一般家庭でも使えるコンパクトで手軽な自作の燻製器|魚肉ソーセージのジャーキー的なもの
田舎に移住したらやってみたいことの一つに、"燻製"があると思います。
都会暮らしでも換気扇の下で燻製にトライする人もいるようですが、密閉性の高いマンションなどではちょっと勇気がいるかもしれませんね。
燻製といえば、これまでにダンボールやペール缶を使って食品を燻してきましたが、設置が大掛かりになってしまうので、ちょっと面倒臭さを感じていました。
[DIY]ダンボールを使った自作の燻製器|クルミと桜のチップで食べ比べ[燻製(温燻)]
もっと手軽に燻製が出来ないものかと試行錯誤してきたのですが、最近では食パンを焼くための焼型を使った方法に落ち着きました。
コンパクトだし、薪ストーブを焚いている時期であれば、ストーブの上に乗せておくだけで燻製が出来上がるので、とても手軽です。
食パンの焼き型(一斤用)です。
こんな感じのものを使っています。
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僕が食パンの焼き型にたどり着いたのは、とあるアウトドアショップで下記のようなスモーカーを目にしたことが切っ掛けです。
燻製器の仕組みを考えれば、確かにこのようなコンパクトな作りのものでも十分に用を足すことが出来ると気がついたのです。
賢い人であれば、もしかしたら100円ショップで手に入る商品だけでも、このような燻製器を作ることが出来るかもしれませんね。
それでは試行錯誤の末、僕がたどり着いた燻製器の作り方、使い方を紹介したいと思います。
行き着いたのは食パンの焼き型+もち焼き
これが我が家で使っている、食パンの焼き型です。
上蓋の上に炭を乗せたりして使うこともあるので、大分年季が入った見た目をしています。
焼き型の中に仕込むものは、もち焼きを改造して作りました。
このもち焼きは、普段通っているスーパーで250円くらいで購入したものです。
焼き網を切断した後は、このように末端を曲げるなどして加工しておかないと解れてくるものもあるので、注意してください。
燻製後は焼き型の内側がかなり汚れて洗うのが大変なので、アルミホイルを巻くようになりました。
燻製後の後片付けがとても楽になるのでおすすめです。
燻製チップを底面に敷きます。
今回はクルミのチップを使用しました。
もち焼きの底面と焼き網を切断して入れましたが、チーズなど、食材が網を通り越して底面に張り付く可能性を考え、ナットを使って空間を設けることにしました。
魚肉ソーセージのジャーキー的なもの
僕は動物肉を食べないことでおこる身体の変化の調査をしているので、お肉を食べることが出来ません。
例えばカルボナーラを食べたいときなど、ベーコンの代わりになるものが欲しくなります。
そんなときに使えそうだと思い、魚肉ソーセージをピーラーで薄くスライスし、燻製器に入れてみることにしました。
魚肉ソーセージの他にも、おまけでチーズをいれました。
何度か実験した結果、このような五徳を使って熱源から多少浮かせた方が上手くいくと分かりました。
蓋も洗うのが手間なので、アルミホイルを使います。
※アルミホイルの蓋に行き着いたということは、そもそも食パンの焼き型でなくても良いのかもしれませんね...。
5cmくらいは浮いていると思います。
土壇場でゆで卵も追加しました。
※燻製時間:2H
燻製がバッチリ出来上がりました。
魚肉ソーセージからも水分が抜けて、そこそこジャーキーに近い食感になりました。
ブラックペッパーや塩をふりかけると、なお美味しいと思います。
まだ焦げていないチップもあるので、もう少しストーブとの隙間を減らしても良さそうですね。
まとめ
ストーブの上で燻製を試したのは初めてでしたが、ほとんど煙が漏れ出すことがなかったので、洗濯物が燻製臭くなることもありませんてした。
これであれば、家庭のガスコンロ+換気扇のような環境でも、煙臭さに悩むことなく美味しい燻製が出来るのではないかと思いました。
火加減をあやまると煙が漏れ出たり、チップに火がついてしまったりして、とても食べられたものではない仕上がりになってしまいます。
余裕があれば、燻製器用の温度計を使うことで、更に失敗のリスクをおさえることが出来ると思います。
おそらくAmazonで最安値の、燻製用の温度計です。
おまけ
まだ内側にアルミホイルを巻いていない頃の失敗作です。
張り切ってタケノコと椎茸と高野豆腐の饅頭も作って入れています...。
失敗することなど考えなかったのか、土壇場で夕食用のコロッケも入れたようです...。
一見よく燻されたような色に見えますが、おそらくチップに火がついてしまったようで、半端ではない苦味と酸味が付加されてしまいました。
とても食べられたものではありませんでした...。
(※とても食べられたものではなかったのですが、夕飯のおかずだったので仕方なく食べました。本当に辛かったです...。)