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[セルフビルド]風呂&トイレ小屋を自作しよう!⑫|小屋制作編ⅲ|柱、梁、桁の作成と組み立て

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前回の振り返り

ほぞ加工を施した古材をコンクリートブロックの土台の上に這わせ、金具で固定しました。

風呂桶近くの木部には、防水シートとトタンのカバーを取り付けています。

 

今回の作業予定

ピックアップした古材にほぞ加工を施し、小屋の軸となる柱や梁、桁などの作成、組み立てを行う。

 

難しいほぞ加工

在来工法で小屋を建てる過程をブログにしようとした場合、作業の大部分は、「建材の清掃」「ほぞ加工」「墨付け」をしているので、かかった時間に対して書ける内容があまりありません。

このままではあっという間に小屋が立ち上がってしまい、リアルタイムで行われている作業に追いついてしまうので、せめて「ほぞ加工」の失敗編でもご覧いただいてからにしようと思います。

 

・失敗1

これは柱の長さを間違えた為、「ほぞ」を作り直しているところです。

 

これから「ほぞ」を半分に切断します。

両端に「ほぞ加工」が必要な材だったので、このような方法でリサイズしました。

 

・失敗2

これは「ほぞ穴」の位置を間違えたところです。

詰め物をして誤魔化しています。

 

・失敗3

使っている古材には、もともと「ほぞ/ほぞ穴」が残っているものも多いので、稀に干渉してしまうことがあります。

本来こんな「ほぞ」は駄目だと思うのですが、代わりがなかったので目をつぶりました。※多分大丈夫です。

 

・(重大な)失敗4

この古材は、明治時代に建てられた古民家からいただいて来たもので、梁として使おうと思ってピックアップしたのですが、なんと削る(ノッチ加工する)場所を間違えてしまいました。

間違いに気がついた時には言葉を失いましたが、代わりは無いのでなんとかするしかありません...。

 

まずは正しい場所にノッチ加工を施しました。

ノッチ加工は、溝の深さと同じだけ刃を出した丸鋸で刻んだ後に、ハンマーなどで叩き割り、その後ノミなどで整えたら完成です。

 

間違えて削ってしまったところには何か詰めなくてはなりません。

同じ材の切れ端があったので、これを加工してみようと思います。

 

割りたいところに斧をあてがい、ハンマーで慎重に叩き割りました。

 

電動カンナで微調整を繰り返します。

 

僅かな高さ調整には、小さな木くずを入れました。

 

接着は木工用ボンドです。

木工用ボンドの接着力は馬鹿にできません。

 

僅かな隙間には、木工用ボンドを流し込み、そこにおがくずを充填しました。

 

木工用ボンドが乾いたら、ヤスリやグラインダーで最終的な微調整を行います。

 

まずまず頑張ったと思います。

 

失敗した付近だけですが、塗装をしました。

遠目には分からなくなったと思います...。

※この梁はほとんど飾りなので、強度低下などの心配はありません。

 

それでは本編スタートです!

 

門柱を立てる

門柱のイメージです。

左右の門柱には、頭にそれぞれ「ほぞ」を作り、そして2箇所ずつ、「ほぞ穴」を開けました。

 

左右の柱の太さが違うのはご愛嬌...。

※門柱の下部が水に触れないように、レンガをモルタルで接着しました。

 

柱を立てる

柱は、上下に「ほぞ」を作りました。

土台の高さに合わせ、サイズは2種類です。

 

柱の「ほぞ」は、まだ完全に叩き入れていません。

柱の上に「桁」を乗せたら、「このきり」という木槌で「桁」と一緒に叩き入れます。

 

 

桁(けた)、梁(はり)を乗せる

・桁

「桁」にはそれぞれ、「ほぞ穴」を3箇所開けています。

風呂桶の関係で、一箇所だけ「ほぞ穴」の位置をずらしています。

 

・梁

梁の真ん中は半ばオシャレです。

 

 

これまでとは違い、桁、梁の組み立ては上空での作業となるので、地上部で十分にテストを繰り返し、やり直しのないようにしておく必要があります。

 

次回登場しますが、桁には間柱を入れるための溝を予め掘っておきます。

※古い日立のトリマーと、比較的新しいRYOBIのトリマーを使い比べてみたところ、価格の大分安いRYOBIのトリマーの方が使いやすいと思いました。

 

トリマーで溝を掘るコツは、段階的に少しずつ掘り進めていくというところです。

 

完成。

 

桁を乗せてから、「このきり」で柱ごと叩き入れました。

 

桁が乗った時点で大分安定しました。

風呂に入る為のタープが張りやすくなり、一段と風呂小屋っぽくなりました。

 

 

 

続いて梁を乗せた後は、「下げ振り」で直角をみて、前後に適当な板を貼って歪みを取りました。

 

 

今回はここまで

作業をする上で最も気をつけなくてはならないことは、「怪我をしない」ということだと思います。

素人の僕が今回最も気をつけたところは、小屋の高さです。

天井高のある小屋はカッコいいと思いますが、桁や梁以降のほぞ組が一発で決まるとは限らないので、どうしても上空での作業が多くなると思いました。

僕が高所恐怖症であることもありますが、万が一落ちても照れ笑いで済むくらいの高さの小屋が、装備も重機もない僕には丁度良いと思ったのです。

将来建てたいと思っている小屋も、天井高をおさえることで薪ストーブの熱効率を高めるというデザインも良さそうです。

 

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