人びと

平飼い卵を買いに行く - 卵万能説を説く奥様 -

2016/06/09

2015/03/10更新の過去記事に加筆修正をしました

電気もガスも水道も契約していないと言うと、とても心配してしまう人もいるようだ。

近所の移住者家族の場合は、夏に一度自宅に呼んでいただき夕食をごちそうになったり、野菜を沢山持たせてくれたりする。
菜食だからと遠慮しようとしたが、菜食料理も作れるからと、僕らに合わせて献立を考えてくれた。
浴びるほどお酒も飲ませていただき、持参したヱビスビールも数を増やし持ち帰えらせてくれた。
困ったらお風呂もお水も何でも言ってくれと言ってくれた。

僕らは好きでこのような生活をしていて、とても楽しいと説明するのだが、
「そうよねぇ、大変よねぇ。」と、なかなか理解されないのだった。

この家族(主に奥さん)は、ご飯はどうしているのか?スーパーとかで買い物するのかと、心配してくれる。
勿論、スーパーで買い物しているし、お菓子を買ったり、インターネットも繋いでいるのだが。

ある日のこと。

奥さんから電話があり、平飼い卵が安く買えるところを紹介すると言われた。
そういえば以前、自宅へお呼ばれした時にそんな話をしていて、

「平飼いは良いですね。おいしそう」

みたいな返事をしていたことを思い出した。

奥さんの持論では、卵さえ食べていれば健康でいられるとのことで、僕らに平飼い卵を譲ってくれる鶏舎を紹介しようと思ったらしい。

さっそくその鶏舎に連れていってもらった。
家の近所だったが、平飼い鶏舎があるなんて全く気がつかなかった。

気の優しそうなおばさんが一つ一つ卵を計測し、箱詰め作業をしていた。

説明によると、「小さすぎる卵や、逆に大きすぎる卵も規格外で販売出来ない為、お安くお譲りしているのです。」とのこと。
この鶏舎の方も元は移住者で、いつも心配してくれる奥さんと仲が良い様子。

値段は小が一つ10円、大が20円とのことだった。
小10個とも思ったが、小卵の2倍位あるように見える大卵に、好奇心がくすぐられた。

「小5個、大5個ください。」

egg (2)

結果、大の卵は希に黄身が2つ入っていることもあり、良い選択をしたと思った。
今では上記セットを毎週決まった曜日に買いに行くようになった。
何かいただきものをした際のお返しにも重宝している。

卵のお陰なのかは分からないが、未だ風邪一つひかず毎日健康で、活力に満ちた毎日を送れているように思う。

不思議だが、冬の大サイズは夏よりも更に大きくなり、黄身が2つ入っている可能性が高くなる。

また、餌にもこだわっているようで、黄身がスーパーなどで売られているものよりも明らかに白っぽいのだ。

ネパールで食べていた卵も同じような黄身の色をしていた。
ネパールで薄い色の黄身を見たときには、栄養のない餌を食べさせられているのだろうと思っていたが、必ずしもそうではなかったようだ。

egg (1)
ネパールの山中で出会った平飼いのヒヨコ

wikipedia 養鶏より抜粋
75日齢ころからひなはケージで飼育される。卵を衛生的、かつ集約的に生産できるよう、バタリーケージで飼育されることが多い。日本の採卵養鶏場では約95%がバタリーケージ飼育である。バタリーケージとはワイヤーでできたケージ(縦24cm×横35cm×高さ41cmサイズが一般的)の中にニワトリを2羽ずつ(日本の平均的な収容数)いれ、それを何段かに重ねて飼育する方式である。

バタリーケージの問題
近年、バタリーケージ(battery cage)による飼育方法がアニマルウェルフェアの観点から問題があるとして、EUでは1999年に従来型ケージの使用の禁止が決定され、2012年から施行された。米国カリフォルニア州でも2015年からの禁止が決まっている。日本の養鶏業界では、「欧米とは気候風土が大きく異なり、鶏病問題にも大きな影響を与えることから我が国における鶏卵産業に実害を及ぼさないように取組む」方針である。
日本畜産技術協会では、2011年に「アニマルウェルフェアの考え方に対応した採卵鶏の飼養管理指針」を出して、飼育方式やスペースについての指針を示すとともに、ヨーロッパで進められている改良型ケージ(エンリッチドケージ)などを紹介している。


同じ条件でどちらかを選べるのなら当然、平飼いの卵の方を選ぶけど、実際は、普通に買ったら6つで300円を越えてくる。値段を考えると、スーパーの安い卵に需要が集まるのも頷ける。
運良く平飼い卵が安く買えるので迷うことはないが、今回のお話がなければ当然、スーパーの安い卵を買っていたことだろう。

難しい問題ですね。

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