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作ったもの ニテヒ生活

よく効くよ! おてがるダイエット飲料を自作する。

3か月ほど前から、アップルサイダービネガー(ACV)を飲んでいます。

何かと健康によいと評判のACVですが、特に「飲んだら痩せる…(かも)」という効果を期待して飲用しはじめました。

飲むのは、朝と夜の一日2回。
大さじ1杯(15ml)を水で割ったものにハチミツを加えて飲みやすくしています。

そのすばらしい効果についてはこちらに詳しく書いてありますので、ここでは省略します。

で、そのACVを選ぶ際に気を付けるポイントは、

マザー(酵母)入りであること。


で、そういったマザー入りの商品でいちばん人気なのは、おそらく「Bragg オーガニック アップルサイダービネガー 【日本正規品】りんご酢 946ml 1790円(Amazon)  」ではないかと思うんですが、お酢にしてはお値段がやや高めです。  

毎日飲み続けたいと思っているところなので、なんとかならないものかと考えていましたら。

これが結構かんたんに、しかも安価で自作できるというんです!

健康飲料としてACVが大人気のアメリカでは、バケツを使って仕込んで、大量に自作している人もいるらしい…。

 

用意するもの
注意:使用する容器の大きさで分量は変わります

1、りんご (皮・芯 だけでもOK)
2、砂糖 (水1カップに対して大さじ1)
3、水 
4、煮沸消毒したビン
5、ふきん(キッチンペーパー)、輪ゴム

 

はじめるまえに注意すること

1、りんごについて
ACVに重要な酵母は、りんごの皮と芯に多く存在します。皮までまるごと使いたい場合は、無農薬のりんごを選ぶようにします。アップルパイやジャム作りなどで出たりんごの芯を冷凍して集めおくのもいいと思います。


2、「重曹に10分以上つけておけば、無農薬でないりんごも丸ごと使える」は本当?
このページで紹介している研究では、りんごを重曹溶液に2分間浸したものは、漂白剤溶液に2分間浸すか、水道水で2分間すすぐよりも多くの農薬が除去されたそうです。(この研究で使用した農薬を完全に取り除くには、重曹溶液で15分ほどかかったそうです。)

3、しかし、やはり残留農薬などが気になる人は、皮を剥いたりんごもしくは無農薬のりんごを使うことをおすすめします。
といいますのも、「農薬の種類や使用時期によっては、りんごの奥深くまで農薬が浸透し、どれだけ徹底的にりんごを洗浄しても、すべての化学物質を取り除くことができない場合がある」そうです。

4、砂糖の代わりに、ハチミツを使っても大丈夫?
ためしにハチミツを使ってACVを作って確かめた人がいうには、ハチミツでは糖度が足りないので発酵の進行が非常にゆっくりになり、酸味も弱くなるそうです。普通のものでもこだわりのものでもなんでもいいので、砂糖を使う方が安心です。ただし、手元にマザーの入ったACVがあるのなら、それをスターターに使うことでハチミツでも上手くいくそうです。

 

自分で作る、アップルサイダービネガーのレシピ

1、よく洗ったりんごを、サイコロ状に切っておく(必要なら皮をむく)。芯は使うので捨てないこと。茎と、おしりのへこんだ部分のもじゃもじゃは取り除いておく。

自作アップルサイダービネガーのレシピ。りんごを切る

2、煮沸消毒したビンの中に、切ったりんごをつめる。ビンの上部に1/4くらいの空間を残しておくこと。

3、水1カップに対して大さじ1の砂糖をまぜたものをビンに注いでいく。このとき必ず、りんごが砂糖液に完全に浸るようにすること。さもないと、かびたり腐ったりする原因になります。

TIPS:りんごが浮かんで、砂糖液からあたまを出してしまう場合の3つのアイディア
1.りんごを入れているビンにちょうど嵌る大きさのビンを使って重石をする。
2.毎日2回程度掻き混ぜて、りんごがまんべんなく砂糖液に浸かるようにする(おすすめ)
3.ジップロックなどのビニール袋に水を入れて、それを重石代わりに使う。

りんごが浮かんでしまう場合
↑りんごが浮かんでしまう場合は、小さなビンを重石にする

ビンを重石に↑上から見るとこんな感じです

4、ホコリよけのため、ふきんやキッチンペーパーでフタをして、ゴムでとめておく。

重石のビンも一緒にフタする
↑重石のビンも一緒にカバーする


5、暗くて暖かい場所に置いておく(キッチンの棚の上や食器棚の中など)。数日後、気泡が立ってきます。これは発酵が始まったしるしです。

自作アップルサイダービネガーの作り方。泡立ちは発酵のしるし↑りんご全体から泡が出てくる

TIPS:りんごを漬けはじめてしばらくすると、表面に白っぽい物体が発生します。
これは発酵によって生じるものなので、うまく行っている証拠です。しかし、緑や青・グレーや黒っぽい物体が発生した場合は、失敗ですので、全部捨てて新しいりんごで作り直してください。


6、2~3週間たったら、ビンの中の液をざるなどで濾してりんごを取り除きます。

りんごを取り出す↑りんごを取り出します

砂糖で煮たような美味しそうな色をしていたので、ためしに食べてみましたが、うまみと呼べる成分のすべてを失った味がした(というか、何も味がしなかった)ので、惜しみなく捨てることができました。

7、液をビンに戻して、同じようにカバーをかけておきます。

液だけをビンに戻します
↑液だけをビンに戻して、カバーをかけます


8、再び同じ暗くて暖かい場所にビンを置きます。たまにスプーンなどで液をかき混ぜるようにします。

TIPS:りんごを取り除いたあとの発酵段階で、白濁したくらげのような、半透明のジェリー状の膜のようなものが発生します。
それはSCOBY/マザーです。アメリカで地味に人気の「Kombucha(紅茶キノコ)」で有名なSCOBYです。次回のスターターに使ってもいいし、食べてもいいし、とにかく大事にしておきます。

アップルサイダービネガーのマザー ACV SCOBY
↑白い膜のようなものがSCOBYです。表面にも半透明のジェリー状の膜が張っています。

ちなみに、はじめてこのジェリーが浮かんでいるのを見つけたときには、「腐らせた…」と思って絶望しました。

が、香りは決して悪くなかったので(アルコールとりんごの香り)、思いつく限りのキーワードで検索をしたところ、ジェリーの正体はSCOBYであることが分かりました。

参考にしたレシピでもSCOBY・MOTHERが発生することについて言及していましたが、それがどんな見た目をしているのかまで説明がなかったので、まさか「半透明のくらげ状」のものとだとは思わなかったです。

apple cider vinegar scoby mother
↑アップルサイダービネガー&SCOBYで画像検索した結果。


9、3-4週間ほど発酵させ、好みの酸味になったらフタつきのボトルなどに移して、冷蔵庫などで保存します。すると発酵が止まり、それ以上酸味の増すのを止めることができます。

 

「これは簡単だし、うまく行きそうだ」と思って、追加の2本目。

2月に初めてACVを作り始めて、その一月後に2本目を仕込みました。
今度は前回よりも大きなビンで、りんごも6個使いました。

home made ACV 2nd batch↑右が3週間くらい経った1本目、左が仕込んだばかりの2本目。次第に液が濁ってきますが、心配いらないとのこと。

 

確かにACVのレシピは簡単で、あまり手はかかりませんが…

今回ACVを自作するために、レシピを4つほど参考にしました。
で、そのどれもが、まあだいたい2か月もあればACVが作れると言うんです。

けれども、2月はじめに仕込み始めた自作ACVは、りんごを取り除くところまでは予定通り3週間。

あとはたまに掻き混ぜて、好みの酸味になるまで発酵させる(約3-4週間)というところで、一向に進まなくなりました。

予定では、4月には飲めるだろうと思っていたのに、まったく酸っぱくならず。

3か月経過した現在、5月ですが、匂いはフルーティで、ちょっとアルコールの香りもあって…という状態が続いています。

ビンの中では、SCOBY(マザー)だけがイキイキとしていて、そして少しずつACVが蒸発していて、じわじわ出来上がりの量が減っています。

これから気温が上がるので、発酵が進むかもしれないと思っていますが…。


そして予定どおりに自作ACVが完成しなかったため、市販品を購入し続けることに…。

ここ数回は「Bragg オーガニック アップルサイダービネガー 【日本正規品】りんご酢 946ml(Amazon) 」ではなくて、「アリサン アップルビネガー 473ml 」を買っています。

違いはあまりよくわかりません。
ちょっと「アリサン」の方が酸味が強い印象です。そしてちょっと安いです。


そんなわけで、最近はACVを飲み始めたころに比べると、自作ACVに対する情熱が失せつつあります。




・・・ところが。

5月の連休も終わろうかという昨日くらいから、つーんとした匂いが漂ってくるようになったので、ひとさじ試飲してみましたら!

強烈なすっぱさ!!

3か月かかりましたが、ついに完成です!

小さめの容器2つに詰め替えて、冷蔵庫に移しました。
次回はもう少し早めに引き上げよう。


ビンに残ったSCOBY・MOTHERは、発酵中の2本目のビンに入れておきました。

いざ完成してみると、ちょっとうれしいです。
もう、自作しなくてもいいかな。と思っていましたが、MOTHERがもったいないので、また作ってしまいそうです。

 

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