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[完結!?&集計]風呂&トイレ小屋を自作しよう!⑯|小屋制作編Ⅶ|屋根張り&雨水タンクの設置と水回り|漆喰と土壁塗り

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前回やったこと

・シーラーを塗った合板の壁を張り、ラス網を打ち付け下地を完成させた。

・歪んだ小屋に扉を垂直に取り付けた。

・自作したり買ってきたりした水切りを取り付けた。

 

今回やること

・[屋根]ガルバリの屋根を張る

・[水回り]雨水タンクを設置し、水回りを完成させる

・[壁]壁に漆喰や土を塗る

 

[屋根]ガルバリの屋根を張る

タイトルにある通り、今回も屋根材はガルバリです。

ギリギリまで「石積み屋根」と悩んだのですが、やはり我が家は雨水を貯めなくてはならないので、こればかりは致し方ないといったところです。

ただ、ガルバリの屋根であれば施工は慣れているし、値段もずっと安価です。

 

ホームセンターで売られているガルバリの屋根材は、6尺~10尺くらいまで、1尺刻みで売られていることが多く、うまく組み合わせて使えるので便利です。

※ホームセンターの軽トラをレンタルしました。

関連記事:[イラスト図解]ホームセンターのトラック貸し出しサービスを使ってみた|くろがねやの任意保険付きトラックがオススメ

 

[施工開始]

この小屋の屋根は、煙突に遠慮して一部コの字にえぐれているので、そのサイズに合わせてガルバリもカットします。

 

ガルバリの屋根材は、小屋の躯体ではなくその上に載せた野地板に合わせます。

 

屋根材がピタリと揃うまで、何度でもリサイズします。

 

納得のいくまで屋根の加工をしたら、いよいよ釘で打ち付けます。

 

風呂小屋の内側の写真ですが、この縦に伸びている「垂木」を目指して釘を打ち込みます。

※ちなみにですが、雨水が継ぎ目から入っていかないように、屋根材は必ず低いところから順番に打ち付けていきます。

 

ガルバリは意外に硬いので、釘を曲げずに打ち込むには写真のようなポンチ?で軽く叩いて凹ませてからの方が失敗は少なくなります。

 

屋根の末端などはポンチが打ちづらかったので、ドリルで下穴を開けてから釘を打ちました。

 

釘を打つ場所は、全て計算通りにやっているのですが、それでも何箇所か打ち損じてしまいました。

やはり垂木も自然のものなので、4mくらいあればそれなりに湾曲しているということなのだと思います。

 

175本入の釘を買ったのですが、打ち損じもあったからか危うく足りなくなるところでした。

ちょっと無理をして足らせた感もありますが、なんとか打ち付け作業が完了しました。

 

打ち損じが多いのですが、施工した本人にとっては良い景色に映ります。

 

ホームセンターで買ってきた水切りには、隙間埋めの為のオプションが売られていました。

虫の混入などを防ぐとあったので、念の為入れておきました。

 

 

[水回り]雨水タンクを設置し、水回りを完成させる

水回りというと、素人にはハードルが高いような気もするのですが、しかし我が家のシステムは重力を利用しただけの落下タイプなので、なんとなくでやってみようと思います。

 

とりあえず古いお宅からいただいてきたボロボロの雨樋を出してきて、内側にペンキを塗って補修をしておきました。

ホームセンターでプラ製の雨樋を買ってきても良いのですが、古い雨樋の方がカッコいいのではないかと思って保管しておいたので、せっかくなので使います。

 

続いては雨水タンクです。

我が家は水道を引いていないので、生活用水には雨水を利用しています。

 

現在母屋でも使用している500Lの雨水タンクを追加で購入しました。

 

次は雨水タンクの設置台を作ります。

タンク容量が500Lもあるので、ある程度丈夫なものを作らなくてはなりません。

 

手持ちの古材の中から、角材や2×6などの太くて丈夫そうな木材を集めてきました。

 

風呂小屋作りで培った「ほぞ組み加工」を施していたのですが、4本足の補強に入れる材の穴あけを失敗してしまったので、数カ所はコーススレッドを使いました...。

 

当初思っていた仕上がりとは異なりますが、強度は申し分ないのでこのまま使います。

 

サイズはピッタリです。

 

続いては塗装です。

雨水タンクは屋外使用なので、防腐防虫塗料をたっぷりと使います。

 

ちなみに、この手の一斗缶から塗料を注ぐ際には、写真のように注ぎ口を上にすれば垂れません。

 

2度塗りしたら、天板をコーススレッドで打ち付けて完成です。

 

 

次は先だって塗装をしておいた、雨樋の取り付けです。

 

どうやら写真を撮り忘れていたようで、施工の様子が残っていませんでした。

しかしこの作業は単純です。

ホームセンターで売られている雨樋用の金具を買ってきて打ち付けるだけです。

集水したい場所(雨水タンクの設置場所)が決まったら、雨樋に穴を開け、その穴に雨水が集中するように傾斜を付けましょう。

 

今度は室内での作業です。

左の水受けを取り付けることにしました。

※今回、右の小さな水受けは使いませんでした。

 

コンクリートブロックにドリルで穴を開け、コーススレッドを打ち込めるようにするための「カールプラグ」というものを叩き込まなくてはならないのですが、コンクリートブロック用のドリルではなかったせいか、何本ものドリルを駄目にしてしまいました...。

 

どうにかこうにかカールプラグを打ち込みました。

 

水受けを取り付ける前に、ちょっと下準備をしておきます。

 

これで水が跳ねても大丈夫だと思います。

 

アイアンのL字金具をコンクリートブロックと木材に打ち付け、その上に水受けを載せました。

 

水受けの固定には、このようなワイヤーを使いました。

 

実際に使う為には、排水用のホースを繋ぐ必要がありますが、一先ず水受けの設置は完了です。

 

鏡も取り付け、ちょっとお風呂っぽくなってきたのかなと思います。

 

いよいよ雨水タンクと蛇口を繋げる段となりました。

ホームセンターで色々と買ってきたのですが、その際、塩ビパイプは13mmで統一しました。

 

この蓋は、雨水タンクに標準装備されていたものです。

これに穴を開け、コックやパイプを繋げていこうと思います。

 

ネジが切れているパーツで蓋を挟み込み、繋ぎ合わせるのですが、水漏れを防ぐためにはパッキンの使用が欠かせません。

 

あらゆるパーツにも、水漏れを防ぐためのシール処理を施します。

 

雨水タンクからは、このような感じで繋がります。

 

室内側はこんな感じです。

ここに蛇口を一つ取り付け、水受け側にも、もう一つ取り付けます。

 

水受け側の蛇口ですが、取り付ける為にはもうひと手間掛かります。

 

ピタリと取り付ける為に、電動カンナを使ってミリ単位の調整をしました。

 

いい感じにハマりました。

 

後はこれらの金具で蛇口を固定したら完成です。

 

完成だと書きましたが、コーススレッドの穴をダボで塞ぐことを忘れていました。

 

アサリの無いノコギリを使っていますが、なかなか綺麗には仕上がりません...。

後ほど白ペンキを塗り、隙間にはパテを入れておきました。

 

 

室内側の受け入れ体制が整ったので、いよいよ雨樋と雨水タンクを接合します。

 

色々と試行錯誤があったのですが、最終的にはこの形で落ち着きました。

 

ホームセンターの雨樋コーナーで売られている様々なパーツを組み合わせてみた結果、こんな感じの構造になりました。

(下に続く)

[壁]壁に漆喰や土を塗る

最後は壁塗りについてです。

ここでの作業は、いずれ着手することになる母屋建設の為の実験だと思っています。

 

まずは漆喰を塗ろうと思っているのですが、そのまま塗るのではなく、墨汁で着色してみました。

 

下塗りが終わったところです。

 

本塗りでは墨汁の量を増やしたり、その分、水分を減らしたりと、色々と調合を試してみました。

 

風呂小屋の一面は、墨汁を混ぜた漆喰を使いましたが、後の3面は、「土」を使おうと思います。

ちなみにこの「土」は、取り壊しになる古民家から集めて来たものです。

 

関連記事:[2] 古民家で宝探し|運搬には軽トラが必要です

 

実際に土壁として使われていたものなのですが、かき集める際に土以外のものも混じってしまっているので、まずはふるいにかけました。

 

土の入った土嚢袋がまだたくさん控えていますが、まずはこのくらい溜まったところで作業を開始しました。

 

養生と足場のセッティングをしました。

 

水加減など分からないことだらけだったのですが、なにせただの「土」なので、臆することなく水を入れ、適当にかき混ぜました。

 

とりあえず一面が塗り終わりました。

乾いたときにヒビ割れなどが起こらなければ良いなと思っています。(※大丈夫でした。)

 

なんとなく仕上がりがのっぺりとしていたので、今度はスサ(藁)を入れてみました。

 

漆喰の壁塗りに着手したのが、「8/27」だったのですが、スサ入りの土壁塗りが終わったのは「10/14」となっていました。

非常にのんびりとした工期でやって来ましたが、少しずつでもやっていけば、いつかは終わるものです。

 

細かいところまで見ればまだまだ完成とは言えないのですが、大きなところはこれで終わったのかなと思います。

 

[トイレ&浄化槽について]今回最も苦労したと言っても過言ではないのですが、僕の作った浄化槽は、なにせ(日本では)前例がないので、インターネット上に公開することで、自分の首を締めてしまうのではないかと心配になってしまいました。

世界的には実績もあり、国によっては何の問題もなく認可が取れるようなのですが、しかしそれが日本でもそのまま通用するのかというと、まだまだ分からないことだらけです。

僕の場合は生活が掛かっているので、とりあえず今回の更新では書かないことにしました。あしからず。

 

風呂小屋の完成図

 

費用のこと(大雑把)

レシートが無くなってしまったり、すっかり忘れてしまっているものもあると思うので、かなり大雑把な集計となります...。

基礎:

2tダンプ、プレートのレンタル
砕石RC@1600×8
ガソリン(満タン返し)
ワイヤーメッシュ@375×4
スペーサーブロック50個
塩ビパイプなど
面木
丸鋼@228×6
ワイヤーメッシュ
コンクリート1㎥→14,400円

小計:約75,000円

 

風呂桶回りとコンクリートブロックの外壁など:

目地コテ
耐火モルタル
スパイラルダクト
継ぎ手
塩ビパイプ
ボンド
コンクリート用耐寒剤
セメントなど
ボルト類

小計:約31,000円

 

建材:

合板
野地板
垂木など...。

小計:約21,000円

 

屋根材:

ガルバリウム波板(6尺/0.27mm)@¥1,242×7
ガルバリウム波板(7尺/0.27mm)@¥1,350×7
ガルバリウム用傘釘175本入り@¥429×1
アスファルトルーフィング23kg¥3758
水切り、釘など

小計:約26,000円

 

雨水タンク:

ホームローリー500L

小計:11,540円

 

その他:

墨つぼ
窓のレール
コーススレッド
金具
羽子板ボルトなど
丁番
タッカー一式
ペンキ
ラス網
シリコーン

小計:約13,000円

 

合計:約177,540円

※トイレ、浄化槽は入れていません。また、どうしてもコンクリートブロックのレシートが見つかりませんでした...。

 

結論!

古材などをたくさん集めることが出来れば、この程度の小屋なら20万円くらいでなんとかなりそうです。

 

書き忘れたことなど


強風が吹き荒れたある日のこと、風呂小屋の扉が風に煽られ、小屋の角にぶつかってしまいました。

 

今でもこのまま使用していますが、そのうちなんとかしようと思っています...。

 

南側の窓です。

上は透明ガラスですが、下は磨りガラスです。

 

一旦はこのように取り付けたのですが、どうしても気に入ることが出来なかったのでやり直しました。

 

窓の上や左下には装飾もしてみました。

実用性のないものでも好きなように出来るところが、セルフビルドの良いところだと思います。

 

おしまい。

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