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小屋暮らしのお財布事情|全ての収入源について
2017/03/10
小屋暮らしといっても様々ですが、なんとなく3つのケースを並べてみました。
ケース1:端から小屋暮らしは「思い出作り」と割り切って始める人
ケース2:お金に困っていない人による、「別荘感覚」な小屋暮らし
ケース3:大した貯金も伝手もなく、手に職もなければ帰れる実家もない。崖を背にして目をつぶり、「えーい、ままよ!」と始める小屋暮らし
僕は[ケース3]に近いので、[ケース3]=僕のことを詳しく書いていきたいと思います。
特にお金のことを中心に書きます。
小屋暮らしを始める前は勤め人でした。
安定した収入があったとはいえ、退職しようと思うようになってから慌てて節約を始めたくらいだったので、大した貯金もありませんでした。
仕事を辞めて収入が途絶えても、毎月の家賃や光熱費、税金、そして土地探しのために車を買ったので、マンション近くに借りた駐車場の支払いも増えました。
インターネットで安い物件や土地が見つかったら直接見に行くというスタイルだったのですが、毎日不動産情報が更新される訳でもないし、現地を見に行っても気に入るものにはなかなか出会えず、あっという間に月日は流れました。
伝手もコネもないので、お金が無くなってしまったら新しく何かを始めることが出来なくなります。
更に、人間社会ではただ生きているだけでも貯金は勢い良く目減りしていくので、当然焦りも出てきます。
その焦りから、じわじわと土地購入のための予算額を増すことになります。
最終的には予算の2倍の金額で土地を買いました。
※購入価格の目安は、大衆車が新車で買える程度でした。
小屋の建設に掛かる費用も、最終的には当初の予算より軽く2倍以上になりました。小屋建設に関しては、何もかもが初めてだったので節約の仕方も分からなかったのだと思います。
とはいえ、高校生のアルバイトでも、1年間も頑張って貯金をすれば十分貯まる金額だと思います。
なんとか土地を買って小屋を建てるというハードルを超えることは出来ましたが、当然、これで最低限生きていく為のベースが整ったとは言えませんでした。
小屋暮らしが始まってから、確かに家賃は掛からなくなりましたが、車に掛かる費用や税金を無くすことは出来ないし、食費を倹約するにも限度はあります。
何が言いいたいのかというと、貯金は意外と直ぐに無くなってしまうということです。
ただ、遅かれ早かれ貯金は無くなるものなので、これ自体は想定内だったのですが、本音を言えばちょっと無くなるのが早くて驚いた、といった感じです。
そして、移住して半年も経たないうちに、もっとお金を稼がなくては生活が破綻するかもしれないと思うようになります。
と、前置きはこの辺りでやめて、実のところ現在の僕にはどのような収入があるのかを書いていこうと思います。
2016年8月現在(移住して2年8ヶ月目)
僕は小屋暮らしを始める少し前から、極々小規模ですが、海外向けにインターネットで雑貨の販売をしています。
同じようなことを始める人がいれば直ぐに吹き飛ぶような小さな商売なので、今はまだこのことを詳しく書くことは出来ませんが、それでも月に数万円は売上があったので、食費とガソリン代くらいはカバー出来るようなイメージでいました。
※最近同業者が増えたようで、売上はピーク時の十分の一程度に落ち込んでいます... 何とかまた、売れるものを見つけ出したいところです。
僕の移住した田舎で直ぐにアルバイトを始めるとしたら、「コンビニ」「ガソリンスタンド」「ホームセンター」「キャンプ場などのシーズンもの」くらいしか、移住当時は浮かびませんでした。
僕は隣人に恵まれ、夏の観光シーズンにだけオープンする宿泊施設の仕事を紹介してもらうことが出来ました。
夏季だけとはいえ、また勤めなくてはならなくなったという現実は悔しいものでしたが、働かなくてはお金が尽きてしまうところだったので、やはりこれは「渡りに船」だったのだと思います。
余談ですが、ここでのアルバイトは小屋暮らしの僕にとって、とても有利なものでした。
「お風呂」「洗濯」「パソコンの充電」「掃除のお婆ちゃん(農家)からの無農薬野菜」「お客さんからの戴き物」など、給料以外の部分でもとても助かっているのです。
因みに、夏季だけしかアルバイトをしないのは、最終的には雇われずに生きていきたいと考えているからです。夏季だけ働いている今の状態も、僕の中ではギリギリの譲歩のつもりです。
通年田舎でアルバイト生活をしなくては生きていけなくなれば、僕は潔く小屋を離れ、東京で仕事を探すと思います。稼ぐには環境の良い都会に戻る方が自然ですからね。
その時はしっかりと、「移住は失敗でした」と宣言するつもりです。
時給が安く、雇用環境もそれほど期待出来ない田舎で仮に毎月、10万円(子供がいたら15万円くらいですかね?)程度を稼ごうと思ったら、それは東京で働いていた時とそう変わらない、忙しい日々になるのではないかと思います。
それは「のんびりとした、ストレスの少ない田舎暮らし」というイメージからはかけ離れた生活だと思います。
また、田舎は都会と違い、働きたいだけ働けるといった受け皿は少ないと思います。
回収したゴミを捨てに行くところ
いただいた「無農薬野菜」
これは当ブログに貼っているアフィリエイト広告や、Amazonのお買い物リンクのことです。
正直なところ、これらに過度の期待を寄せるのは、大怪我の元かもしれません。
参考になるか分かりませんが、僕にとってのAmazonのリンクは、殆ど読者さんの人となりを想像する楽しみの一つでしかなく、売上のインセンティブのことはほぼ忘れています。
ただ、これはとても面白いです。
売れたものが、食材やスキンケア商品だった場合は、それだけでその人のポリシーを垣間見れることがあるし、聞いたこともない小難しそうな本が売れればピリッと気合いが入るし、車のカスタムパーツを買う人があれば、どんな車に乗っているのかが分かります。車種が分かれば、何となくですが、その人がどんな人なのかが分かったような気分になります。
「他人は自分を映す鏡」という言葉がありますが、ブログの読者さんたちのことを想像する行為もまた、普段意識していない自分自身を覗くようなところがあるのかもしれません。
そしてアフィリエイト広告による収入の殆どは、チョコレートやケーキ、和菓子にアイスなど、「甘くて美味しいもの」や、たまに飲む、「ビールなどの嗜好品」、そして「猫の餌」に変わります。
食費は大したことなくても、これらの甘味や嗜好品の購入費用は意外に嵩みます。
そして猫の餌といっても、家には4匹もいますし、普通の餌の上に高級餌をフリカケてやらないと食べない子ばかりなのです。
それでもたかがしれていますから、僕のアフィリエイト収入はその程度です。
ただ、これらブログに付随させているものは、ブログのPVなんかと同様に、僕のモチベーション維持にはなくてはならないものになっています。
今後も興味を持ってもらえるように、少しでも面白いと感じたり、為になったと思えるような記事を書くことが、最も良い返礼になると思うし、何より自分の為になるはずなので、今後もこのスタイルでやっていくのだと思います。
実はこの夏より、新しい収入源を見つけました。
それはワークショップです。
ある日のこと、職場ではワークショップの出来る人を探していました。
来てくれることになった人の中には、ウッドガスストーブを作る人もいました。
「僕もウッドガスストーブ作れるのにな...」とは思ったのですが、職場の方々に僕の私生活のことをそれほど話すことはしませんし、当然ブログのことも話したことはないので、このこと自体は仕方のないことだと思いました。
ただ、ワークショップを開いてお金を稼ぐというところは面白そうだし魅力的だったので、何か出来ることはないかと考えました。
結果、ハードルを低くするために、子供向けのワークショップをやってみることにしました。
これは意外と楽しく、子供たちも大変喜んでくれるので、やってみて良かったと思っています。
ブログで詳しく書こうと思っていたのですが、僕がこのワークショップに変な名前を付けてしまった為に、地域名とワークショップの名前で検索をすれば、検索結果の一番上に僕の勤める職場が出てきてしまうので、書くことが出来なくなってしまいました。
「森のテロル」の中の人を知っている人が増えれば増えるほど、書ける内容が制限されたり、言葉遣いや表現を考えなくてはならなくなるような気がしてしまうので、残念ですが、この程度しか書くことが出来ません。
一つ言えることは、夏季限定のアルバイトよりも格段に割が良いです。
ただ、子供のお友達がたくさん出来るので、その子たちと遊ぶことこそ、このワークショップの本質なのかと思うことがあります。それはもうヘトヘトに疲れ果てることでもあります。
こんな経験は始めてですし、子供に懐かれることは何気に嬉しいものです。
眠ろうと目をつむると、暗闇の中には子供たちの笑顔が幾つも咲きます。
書き損じたワークショップのポップ
[最後に]
「お金」のことを書いていたら、「小屋暮らし(田舎暮らし)の大変なところ」についても書きたいことが出てきたので、次はこの辺りのことをまとめてみたいと思っています。
おしまい。