タイニーハウスピリオディカルズ

タイニーハウスピリオディカルズ|30代で脱サラして小屋暮らしに挑戦するブログ

ネコ

水が飲めない病

 

ひとくちにネコと言っても、みんなそれぞれ個性があって、うちに居る4匹のネコたちもハッキリと性格が違うので面白いんですが、ときにはその個性に困ることもあります。

ツナヨシくんという、わが家で唯一のオスネコがいます。

男子だけあって、堂々とした体格と、キリッとした顔をしています。

が、しかし性格はとっても繊細で、この上なく慎重派。
悪く言えばちょっと臆病です。

例えば、ロフトに上がるためのネコステップの木材を新調したときも、安全だとわかるまでは決して使わなかったし(ステップの手前で鳴いて往生しているので、仕方なく抱っこして昇り降りさせていた)、新たに階段を取り付けたときにも、使えるようになるまで1年以上かかったほどの慎重派です。

また、秋になって薪ストーブを使いはじめたころから、出窓の手前に脚立を立てかけて、薪を乾燥させるための棚として使っているんですが、そのわずか20センチほどの脚立のでっぱりのせいで、ツナヨシが出窓に行けなくなってしまうという事件がありました。

ほかのネコたちはスイスイと出窓まで行っているというのに。
つまり完全に、ツナヨシの運動神経もしくは慎重さが原因でした。

薪棚代わりの脚立
(photo taken from [台風が不安|ジムニーが壊れかけた])



じつはツナヨシには「毎朝、白み始める外を眺める」ことと、「毎夕、暮れゆく風景を眺める」という2つの大事な仕事があって、そのためにどうしても出窓に行かなくてはならないんですが、思慮無い人間が置いた脚立のせいで彼は仕事ができなくなりました。


「そういえば最近、ツナヨシくん仕事してないなあ」と気づいたときにはストレスから毛並みがみだれ、見るからに体調が良くないツナヨシが、水飲み皿の前でじいっとうずくまっていました。

どうやらツナヨシの「水が飲めない病」が再発してしまったようです。

あわてて脚立の位置を30cmほど横にずらし、出窓に行きやすいようにしてストレス解消を図りましたが、センシティブなツナヨシはなかなか水を飲んでくれません。

平生から水を飲むのが苦手なツナヨシですが、以前風邪をひいた際に全く飲めなくなり、病院で水分補給の皮下注射を打ってもらった経緯があるのです。

ホーロー水飲みとツナ

 

ネコは動物のなかでも、水を飲むのがニガテというかヘタクソなんだそうです。

そうは言っても、うちにいるツナヨシ以外のネコたちは「水の入った容器の前でしゃがむ」→「顔を近づけて舌を出し、水を掬って飲む」という一連の動作を滑らかに行えるというのに、ツナヨシくんときたら「水の入った容器の前でしゃがむ」という段でいつもつまづいてしまう。

そうして水容器の前でじっとしゃがんだまま数分、やがて意を決したように容器に顔を近づけ、適当な位置で舌を出す・・・

そう、ツナヨシは慎重すぎるがゆえに絶望的に水飲みが下手なのであります!


今回のツナヨシの失業事件をきっかけに、試行錯誤した結果、あのツナヨシでさえ「水容器の前にしゃがんで、水を飲み始めるまで、わずか数秒!!」という驚異の水飲み容器を発見したので、紹介したいと思います!

※発見の経過はいいから、はやく答えを!というひとは、記事の最後をごらんください・・・

 

そういえばツナヨシくんは水飲みが苦手なだけあって、尿石症(ストラバイト)を患ったことがあります。

ストラバイト対策には水分の摂取が肝要なので、水をたくさん飲んでもらうように工夫しなくてはなりません。

そこでウォーターファウンテンという、噴水のように循環水が涌いて出る機械を使っていましたが、ネコにはおおむね好評でした。

 

ジェックス ピュアクリスタル 全猫用 ガーリーグリーン 【フィルター式(循環式)給水器】

↑使っていたのと同じものが見つからなかったんですが、だいたいこんな感じの水飲み装置です。

が、電気のない小屋ではウォーターファウンテンを使うことができません。

今はどんな容器に水をいれているのかといいますと、

 

1、ステンレスのインド食器
猫用インドのステンレス食器from found muji
(右後ろに写っているメタリックなものは、ぎっしりとシーバが詰まった容器)



2、ホーローのボウル
ホーローボウル

ステンレスはフード類の食器と並べて置いてあり、ホーローは少し離れたチェストの上に置いてあって、どちらかというとホーローの方が人気です。

ツナヨシは完全にホーロー派です。

ただしこの場合、容器の種類が・・・というよりも、容器を設置してある場所がネコの好みを左右しているようです。

 

さて、今回ツナヨシ失業事件が勃発、なかなか水を飲めないツナヨシのためにまず試したことは、

・目の前で水を新鮮なものに入れ替える(たまに効果がある)→×

・容器をお気に入りのものに替える→×

これは私が長いこと使っているカップですが、同時にツナヨシくんのお気に入りのカップでもあります。
テーブルにこのカップを置いておくと、隙を狙ってツナがガブガブ飲んでしまう。

ツナヨシお気に入りのカップ

 

今回ツナが不憫になり、「しかたない、このカップをツナヨシにあげよう」という気になって差し出したんですが、それでも飲めないツナヨシくんをみて、いよいよ本腰をいれてこの問題に取り組もうと思ったのでした。

 

そこであれこれ検索したところ、真偽は不明ですが、「ヘルスウォーターボウル」という犬猫用の水飲み容器が、ネコちゃんやワンちゃんのオーナーさんたちから 「 この器に変えてからお水を飲む量が増えた」「気がついたらこの器のお水ばかり飲んでいる」と話題だというので、どんな仕掛けかと思いましたら。

ヘルスウォーター ボウル M


「ふつうの陶器のうつわ」に見えます。

どうしてこれで飲むようになるのだろうか・・・

大きさも、深さも、現在うちで使っているのと大差ないし・・・

材質か・・・?

いや、ネコ自身が器を手にとったり、口つけて飲むわけじゃないから、材質は関係なさそう・・・

でも、ステンレスの容器は光を反射するため、水を飲むとき眩しそうにしていたから、そういった点では陶器はいいのかもしれないけど・・・。

 

そこで思い出したのが、ネコの色の見え方です。

 

猫の網膜には、色覚をつかさどる「錘体(すいたい)細胞」が2種類確認されていて、「青」と「緑」の色と、その混合色が見えると考えられています(人は3種類あり「赤」も見えます)花王ペットサイト

 

で、ヘルスウォーターボウルをみてみると、グリーン!

ネコが水を飲みやすいことには、器の色が関係しているのかもしれない!!

healthwaterbawl(google image)


それからもう一点。

ネコが好む水についての質問への回答の中に、気になる記述があったので引用してみます、

「猫は変なところ(人の基準で)の水を飲むのが好きです。水道の蛇口からポタポタ垂れる水滴を飲むのは、よく見かける姿ですが、そのほか、流しのたまり水、浴槽の残り湯、風呂場の床のたまり水、水槽の水、プランターの受け皿の水雨水や水たまりの水、池の水など、私たちが「汚い水」と感じている水をよく口にしています。」高円寺アニマルクリニック

 

ここで注目すべきなのは、「水の汚さ」ではなく「水の深さ」、つまり、ネコは床(地面)に溜まった「浅い水」をペロペロして飲むのが好きなのではないのか?と考えたんです。

水飲み容器になみなみと注がれた水=舌が底に届かない

よりも

浅く溜まった水=舌が底に届く

きっと本来ネコは、がぶ飲みするタイプではなくて少量の水を舐め取るタイプなのでは??

砂漠出身だし。

 

そんなわけで、モノは試しということで100均(ダイソー)でさがしてきました。

ポイントは、グリーン系であること、なるべく浅いお皿であること。

 

そして見つけたのが、きみどり色の、せっけん置きです。

ダイソーの石鹸置き
↑上から見たところ

 


↑横から見たところ(薄さもちょうどいい)

さらにネコが飲みやすいように、とりあえずタッパー容器を台にして、高さを出しました。

水を飲むツナヨシ
↑逆光のため画像乱れていますが、水を飲むツナヨシ

 

いやあーー、これが、大好評!!(ツナヨシに)

ほんと「この容器の前に座る→水を飲む」がすんなり!!

設置場所も、人気のホーロー容器の近くにしたので、それもいいのかも。

ただし、見た目が最悪なので、せめて台にしているタッパー容器だけでもなんとかしたいと思っています。

 

ネコが水を飲まなくてお悩みでしたら、たった100円ですので一度お試しあれ!

 

※石けん置きに入っている水はかなり少量ですので、こまめに補充をすることと、容量の大きな水飲み容器を併用して、飲み水がゼロになることがないようにご注意を!

 

 

 

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