庭 / 畑

[1/2][トラブル発生]小さなユンボで庭の整地

2016/07/16

《 15/06/13更新の記事に「加筆修正&写真の差し替え」をしました 》

家の裏に住む優しい方にお借りする「助っ人」。 そう、みなさんご存じのユンボ(※バックホー/パワーショベル)です。

※バックホー/backhoeは、back(後部)とhoe(鍬、くわ)が語源のようです。


ユンボがあれば容易に、庭にビッシリと密生する笹を掘り返し、整地することが出来るはずです。

望みの木々や草花を植えたり、畑面積を増やしたり、新居作りの土地を確保したりすることが出来るのだと夢が膨らみます。

ひょっとすると、井戸を掘ることだって出来るかもしれません。


そんな妄想を掻き立てる、夢のユンボを借りに行く日になりました。


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なんの知識も無く始めた森での生活、小屋暮らしでしたので、初めは緑一面の、自然の多い土地を嬉しく思っていました。

しかし、これには重大な問題が隠されていました。

問題というのは、人間である僕から見たら問題というだけで、自然界からみたらどうなのかは分かりません。

一帯が笹に覆われた土地を笹生(ささふ)・笹原(ささはら)と呼ぶそうですが、僕の土地含め、この辺り一帯は正に笹生・笹原となっています。

笹の繁殖力は旺盛で、ほうっておけば際限無く繁殖してゆくのだそうです。

僕がこの笹を問題だと思っている点は、[植物の多様性が失われる]ということです。

笹生・笹原のこの土地では、笹以外の植物(※雑草含む)が殆ど見当たりません。

笹は一年中枯れることはなく、他所から飛来する植物の種を受け入れません。
問題は枯れない葉っぱだけではなく、ビッシリと張り巡らされた地下茎にあります。他の植物が根を張る隙間がないために、笹だけの庭となっているのです。

四季によって変化のある景色に憧れのある僕にとって、この現状は受け入れ難いものでした。

ユンボを迎えに行く

backhoe (18)
庭先でスタンバイしていたユンボを連れ帰りました。

人にものを借りるのは苦手だという人は多いと思います。僕もそうです。

特にそれが高価なものだった場合は、壊してしまわないかと不安になるし、好意を受けたらそのお返しが出来るだろうかと不安になるからかもしれません。

しかし、そんな不安を忘れてしまうくらいに、僕はユンボを渇望していたのだと思います。

せめて大事に扱い、お返しするときには借りたとき以上に綺麗にして返そうと思いました。



ユンボは直ぐ裏の家にあるので、距離は大したことないのですが、歩いていった行きよりもユンボでの帰りの方が、何倍も時間が掛かりました。

操作に不慣れなこともありますが、移動速度に関しては、人間の歩みにも叶わないようです。

コトコトとマイペースに進むユンボに、手がしびれてきました。



ようやくたどり着いた敷地内。と、ここでひとつ問題が。


笹を掘り返したい庭まで進むには小さめの坂を登らなくてはなりませんでした。

傾斜の一番緩くなっているところを探して進入を試みるのですが、ユンボにはサスペンションがありません。その為、コロッとひっくり返るのではないかと、車体が少し傾くだけで息を飲むほどドキリとします。

次こそは乗り越えるぞと思いながらもうまく行かず、苦戦していると、偶然軽トラで通りかかった鉄さんが、「おら!ひっくり返るまで進め!」と、やたら嬉しそうでした…

軽口を叩きながらもあれこれと助言してくれる鉄さん。森の巨人。

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backhoe (1)
鉄さんのお陰で何とか山を越え、これから掘り返す土地面積約800平米を見渡しました。

笹を掘り返し土地を整地することは本当に出来るのだろうかと半信半疑になります。


backhoe (2)
小柄なユンボだけど大丈夫だろうか?そんな思いは、最初のひとすくいで消えました。

1メートル四方だけでも、あれだけ苦労していた笹原の開墾が、わずか数分で終わってしまったのです。

backhoe (5)

backhoe (3)
ある程度、笹を掘り返し、根っこに絡んだ土を振るい落とすと、次はその不要な根っこを使っていない、敷地の一番遠いところまで運ぶ必要がありました。

この一連の流れは気の遠くなる作業でした。


初日はこれを数十回と繰り返し、辺りが暗くなったところで止めることにしました。

やっと休めると思いました。


汗にまみれ火照っている身体に、用水路の水が心地良く感じます。


ここから2週間、朝から日の暮れるまで、この単調で気の遠くなる作業が続くのかと思うと、ぞっとしませんでした。



太陽の照りつける暑い日は何度も休憩を入れ、クエン酸の入った自作の炭酸水を飲みました。旨いというよりも、体力を回復させなくては続かない、こんな思いが休憩の度に増していきました。

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2日、3日と続けるうちに、完全に嫌になっていきました。ユンボが借りられるうちにやってしまいたいという貧乏症のせいで止めることが出来ません。

4日、5日ともなると、ユンボがあるせいでキツい仕事をやらなくてはならないとの、歪んだ思いが強くなり、地道にゆっくり鍬を振るっていた方が良かったんじゃないかと弱気になりました。

大きな木の生えているところでは、広く延びた根っこにユンボのバケットが引っかかり、何度も転倒しそうになりました。その度に冷や汗が吹き出ます。

進み具合は極端に遅くなっていきました。



1週間が経過したころ、待望の雨が降りました。


やっと休める…


梅雨時期でしたが、作業を休もうと思えるほどの本降りは初めてでした。

大雨のこの日は、ユンボ作業ばかりをして疎かになっていた家の中の作業をのんびりとこなしました。

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トラブルが発生したのは9日目の事でした


笹を掘るだけでなく、伐木した赤松の移動も出来るとロープを借りていたのですが、その作業中にバケットが開かなくなってしまったのです。

厳密には、バケットの開くスピードがとても緩慢になり、あれっと思っている間に全く動かなくなってしまったのです。


赤松を運んでいる時に油圧の通るパイプを潰してしまったのだろうか?

それとも別の問題なのか?


今出来ている切り分けは、バケットの開く動作だけが出来ないだけで、それ以外の動作、つまり、アームの上下の動き、左右の旋回、排土板の上下の動きなどに問題はないということだけです。

どうしたら良いのだろうか?頭の中が忙しくなっていくのを必死に抑えます。


情けないことに、とっさに浮かんだのは銀行の残高でした。

身体がカッと熱くなり、涙が零れそうになりました。

※ナンバープレートのついていないユンボで公道を走ることは法律で禁止されております。
※自分の敷地内での操作であれば免許は不要です。

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