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失敗から始まったパイトーチ型アルコールストーブ作り|銅管を使ったアルコールストーブ

2018/03/05

1月の下旬、まとまった雪が降ったことで外仕事が出来なくなりました。

電気を引いていない小屋で引き籠もるとすれば、小説やマンガなどのアナログな印刷物が活躍しますが、さすがにこれだけでは飽きてくるし、目も疲れ肩も凝ってきます。

夜になってインターネットに繋ぐ数時間は、良い意味でも悪い意味でも大量の情報が入って来ます。

ふと目にしたアルコールストーブは、数年前に作ったものとは随分と形状が異なっており、僕の興味を強く引きました。

ストーブの見本市|ロケットストーブ、ウッドガスストーブ(TLUDストーブ)、アルコールストーブなど

 

アルコールストーブ作りの材料は、飲んだ後のアルミ缶が主となるはずなので、それほどお金は掛からないと思いました。

雪に覆われた小屋で引き籠もるには、相性の良い趣味になると思ったのです。

 

いきなり本命の空き缶

どんなものでも上手に作ろうと思えば、幾らでも手間暇、そしてお金を掛けることが出来ますが、それはアルコールストーブでも同様だと思います。

しかしアルコールストーブの構造はとても単純なので、それらしいものを作るだけならとても簡単です。

この時の僕はアルコールストーブ作りを甘く考えていたので、それほど下調べもせずに、殆ど見よう見真似で作り出してしまいました。

また、失敗することなど考えもしなかったので、いきなり本命の空き缶を使ってしまいました。

このガス缶は、アウトドア用のガス缶です。(※通称OD缶)

色も形状もカッコいいと思ってストックしていたものです。

 

銅管にタコ糸を

今回作ろうと思っているアルコールストーブは銅管を使ったもので、恐らくパイトーチ型と呼ばれるものだと思います。

非常に大雑把に書きますが、プレヒートによって暖められた銅管内のアルコールに圧がかかり、小さな穴から噴出→点火というものなのですが、先ずはこの銅管に燃料吸い上げの為の芯を繋ぐ必要があります。

芯には、家にあったタコ糸を使ってみました。

我が家のタコ糸は、銅管の径に対しては細かったので、撚って太くしました。

この銅管の加工には思いがけず苦労をしたので、後日改めて記事にしようと思います。

※このタコ糸は、銅管の途中数センチまでしか入れていません。

 

缶に穴を開ける

缶に穴を開けるには金属用のドリルを使いますが、まずはこのような「ポンチ」をあてがい、トンカチで軽く叩いて凹ますと穴が開けやすくなります。

 

 

ある程度の大きさの穴を開けるには、小さいドリルから徐々に太いドリルに変えていくとうまくいきます。

タケノコのような形状のステップドリルも非常に便利です。

 

 

 

燃料口にはM6のボルトを使うことにしたので、穴の径は6mmです。

銅管を通す穴の位置をマーキングしてからドリルで穴を開けました。

 

ハンダ付けの下準備

これらのドリル穴に隙間があれば、圧の掛かったアルコール燃料が銅管の穴からではなく、燃料口や銅管の根本から吹き出してしまいます。

固定と隙間埋めの為に、今回はハンダ付けをしようと思います。

ハンダ付けをする前に、まずは塗料をヤスリで剥がしておく必要があります。

少し見た目が悪くなりますが、大きめにヤスリがけをしました。

燃料口にハンダ付けをするナットです。

このナットもしっかりと表面のメッキを剥がしておきましょう。

 

シビアなハンダ付け

ハンダ付けの前には、フラックスも使ったほうが良いと思います。

 

何がシビアなのかというと、それは我が家には電気を引いていないので、車のエンジンをかけ、車内のインバーターで100Vに昇圧した電気を使ってハンダ付けをしなくてはならないことです。

前々から欲しかった、電池やガスを使った携帯用のハンダの購入も考えましたが、すんでのところで踏みとどまりました。

雇われで働いていない冬は、純粋にお金がシビアになります...。

 

ガス式や電池式の、携帯用はんだゴテです。

いつかは手に入れたいアイテムです。

ターボライターで熱してからだと、ハンダがよく乗るようになります。

ちなみにこの伸縮するターボライターは、(ちょっと高価ですが、)ガスの充填も出来て便利です。

 

 

中心部のガスの穴もハンダで埋めたのですが、中のプラスチックが熱で溶けて車内に煙が充満しました。

涙は出るし喉は痛くなるしで大変だったので、皆さんはくれぐれもご注意下さい。

ちょっと苦戦しましたが、とりあえずハンダ付けは(汚いですが...)完了です。

 

銅管に0.8mmの穴を開ける

注入したアルコール燃料が暖められて吹き出す穴を開けます。

今回は0.8mmのピンバイス(100円ショップ)を使って開けました。

 

付属のドリルが26本も入っているそうです...。

僕もこんなピンバイスが欲しかったのですが、ここでも購入を踏みとどまりました。

 

完成&燃焼テスト

銅管を使ったアルコールストーブ(パイトーチ型アルコールストーブ)の試作第一号が完成しました。

 

早速燃焼テストをしてみましょう。

M6のボルトを外し燃料を注入したら、再度M6ボルトをきつく締め直します。

銅管下の凹みにアルコール燃料を流し入れ、プレヒートの為に火をつけしばらくすると、銅管に開けた0.8mmの穴から火柱が上がる予定です。

 

 

あれ、、炎がショボい...。

 

この時は分かりませんでしたが、どうやら銅管を曲げる際に詰めた砂が管内に残留してしまっているようです。

また、僕のハンダ付けでは、完全に隙間を埋めきれていないことも分かりました。

 

この失敗によりプライドを傷付けられ、頭にきた僕は、なけなしのお金を使い連日のようにAmazonの「1Clickで今すぐ買う」ボタンを押し、アルコールストーブの完成を目指すようになったのです...。

 

これから暫くの間、アルコールストーブ作りに関連した記事を書いていくことになりそうです。

 

何気に奥深いアルコールストーブの制作には夢中になってしまう魅力があると思います。

是非今後の更新も楽しみにしていただけたら幸いです。

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