[レシピ][山小屋クッキング]薪ストーブで作るカレー|おまけ:プリン、ジャガイモの皮チップス
2017/03/10
小屋で暮らしているとはいえ、作る料理は以前とさほど変わりません。
しかし、薪ストーブの使える季節はストーブの炉内で調理したり、炭を熾して炙ったりと、作り方には幅が出ました。
薪ストーブであれば、ガスや電気の消費を気にすることなく長時間煮込んでいられるので、意外にも食に関しては向上したように思います。
一日に10時間程煮込めるのは贅沢なことだと思います。
《今回は、ある一日の食事風景をお届けします》
※冬は、起きたら直ぐに薪ストーブを焚くことが日課です。自然と薪ストーブを使った料理を考えることが多くなります。
1.起きてから最初に食べるご飯
特に冬は、好きな時間に寝て好きな時間に起きているので、朝食であったり昼食であったりしますが、起きてから最初に食べる食材はパンが多いです。
※2016.06追記:現在は小麦粉やインドのアタ(全粒粉)を使った、チャパティを主に食べています。
薪ストーブで焼いたパンに平飼い卵を使った目玉焼き&何かしらのフルーツか、ヨーグルトなど。
食後には濃い目のコーヒーを淹れます。
※見栄を張ってチーズの乗った写真を選びましたが、これはとてもレアです。
2.夕食の下拵え
ご飯を食べ終わったら、早々に夕食の準備に取りかかります。
この日はカレーを作ります。
タマネギの皮や野菜くずを煮込んでベジブロスを作ります。
この日はバナナとリンゴを擦ったものを入れます。入れない日もありますが、僕は何かしら隠し味を入れるのが好きです。
ジャガイモとタマネギと人参を炒めます。薪ストーブは火力が弱いので、野菜を炒めるのはガスコンロです。
野菜を炒めたら、先ほど作っておいたベジブロスとフルーツを入れて、後はじっくり夕飯の時間まで煮込みます。
本当はカレーのルーを入れてから煮込むのかもしれませんが、ルーを入れてしまうと放置出来なくなるので僕は入れません。(側について一日中かき混ぜていないと、鍋底が焦げてしまいます)
※ここでワンポイント
ジャガイモや人参の皮はフライにすると美味しいし、タマネギの皮はベジブロスにするので捨てるものはありません。
フライにするのが面倒な日は全てベジブロスに回すこともあります。
3.デザートを作る
この日は牛乳があったので、カスタードを作りました。器に入れて夜まで冷やして置くと固まるので、カスタードプリンのようになります。コーンスターチが無ければ小麦粉でも作れます。
卵と砂糖と小麦粉を良く混ぜ合わせたら沸騰した牛乳を入れてかき混ぜます。
後は薪ストーブの上でとろみが出るまで加熱するのですが、加熱している間は常にかき混ぜます。
魔女とかナウシカの大婆様っぽい気分で混ぜていることが多いです。
薪ストーブの上は火力が弱いので、粉っぽさが残ります。最後はガスコンロで仕上げると上手くいきます。
仕上がったクリームを器に入れたら、寒い場所を探して冷やします。
後は夜のデザートで食べるだけ。
4.その日の仕事が終わったら
薪ストーブで料理をする日は、家の回りで出来る仕事しかしないようにしています。
こまめに小屋へ戻り、その都度かき混ぜます。
仕事が終わったら、ストーブの上の鍋の蓋を開けてみましょう。何時間も煮込んでいるので、かなり水分が飛んでいる筈です。
「GOLDEN CURRY」は動物性素材が使われていないので、東京を離れる際、大量に購入しておきました。ただ、こちらでも普通に買えました。
減った分、水かお湯を加え、再び沸騰したらカレーのルーを投入します。
ルーを投入したら、出来るだけ側を離れずにかき混ぜます。
作ったその日はフルーティーな仕上がりとなります。これは好き嫌いが分かれるかもしれませんが(※僕は大好き)、二日目になると不思議とフルーツの酸味は薄れ、深みのある濃厚なカレーに仕上がる筈です。
この二日目のカレーを一度食べたら、カレールーだけで作ったものが物足りなく感じるかもしれません。
5.食後
カスタードプリン風のデザートと、ジャガイモの皮をフライしたオヤツを食べます。
薄目のコーヒーも淹れました。
【最後に】
夜更かしする日は夜中にお腹が空くので、炭を熾して七輪でお餅を焼いて食べたりします。
勿論、薪ストーブで焼いても美味しいです。
田舎はいろいろと美味しいです...
おしまい。