映画の中の小屋

(new) 前編|映画に登場する小屋・庭など、10作品まとめて

2016/09/09

 

毎晩、映画を1~2本とアメリカンドラマを1~2話ほど見ていたのは、3年以上前のことでした。


Huluという映像配信サービスのお試し会員になったのを期限が到来すればきっぱりと退会するつもりでいたのに、2週間の間にすでに習慣となっていた毎晩の映画の、これから見たいと思ってリストに加えていたタイトルたちが惜しくて、結局そのまま1年近く会員であり続けたのでした。

その後、鄙の小屋に越してオフグリッドの生活を送ることになり、映画三昧の生活に終わりを告げたのが3年前、それが今年思わぬ機会に恵まれて、たった30日間の映画見放題の生活が再びやってきたのです。


事故的なワンクリックで「アマゾンプライム会員」になったんです。

今度こそ、きっかり30日で退会しなくては、自動的に1年間の会員になって年会費3,900円が引き落とされてしまうし、それに「アマゾンプライム無料体験へようこそ」というお知らせメールには、体験期間が一体何月何日までなのかきっちりと明記されていないので、指折り数えて、余裕を持って2日前には退会しておこう、などと万全の態勢で降って沸いたような無料体験の30日に臨んだのでした。

動画をダウンロードすればオフラインでも48時間であれば視聴できるというアマゾンプライムのアプリが、オフグリッド生活と思わぬ好相性で、1日1~2本程度でしたが、じゅうぶんに楽しめた毎日でした。

※退会予定日の前日になって、アカウント情報をよくよく見たところ「(会員を)自動継続しない」というボタンがあり、これまたワンクリックでお試し期間の30日で自動的に退会手続きをとってくれるという、忘れっぽい人間には有難いシステムになっていました。


そんなわけで今回の「映画に登場する小屋」は、アマゾンプライムの無料体験期間中にみた映画のなかから、「」と「」をキーワードに紹介いたします。



①バチカンで逢いましょう

2012年の映画。
1987年に公開された「バグダッド・カフェ」で、砂漠のまんなかの、おんぼろカフェにふらりとやって来る旅行者ヤスミンを演じていたマリアンネ・ゼーゲブレヒトが、魅力的な太っちょおばあちゃんを演じています。


あらすじ

夫を亡くしたマルガレーテは、娘たちとの同居も老人ホームも拒否し、ひとりローマ法王に会うためにバチカンへと旅立ちます。

彼女には法王の前で懺悔しなくてはならないことがひとつだけあるのです。

はじめてのローマ、そこでは自由に暮らす孫娘や、老詐欺師のロレンツォとの出会い、そして廃業寸前のレストランのシェフとなり店を復活させるなど、充実した生活を送るのだけれど・・・。

バチカンで逢いましょう
マルガレーテの住んでいたカナダの小屋

バチカンで逢いましょう

石積みになってます


バチカンで逢いましょう
老詐欺師ロレンツォの住むアパートの中庭。
鉢に植えられた大振りの植物がたくさん。


②サガン -悲しみよこんにちは-


2008年の映画。
フランスの作家フランソワーズ・サガンの伝記的映画。

サガンの本名はコワレといいますが、それはとてもめずらしい苗字だったので、両親が簡単に身元が特定されてしまうことを恐れたこともあり、愛読していたマルセル・プルーストの「失われてた時を求めて」の登場人物からサガンという名を拝借しました。

フランスのデザイナーであるイヴ・サンローランの伝記映画とクロスする部分が多いのは「若くして富と名声を得る」ことが引き起こす自己と周囲の変化がもたらすものの成す業なのでしょうか。

サガン
サガンが自動車事故を起こしたときに滞在していた家のキッチン。


サガン
おばちゃんではなくて、サガンの家の門扉(画面右)
取っ手がいいなあと思いました。

 

③ヴィジット

2015年の映画。
「シックス・センス」の監督、M・ナイト・シャマランの作品。
B級スリラーです。

主人公(たち)の持つカメラレコーダーで撮影したものを編集した体の映画で、古い例えしか浮かびませんが、かつてのブレア・ウィッチ・プロジェクトのような撮影方式です。
ただし手振れなどはほとんどない定点撮影が主になっているのでイライラはしませんが、2度目を見ることはないなという感想です。


あらすじ

休暇を利用して祖父母の待つメイソンビルへと出発した姉弟。
田舎での楽しい一週間を過ごすはずだったのですが、祖父母から就寝時に奇妙な「3つの約束」を伝えられます。
そして徐々に見えない歪が大きくなっていき・・・。

最後のどんでん返しよりも、一番のみどころは弟の即興ラップ、とくにエンディングで披露する、自身の体験を元にしたラップではないでしょうか。

ヴィジット
祖父母宅の小屋

 

④モネ・ゲーム

2012年の映画。
イギリスの名優アラン・リックマン、コリン・ファース、それにキャメロン・ディアスのコミカルで抜けた演技がみどころです。
コメディ映画ですが、最後はきっちりと締めてくれるので気持ちよく見終えることができました。

あらすじ

億万長者のメディア王から15億円を奪う・・・

キュレーターのハリーは、メディア王のシャバンダの元で働いていましたが、シャバンダの横柄な態度についに腹を据えかねて、美術品を使った壮大な復讐を画策します。

頭の中では完璧な筋書きであった「モネ贋作」詐欺のはずだったのに、しかし現実はそう上手く行くわけもなく、計画はすぐに破綻してしまうかに思われましたが・・・。

 

モネゲーム

キャメロン・ディアス扮する P J・プズナウスキーのトレーラーハウス。

モネ・ゲームより
ハウスの中の様子。

 

⑤チェンジリング

2008年の映画。
1920年代にアメリカで起きたゴードン・ノースコット事件を元に作られた映画ですが、こんな奇妙であり得べからざる一連の出来事が現実であったことがまず衝撃です。
それとともにアンジェリーナ・ジョリーの、「17歳のカルテ」を彷彿とさせる表情が絶望感をあおります。

ややネタバレになりますが、ノースコットの所有する農場に監禁された少年のうち、実際にはそこから逃げ出した少年は居なかったという、サンフォード・クラーク(強制的に犯行を手伝わされた少年)の証言があるとのことで、その点は映画とは異なるようです。

チェンジリング

ノースコットの小屋

 

後半へつづきます・・・

-映画の中の小屋
-,