[DIY]ダンボールを使った自作の燻製器|クルミと桜のチップで食べ比べ[燻製(温燻)]
2017/03/10
僕が夏の間働いていた宿泊施設では、BBQや焚き火も出来ます。
「あれが食べたい」「これもやりたい」と、お客様は思い思いの食材や炭、焚き火セットなどを持参してやって来ます。
存分に楽しんだ後は、使い切れなかった薪、炭などは持ち帰らずに、「良かったら使ってください。」と置いていってくれる方も多いです。
給料の他にもこういった特典があるので、アウトドア生活と親和性の高い小屋暮らしにとっては、とてもありがたいです。
今回は「クルミのスモークチップ」をいただきました。
まだまだ沢山残っています。
「燻製」は、田舎に移住したら誰もが通る道なのではないでしょうか?
何が惹きつけるのでしょう?
それは単純に、庭で煙を上げても良い環境自体が大きな魅力となっているのかもしれませんね。
移住当初は僕も燻製に興味を持ち、実際にやってもみたのですが、面倒なので一回やったっきり、それ以降やることはありませんでした。
今回は折角の機会なので、久しぶりに「燻製」をやってみようと思います。
食材選び
食材は、厚揚げ、チーズ、かまぼこです。
下処理の要らないものを選びました。
クルミのスモークチップ
癖がなく幅広く使えると言われています。
初心者に薦められることが多いようです。
自作の燻製器
燻製は面倒だというイメージが強いので、今後も定期的にやるとは思えません。
立派な燻製器も売っていますが、直ぐに使わなくなると思うので、使い終わったら潰して捨てられる「ダンボール」で燻製器を手軽に作ってしまいます。
素晴らしい出来栄えですね。
2つのダンボールをガムテープで繋ぎました。
コツがあるとすれば、、、そうですね、ガムテープは手で千切ってしまわずに、ハサミで切ることで仕上がりが綺麗です。
そのくらいですね。
ペグを刺して食材をのせる網を設置します。
熱源
今回の熱源は、手軽にカセットコンロを使いました。
「スキレット(厚手の鉄製フライパン)」にチップを乗せて、弱火で熱します。
燻製スタート
さて、美味しく燻されるでしょうか?
後は1時間程(適当です)待てば良いのかな?と、ダンボールの近くで他の作業をしておりますと、モクモクと煙が上がってきました。
その勢いは増すばかりで、まるでダンボールに火がついてしまったかのようでした。
あまりに煙が洩れてしまうと、肝心の燻製が出来ないのではないかと不安になったので、ガムテープで目貼りをし、更に上からもう一枚、ビニール袋を被せてみました。
煙の勢いは強く、袋がパンパンに膨らんでいきます。
1時間程経過し、様子を見ようとダンボールを開けてみました。
もう十分色がついていますね。完成とします。
試食
食べてみた感想は、「あれっ!?燻製ってこんなに美味しかったっけ!?」ってくらいに味、香りがよく、気分が高揚しました。
※厚揚げの燻製はマットな味?に仕上がりました。好き嫌いが別れる気がします。
僕は結構好きです。
チーズやかまぼこには良い香りがつき、水分が飛んで硬くなった表面は特に美味しかったです。
燻製後のスモークチップの状態
スモークに使ったクルミのチップです。
全体が炭化していますね。まんべんなく熱されたようです。
桜のスモークチップ
美味しい燻製を食べて気を良くした僕は、桜の原木をチェーンソーで玉切りした際に出たチップのことを思い出しました。
クルミのスモークチップで燻した食材の味を忘れないうちに、食べ比べをしてみようと思ったのです。
※桜のチップ香りが強いので、癖のある肉類に合うようです。
明くる日、今度は桜のチップで燻製をすることにしました。燻製には後ろ向きだったことが嘘みたいです。
食材選び
用意した食材はこちら。
卵、チーズ、かまぼこです。
卵は茹でました。
※水のうちから卵を入れ、火にかけて13分間です。
熱源
気まぐれに熱源をカセットコンロから炭に変えてみました。
たっぷりと桜のチップをスキレットに乗せます。
燻製スタート
熱源が変わっただけで、基本は昨日と同じです。
今回も1時間程で良いだろうと高をくくり、近くで別の作業をしていたのですが、何故か今回は何時まで経っても煙が上がって来ませんでした。
炭は熾きているのですが、スキレットを介すと熱量不足になってしまうのかもしれません。
仕方ないので昨日と同じく、熱源をカセットコンロに変更しました。
スモークしている事を忘れ作業に没頭してしまい、今回は1時間半ほど燻すことになりました。
相変わらず煙が上がって来ないので不安でしたが、出来上がりは昨日と同様に見えます。
チーズと卵が同化を始めていますね。
チップはまんべんなく炭化しています。
煙は思うように上がりませんでしたが、燻製は出来たようです。
試食
食べてみると、「あれっ!?香りがついてない!!」と思いました。
そして、燻製は歯ごたえも大切ですが、やはり香りが肝要なのだと思いました。
正直、昨日より美味しくなかったです。
桜のチップなのに何故香りが付かなかったのかは今後の課題です。
そう、今後の課題ということは、今後も燻製をやりたいと思うだけの感動があったのです。
特にクルミのチップで燻した食材がとても美味しくて、またやりたいと思っているのです。
次はダンボールではなくて、せめてペール缶などを使って燻製器を作り、出来るだけ手軽に燻製を楽しめるように工夫したいと思っています。
その際はまたブログで紹介しますね。
おしまい。