食べるペースがさらにゆっくりになりました。
しかし一番の変化はカリカリを食べられなくなったことでした。

クロはこれまで歯が一本しか残っていないという過酷な口腔環境にも関わらず、カリカリフードをメインにしてウェットフードを添えたような食事を残さず食べていました。

それが病から回復したとたん食べられなくなったのだから異常事態です。

 

そこでクロのことを注意深く観察したところ、舌の様子が尋常ではないことに気が付きました。

クロの舌は正面から見て口の右側に向ってくにゃっと曲がってしまって、ふとすると右わきから舌が出ていることもあります。

食事の際もフードを口に入れても横からプッと出てきてしまって、上手く喉まで運ぶことができなくなっているようでした。

どうやらクロの食事下手はこの舌に原因がありそうです。

心配なので病院に行くことにしました。

クロ病院へ行く

セカンドオピニオン VS ファーストオピニオン

今回はいつものA病院ではなくて、C病院に行くことにしました。A病院についてはこちらをごらんください

C病院はA病院より若干遠くにありますが、周囲の移住者に通っている人の多い病院です。

C先生はとても穏やかな人で、クロの病状もきちんと聞いてくれました。


「これまでどこか別の病院に通っていましたか?」
「どうして今回はうちに来ましたか?」

というC先生からしたら当然の、でも自分にとっては答えに窮する質問をされましたが、くわしい事情を言うのはやめて

「便秘を診てもらうためA病院に通っていましたが、ほかの病院で一度見てもらいたかった」というようなことを伝えました。


それからA病院での血液検査の結果とレントゲン写真(を撮った画像)をみせて、クロの診察をしてもらいながら

☑ 流動パラフィンが常にお腹にある状態になるようにシリンジで数日おきに飲ませるように言われたこと

☑ レントゲンを撮った結果クロは「馬尾症候群」という病気で、それが便秘の原因になっていると言われたこと

☑ 巨大結腸症だと言われたこと。だから乳酸菌やフードで腸内環境を整えても意味がないと言われたこと

などを随時C先生に伝えました。

すると驚きの答えが返ってくることに…

流動パラフィンの危険性

まずはクロの口の中を見てもらいました。

すると 「特に気になる腫れや出来物などはありませんね、舌はマヒしているようです、少し様子をみましょう」と言われました。

イヌネコでは歯がなくなったのが原因で舌が出てしまうことがありますが、クロの場合、歯が一本しか残っていない状態が5年以上続いているので「歯は関係なさそうですね」とのことです。

当初C先生は、クロが「流動パラフィン」を飲んでいたと聞いて中毒を疑ったそうです。

ものすごく驚きました。

C先生もかなり驚いていました。

先生がおっしゃるには

「普通は流動パラフィンは使わない」

「中毒になる恐れがある」

とのこと。


A病院ではじめて流動パラフィンを処方されたとき、与える前に薬についてネットで調べたのですが、その時は、

「胃腸をコーティングする作用があるため、継続して使用していると、栄養が摂取できなくなる恐れがある」

という注意を読んだので、A先生の指示通り「液を常にお腹に満たしておく」というのは怖かったし、ツナヨシの件(誤診?)もあったし、加えてネコの食生活改善を始めたら、それまで食べなかった便秘の療法食を食べるようになって便通がよくなっていたこともあって、流動パラフィンは半年以上与えていませんでした。


そのことをC先生に伝えると、「それじゃあ、大丈夫だと思います」と言ってくれたので少し安心しました。


帰って改めて流動パラフィンの危険性について今回は英語で調べたところ(日本語では情報が少ないので…)、

☑ 長期間に渡る使用によりフードから栄養を摂取できなくなるため、必要な場合にだけ使用すること

☑ 誤って気管に入る恐れがあるので、流動パラフィンのみを経口摂取させないこと (与える場合はフードに混ぜる)

☑ 誤嚥で肺まで吸い込むと非常に重篤な肺炎の原因になるので、特別な必要性があると専門医が認めた場合にのみ使用すること

☑ 特にネコは流動パラフィンを誤嚥することが多いことが分かっている

☑ 小さな動物が摂取した場合中毒症状を呈する場合がある(人間では起こらない)

これだけのことがわかりました。


クロにはシリンジで経口摂取させていたうえに、常用するように言われていたことを考えると恐ろしくなりました。

療法食を食べてくれるようになったおかげでクロを危険な目に合わせなくて済んだのは、とても運の良いことだったと思っています。

今回C先生は、流動パラフィンの代わりに「モニラック」というシロップを出してくれました。

モニラックは薄い褐色をした甘い液体で、糖分が有効成分なのでとくに重い副作用はないとのこと。


クロのごはん(現在はウェットフード中心です)に1㎜~1.5㎜ほど混ぜてあげるとぺろりと食べます。
お腹を触ると出待ちの便が柔らかいものだったので、効果はあると思います。

巨大結腸 と 乳酸菌

クロのお腹を触ったC先生は「別に便は溜まっていない」と言いましたが、出口のあたりに頑固な個体が居てクロを苦しめている旨を伝えたところ、減菌器から鉗子を取り出してきておもむろにクロの肛門へ差し込むと、そのまま便を摘まんで出してくれました。

そして取り出した便を鉗子の先でギュッ ギュッと何度も押さえつけながら「やわらかいね、便秘だったらもっと硬い」と言いました。


そこで「(A病院では)巨大結腸症だと言われたのですが…」と伝えたところ、

「巨大結腸ならこんな小さな便じゃなくてもっと硬くて巨大になるし、もっとお腹に溜まっている。この子は大丈夫」と言ってくれました。

ついでに、クロに乳酸菌を飲ませているけれど大丈夫なのか聞いたところ

「乳酸菌は良いですよ」とC先生。
A病院では「クロは巨大結腸なので乳酸菌は与えても意味ない」と言われていたのです

馬尾症候群 

A病院でレントゲンを撮って、まず言われたのが「馬尾症候群 ですね」ということでした。

その「馬尾症候群」が原因でクロは便秘になっているでのはないか、というのがA先生の見解でした。

聞きなれない「馬尾症候群」という病名ですが、これは”脊髄の下端からしっぽに向かって伸びている「馬尾」と呼ばれる神経の束が何らかの理由で圧迫されて起こる病気”のことです。原因や治療法などはこちらを参考にしてください

主な症状は、

☑ ジャンプしたがらない
☑ 尾の付け根を触ると痛がる
☑ 尻尾をあまり上に上げない

ひどくなると、

☑ 後ろ足の不全麻痺
☑ 排尿機能不全、排便困難

などが見られるようです。

で、クロですが、このような症状は一切なく、またA先生も初回診察時に言っただけでその後は治療を含め言及することがなかったため、馬尾のことは半ば忘れていました。


今回思い出して一応C先生に クロは馬尾症候群が原因で便秘になっているようだ と言われたことを伝えると、

「それはないと思う」

とあっさり否定されました。

あまりにもあっさりしていたので、どうしてそう判断したのか 聞けませんでした。

が、帰宅してからもやはり馬尾症候群のことが気になるというか、そもそも何故A先生はその診断をしたのか気になったので馬尾について調べました。


一番わかりやすかった埼玉の病院の説明には、だいたい以下のようなことが書いてありました。

☑ 馬尾症候群の診断は困難なことが多い

☑ 確定診断にはMRIあるいはCTなど特殊な画像診断が必要

正常な中高齢の犬や猫でも画像検査上の異常が認められる事が珍しくなく、これらの患者には治療が必要ないことから、臨床症状の見極めが非常に大切です


…どうでしょうか。

クロには馬尾症候群と思われる臨床症状がひとつもありません。

おそらくですが、クロは3つめの☑に当てはまる気がしています。

 

腹壁ヘルニア


診察も終盤にさしかかった頃に「クロのお腹にやわらかいしこりがあるんですが…」と、C先生に申し出てみたところ、

「そう!実は僕はそれが便秘の原因だと思っているんだけどね」「腹壁ヘルニアだと思う」とC先生。

「お腹がこう、膨れてきたことないですか?」と言いながら、先生は体の横で両手をふわふわさせました。
腹壁に開いた穴から臓器が出てきてお腹が膨れたことはないか?という質問でした

「膨れたことはないです…実はそのしこり、10年以上前からあってそのときから大きさは変わっていないんです…」

「それとA病院では、しこりの中身は脂肪だと思うから大丈夫だと言われたんですが…」

と答えると、C先生はしばし考えるような顔をしていましたが「あまり強い衝撃を与えないように気を付けてください」と言って、便秘解消のためのお腹のマッサージを教えてくれました。


先生がいうには、クロのしこりの脇には指を差し込むことができるが、そこは普通なら腹壁があるから指が入ることはないはずの場所なので、つまり腹壁に穴が開いているということだと思うとのこと。すみません説明間違っているかもしれません

そしてそこから腸が少し腹壁の外に出てしまっているため、その部分で便が通過し辛くなっているのかもしれないというのがC先生の見解でした。

しこりの中身が ”脂肪” なのか ”腸” なのかの見解の違いはありますが、とにかくクロのお腹には穴が開いているという診断はA先生もC先生も同じで「強い刺激を与えないでください」とふたりとも言うので、そこだけは気を付けようと思っています。

激やせのクロ

さいごに体重を計ってもらったクロ。

前回は確か3.5キロとか3.2キロとか、そのくらいだったと記憶していたのですが…

なんと2.4キロ!!

激やせしていました…


痩せたことには気が付いていましたが、まさかこれほどまでだったとは思っていなかったので思わず大きな声を出してしまいました。

あんなに食欲があって誰よりも食べているように見えたクロが痩せているなんてちょっと信じられませんでしたが、「実は食べられていないのかもしれないですね」とC先生。

そこで健胃剤・整腸剤・払潰瘍剤を10日分出してくれることに。
明細には しっかり「ガスター錠、プロナミド、ビオイムバスター」と薬名を書いてくれました!←A病院では聞かないと薬名は教えてくれない


次回はモニラックが残り少なくなるタイミングで病院に行くことになっているので、それまでになんとかしてクロが太れるようにしてあげたいです!

 

ネコの話ばかりが続きますが、次回はツナヨシのその後について報告したいと思います!

-ニテヒ生活, ネコ