[DIY]アジアの丸椅子|アイアン製ラウンドチェアのメンテナンス
日本人にとって4月は新年度の始まり月なので、元旦や誕生日の次くらいに「節目」感があると思います。
4月1日に僕はパソコンの中の写真を整理しました。
すると細々とした[DIY]写真が沢山見つかったので、今後記事にできそうな出来事が起こらない限り、これから暫くは季節感のない記事が続くかもしれません。
今回は、去年の秋に骨董市で買ってきた「アジアの丸椅子」をメンテナンスしようと思います。
仕入れた古道具[アイアン製のラウンドチェア]
これはアンティークとしての、良い意味での古さと、雑に扱われてきたことが伺える、"悪い"意味での古さもあるため、メンテナンスをして出来るだけ程度の良い古道具に近付けたいと思います。
骨董市の店主曰く、インドネシアだかマレーシアで沢山仕入れた人から買ったと言っていました。
この時の僕は、1年のなかで最も羽振りの良くなる時期だったので、少し高く仕入れてしまったかもしれません。
自分で使う椅子はあるので、いつかどこかで売ろうと思って買ったものですが、元が取れるか心配の一品です。
座面を外してクリーニング
アイアンの脚と座面をビス止めする作りですが、何度か位置を変えて止め直しているようですね。
東南アジアの何処かで、木ネジを緩めたり締めなおしたりしていた椅子だと思うと少し面白い気持ちになります。日本人の僕にも位置をずらして止め直す余地が残されていたので良かったと思います。
椅子を持った重みから、アイアンの脚が空洞なことは直ぐに分かります。しかしある筈の穴が見えません。どうやら土が詰まってしまったようですね。
テント用のペグを宛てがいハンマーで叩くなどして土を掻き出しました。
恐らく異国のものであろう土が沢山出てきました。
何かしらの種でも入っていれば面白いのにと思いましたが、もしかしたらこういうところから外来種が入り込んで繁殖し、生態系を狂わせることがあるのかもしれません。
ポットなどに土を集め水でも与えておけば何かしらの雑草が芽吹いたかもしれません。
これは良記事が書けたかもしれないと今頃気が付きました。残念です。
脚の高さを調整したい
最初はハンマーで叩いて歪みを補正し、脚の高さを揃えようとしていたのですが、溶接部分に僅かなクラックを見つけたので、力技は止めることにしました。
しかし高さの合わないこの状態ではずっとカタカタしたままです。
下駄を履かせようと閃きました。
脚の径より若干小さめに穴を開け、ハンマーで叩き入れたら呆気無く割れてしまいました。
辛いです。
「押してダメなら引いてみろ」という名言があるように、ここは発想の転換です。
木片に穴を開け、そこに脚を入れるのではなく、脚の穴に丁度よい棒を削り出し、これを突っ込むことにしました。
多少テーパー状に削り出したら、適当なところで切断します。
ハンマーなどで叩き入れます。
下駄が履けたら、丁度よい高さになるようにヤスリで削ります。
バッチリです。
結構削りましたね。
蜜蝋を塗って仕上げる
[半年後]
この写真はつい最近のものです。
改めて蜜蝋を塗ってメンテナンスしました。
座面だけではなく、アイアン部にも軽く塗布し、ウエスで良く磨いておきました。
とても書き辛いのですが、使っている間に脚の高さ調整の為に削り出した「下駄」を紛失してしまいました。
仕方ないので、脚の歪みを慎重にハンマーで叩いて調整しました。
これはこれで上手くいったので、始めからこの方法で調整しても良かったようです。
脚掛けが意外に良い働きをしていて座りやすいです。
最初は売るつもりで仕入れましたが、やっぱり売らないかもしれません。