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小屋暮らしのトイレ事情|コンポストトイレやバイオトイレ、浄化槽も使いたくない!

2020/02/12

都会暮らししか知らなかった僕にとって、上下水の整っていない土地が日本にあることなど想像もしたことがありませんでしたが、実際のところ僕が移住した田舎は、まさにそんなところだったのです。

飲水に関しては(おいしい)湧き水を汲んでくれば事足りるし、生活用水は最悪雨水を貯めればなんとかなります。

 

上水の問題は比較的簡単にクリア出来ますが、大変なのは、下水、つまり「排水」です。

 

キッチンなどの排水に関しては、使う洗剤に拘れば畑に撒くことが出来ますが、ではトイレはどうすれば良いの」でしょうか?

 

一般的には「浄化槽」という装置を取り付けることになるのですが、ちょっと調べてもらえたら分かるのですが、これがとても高いのです。

しかも年に3回以上の保守点検があったり、その他にも清掃の義務があったりして、これらの費用も馬鹿にはなりません。

※浄化槽(合併処理浄化槽)とは、微生物の働きにより、汚れた水をきれいにします。「沈殿槽」「消毒槽」を経て、安全な水として地中に放流します。

※保守点検義務を怠っている家庭(結構いる?)は、汚水を地中に垂れ流していることになります。

 

では浄化槽を使わないトイレはないのだろうかと調べてみると、「バイオトイレ」だとか、「コンポストトイレ」といったものに辿り着くと思います。

浄化槽を使わないのであれば、ここらへんのトイレを落とし所とした方が賢いと思いますが、しかしそういったシステムがちょっと苦手だという人も少なくはないと思うのです。

 

僕が「タイニーハウスピリオディカルズ」を立ち上げた時に決めた指針には、

 

「女性にだって恥ずかしくない、清潔で明るい小屋暮らしを目指し、そしてそれは多くの方にとっての“現実的”な選択肢の一つでありますように」

 

というものがありました。

 

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端的にいうと、トイレは(清潔と思われる)水洗が良いし、かつ、費用のかさむ浄化槽は嫌だというワガママ?もあるのです。

 

そこで今回は、世界のトイレ事情について(概要だけですが、)探ってみようと思います。

※あくまでも一つの例であって、僕がこの方式のトイレを設計、実践しているということではありません。

・「sulabh two pit system」で検索してみよう!

 

 

 

インドの田舎では、トイレが無く、野外で排泄している人が現在でも多く存在しています。

この状況を改善しようと1970年から活動しているのが、「Dr.ビンダシュワ・パタック」です。

 

インドは、世界的に見ても、日常的に野外で排泄している人の割合が格段に多い国です。

それは何故か。

ひとつには、トイレを使うことや排泄に関して誤解をしている人が多く、例えば、野外で排泄することはすなわち健康につながり、また田舎ではそうすることが土地にとって有益であるとさえ考えているのです。

そういった人たちに対してDr.パタックは、なぜトイレで排泄することが必要なのかということを説明しました。

ブッシュなどでの野外排泄は、非衛生的であるだけでなく、子どもや女性にとっては大変危険な行為なのである、と。

 

彼の考案したツーピットシステムトイレ(通称パタックトイレ)は、衛生的で経済的、持続可能であり、インドだけでなく、中国、バングラデシュ、パキスタン、ベトナム、カンボジアなどでも使われています。

 

中でもインドでは、7500以上の公衆トイレを設置しました。

Dr.パタックはまた、排泄物を肥料として利用するだけでなく、発生するバイオガスを料理や照明に使えるシステムを考案し、いくつかの建物では実際にその技術がとりいれられているそうです。

 

・ツーピットシステム/パタックトイレとは?

その名のとおり、コンクリートやレンガで作った2つのピットを、パイプで水洗トイレに繋いだシステムのこと。

 

 

この2つのピットは交互に使います。

トイレの排水をピットに集めて、ゆっくりと時間をかけて脱水することで、溜まった排泄物はシャベルなどを使って人力で取り出すことができ、空いたピットは再利用可能です。(ピットの壁面には穴もしくは隙間があいています。画像を参照して下さい。)

 

 

コンポストトイレと同様に、取り出したものを肥料や土壌改良に使うことが可能です。

他のコンポストトイレ、例えばarborloo,double VIP,Fossa Alterna などと、パタックトイレとの違いは、パタックでは水が使えるということです。

 

そして、コンポストトイレのように、土を加えたり、発酵を促すための資材を投入する必要もありません。

 

というのも、つまり、このパタックトイレは、水ありきのシステムであるので、一つのピットを使い終わったら、そのピットは2年ほどそのままにして置き、その間にピット内の排水と乾燥が進むことで、排泄物内に潜む病原菌などを死滅させ、肥料として使えるものにするのです。

このような理由から、一つのピットは通常2年ほど使える大きさのものを作る必要があります。

 

例えば5人家族ならば、1 x 1 メートルの大きさで、3年もつ計算です。

ピットの形は円形でも四角でも構いませんが、円形の方が安価で、頑丈に作ることが出来るようです。

 

また、ピットは屋外に、トイレ自体は室内に作ることが可能です。

 

●注意事項

ピットとピットの間は最低1メートルは開ける必要があります。

水を流すときには、1.5から2リットルくらいの水で流すこと。

 

●利点

2ピットあるので、交互に使うことでほぼ永久的に使える。

2年寝かせて水分を抜くので、中身を掘り出すのが楽。

中身を肥料として使える。(僕だったら使わないけど。)

虫や匂いがほぼない。

身近な材料で作れる。修理も自分でできる。

ローコストで作れる、運転コストも少ない。

 

●だめなところ

人力で中身を取り出す必要がある

トイレ紙など大量に流すとつまる。(紙は流さない方が良さそう。)

水を流すので、2年くらいは休ませる期間が必要。

汚染の危険度で比べると、水を使わないコンポストシステムの方が優秀。

ピットの設置スペースが必要。

 

●汚染の危険について

地下水レベルから、2メートル以上離れていれば安全。

住宅密集地や、地下水脈の位置が地表に近い場所での設置は避ける。

 

 

・プレゼン資料のDL

 

 

https://images.app.goo.gl/GNJYS9sLk387otTf8

黄丸の中の「SSWM.info」をクリックすると、「SPUHLER 2010 Pour-flush Toilets Linked to Twin-pits_1.ppt」というPowerPointのファイルをDLすることが出来ます。

英語が得意な方、得意ではないけど頑張って読んでみようと思う方はどうぞ。

 

・おまけ

WHO(世界保健機関)の認可がとれているトイレシステムですが、この日本で実践したとしたらどうなるのでしょうか?

ローカルルール(市や自治体のルール?)の方が優先されることも十分ありえるので、実践者がいたとしても声を上げることはないでしょう...。

 

日本人の遵法性の高さは素晴らしいのですが、異常なまでに?高いが故に近視眼的になってしまっている人もいるのではないかと思うことがあります。

肩の力を抜いて視野を広ろげ、他にもっと良い選択肢があるのではないかと、時には疑い深くなってみることも必要かもしれませんね。

 

※更に詳しい作り方や注意事項が知りたいという方はご連絡下さい。追加で記事にすることも可能です。

 

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