解決済み|[郵便ポスト]2日の間に3回もイタズラ!?された話
2020/01/30
仕事が終わり、小屋に戻って車を停める。いつものように郵便ポストを開けると、その中には結構な量の「苔」が「びっしり」と敷き詰められていました。
自分の身に起きたことと仮定し、考えてみて下さい。
どう思われましたか?
僕は、「気持ち悪い」「不気味」「腹が立つ」「少し怖い」といった、まぁ、普通?の反応でした。
しばらくは頭が一杯で、何も手に着かない状態に陥りました。
この不安な気持ちを解消するには、犯人を捕まえなくてはならないのだろうか?
防衛という名前だけど、それはやっぱり暴力的な、ネガティブな感情も併せ持つのだろうと思います。
最近引っ越してきた隣人のこと、最近見なくなった悪い噂のある人のこと。他にもあれこれと考える。
「猜疑心」というものは、精神衛生上、非常に良くない感情だろうと思う。
「猜疑心」に取り憑かれた人間は気持ちが悪いとも思う。
それでも夕食を終える頃には大分落ち着き、先ほどの「イタズラ」について冷静に考えることが出来るようになっていました。
そして少しだけ笑ってしまった。
それは、このイタズラに「丁寧さ」を感じてしまったから。
ポストに「びっしり」と敷き詰められた「苔」は、少しの隙間も無く、更には、どの「苔」もしっかりと乾燥しており、泥は殆ど付着していない。
本当は犯人が自分で使おうと思っていた「苔」だったのかもしれない、とか、乱暴に押し潰されていないところから、「悪意」は薄いのかもしれない、そのようなことを思ってしまった。
鉛筆の削り方で性格が分かるという話があるくらいなので、「苔」の敷き詰め方一つから、犯人の特徴が浮かび上がったとしても不思議ではない。
ただ、「苔」の量は多かったので、取り出すには苦労した。
しかし、こんなことをツイートしようものなら、犯人は喜んでしまうかもしれない。
それに、僕が喜んでいると思われるのは心外なので、笑ってしまったことをTweetするのはやめておいた。
TPで小屋の外観を出したからでしょうか?帰宅するとあるイタズラに気が付きました。(ʕ・ᴥ・ʔどんなイタズラかは秘密だよ)
— 森のテロル (@morinoterror) April 8, 2016
車があるかないかで不在は直ぐに分かってしまう。Twitterもやってるし。
でもね、テリトリーを荒らされたんだ、それは怒っていますよ。
次もあるようなら、車を小屋の裏に隠すなどして、犯人を特定したいと思った。
そして、針金のようなものだけど、蓋が開かないように、ロックもしておいた。
明くる日、気になってもう一度ポストを見ると、また「苔がびっしり」と敷き詰められていた。
今度は車のある時、つまり僕が小屋にいるときということになる。
次があるかもしれないとは思ったけど、これほど早いとは思わなかった。
直ぐに針金のロックを外し、「苔」を取り出した。
...何か違和感があった。
ロックの針金を外さなくてはポストの蓋は開けられない。
つまり、犯人はロックを外し、「苔」を入れた後、蓋を閉め、律儀にロックをしたってことになる。
また犯人の性格が浮かび上がってきた。
「こいつ、、几帳面だぞ!」
その日は花見に出かけた。
楽しかった花見を終え帰宅し、ポストを開けた。
まさかとは思ったけど、また「苔がびっしり」と敷き詰められていた。
二日の間に三回もやられた。
しかし僕の心は晴れ渡っていた。
「苔がびっしり」状態をとても嬉しく感じていたのです。
僕はこれまでに取り出した苔を再度、ポストの中に戻しました。
※苔自体は良いものに見えたので、植木のグランドカバーに使おうと、取って置いた。
実はこの時、「苔騒動」は解決していたのです。
事件は終わらなかった…
— 森のテロル (@morinoterror) April 9, 2016
今日の朝も昨日と同様、イタズラされました。
今回は車もあり、つまり僕は小屋の中にいたのです。白昼堂々。
花見が終わり帰宅すると、また同じイタズラが…(3回目)
ただ、もう心配はしていません。解決。→BLOGhttps://t.co/bVwMjFQZZr
犯人は誰だったのか?
それは意外なことに、花見の席で発覚しました。
何人の方が想像出来たでしょうか?
僕は思いつきもしませんでした。
犯人は「四十雀(しじゅうから)」だったのです。
そう、鳥です。
花見の席でご一緒させていただいた方の中の数名が、直ぐに犯人を特定してくれたのです。流石、山暮らしの大先輩たちです。
本当に良かった。
今回花見に行かず、犯人が分からないままだったら、この春はずっと猜疑心と戦う羽目になったかもしれません。
あれだけ気味悪がっていた「苔騒動」ですが、今では「不安」から「わくわく」へ、一気にひっくり返りました。
ポストが巣となり、雛が孵り、暫くしたら巣立っていくことを想像しました。
これは貴重な体験が出来るかもしれません。
ただ、郵便屋さんに迷惑を掛ける訳にはいきません。
それに四十雀だって、郵便物が届く度に蓋を開けられたら、それは驚いてしまうでしょう。
そこで急遽、ペール缶を第二のポストとして設置することにしました。
楽しみが一つ増えました。
あのポストが気に入ったというのなら、あげてしまっても良いかな?と思っています。
※「イタズラされた」というTwitterの呟きを見た方の中には、心配して下さった方がいらしたかもしれません。本当に申し訳ありませんでした。そして、ご心配、ありがとうございました。
最高の終わり方が出来たと思っています。
おしまい。
※同じような方がいました。どうやら珍しくもないようですね。
参考URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13126947098
[四十雀]
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