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最近の衝動買い|めちゃくちゃ便利な金属容器

2019/05/02

 

日本で食器といえば、陶器や磁器だとか、漆器というものが一般的ですが、インドではステンレスが普及しています。

インドというか現代のインドでは、カトラリーからお皿、鍋などの調理器具までステンレス製が主流です。

 

「味気ないステンレスの食器に、無造作に盛られたターリー(カレー定食)」

という組み合わせが、砂埃の舞う小汚い食堂では何故か、清潔でかっこよく見えて、まあ、一通り食器や弁当箱なんかを買って帰ったものでした。


これとよく似ている2段式の弁当箱を使っています。
小ぶりで、ごはんとおかずと分けられるし、一段だけでも使える勝手のよい弁当箱。いつもピカピカで清潔感もあります。


ステンレスのキッチン用品は、広大なインドの何処へ行っても、誰もが使っているごく一般的な道具です。

ですが、インド人ってずっと昔からステンレスを使っていたのでしょうか。
というか、現在でも素焼きの壺的なものを、水瓶にしていたり、チャイ飲んだり、ダヒー(ヨーグルトの一種)入れたりしているのを見ると、そう遠くない昔は、ステンレスじゃなくて違うものを食器にしていたに違いない……と思ったので、とにかく調べてみました。


で。
インドのステンレスのお話の前に、めちゃくちゃ便利な容器を紹介いたします。
スパイス好きな人もそうでない人も、必見。
もちろんインドの製品です。

 

それが、こちら↓です。

インドのスパイスボックス

直径20センチちょっとの丸い容器。

蓋を開けると、

インドのスパイスボックスは二重蓋

二重蓋になっています。

さらに内蓋をあけると…

インドのスパイスボックス

ぱかっー!

小さな深皿が7個並んでいます。

これ、本来はスパイスを入れる容器なんですが、細かいパーツ類だとか、何か小さくて種類のたくさんあるものを収納するのにちょうどいいのです。

とはいうものの、私は従来通りスパイス入れとして使います。

これまでスパイス類は、購入したときの袋のまま、このガラス瓶の中に押し込んで保管していました。

ピンにスパイスを収納

いかにも不便な保管方法です。実際とても使いづらかったです。
使うスパイスの袋を瓶の中から探し出して、あらかじめ分量を決めて小皿に取り出しておくなど、手間です。

それが…こうなりました!

インドのステンレススパイスボックス

わあ、便利!

小皿が7個しかないので、収納するスパイスは、使用頻度の高いスタータースパイスと、基本の2つと、手作りターメリックパウダーとチリパウダーを選びました。

あっ、大事なものを忘れてた。

インドのステンレススパイスボックス

画像下部の、豆とクミンシードを入れ替えました。
一番上から時計回りに、ターメリック、チリ、コリアンダー、クミンシード、マスタードシード、唐辛子、そしてクミンパウダー

使いやすくなって、満足です。

 

自宅で使う以外にも、キャンプなどのアウトドアでの調理にも良さそうです。いろいろな調味料を少しずつ持っていけるし、ちょっと置いておくだけでもかわいいと思います。




アマゾンで探したところ、6000円以上の商品しか見つかりませんでしたが、インド雑貨店ならもっと安価で販売しているかもしれないです。と、思って探しましたら「ティラキタ」というお店にありました。3000円~4000円くらいです。

 

それで。

ちょうど100年くらいだそうです。
インドでステンレス製品が作られ始めてから。

それ以前は、真鍮や銅、鉄、素焼き、石などで調理器具や食器を作っていました。

インドでは陶磁器は高価だし、落として割ったらそれまでだしで、現在でも富裕層を除いて普及していないようです。
グラスとかは使われますが。
食堂ではカップもステンレスというところも多いです。

「富裕層の人たちは、陶磁器を使ったりして西洋の真似をすることで、かつての貧しかった記憶を打ち消そうとしている」というインド人による考察を読みました。「インドでは皆、一世紀近くステンレスの食器を使い続けてきたし、現在でもそれは変わらない。わたしたちインド人にとって”クール”なのがステンレスなのだ」


ステンレスの利点は、扱いが簡単であること、非常に長持ちすること、銀と違って磨かなくてもピカピカの銀色を保つこと、安価であることなどで、だからインドでは、奥様方に大歓迎されて、あっというまに広まっていきました。

一番初めに「ステンレス便利ー!!」となったのは南インドの奥様で、南ではタマリンドという酸味のある食材をよく使います。

この強い酸性の食材は、伝統的に石の器具で調理されていましたが、ステンレスの登場によって、より楽に調理できるようになって感動したとかいうことです。

銅とか真鍮では腐食変色するから仕方なく、重いけれども石を使っていたってことですかね。

でも、老人や料理人や味に敏感な人のなかには、ステンレスは石と比べて味が変わるというか劣るといって、避ける人もいるようです。

最近では、昔ながらの鉄や銅、石や素焼きの製品を見直す動きも出てきているとのことで、日本の雑誌風に言うと「スローライフ、ナチュラルライフ」ってところでしょうか。


忘れていましたが、南インドで食器といえばバナナの葉でした。

それに、沙羅双樹の葉を組み合わせてプレスして形成したお皿もよく見ました。屋台とかで。

こういった葉っぱ製品もついでに良さを見直されたらいいのにと思います。
かわいいです。葉っぱのお皿。


考えてみれば、わが家にはステンレスの調理器具はありません。

その代わりアルミの鍋は幾つもあって、アルミはアルツハイマーの原因になるとかいう噂なのか事実なのか?が気になったりしますが、とにかく軽くて便利なので、よく使います。
アルミの風合いも好きです。

 

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