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非電化生活の決定版!!節水・ゼロ電の手動式洗濯機がやってきた!

2017/10/12

 

ただ日々生きているだけで溜まっていくもの ―― 洗濯物。

 

一週間もすれば、26リットルサイズのバケツが洗濯物でいっぱいになってしまい、だいたい10日に一度はコインランドリーへ行って、400円払ってまとめて洗濯する・・・というのが、ここ2年ほどの習慣でした。

 

けれど、いい加減、「これをずっと続けていたら恐ろしいほどの出費になる」という事実から目を背けるのをやめて、以前そうしていたように、残り湯洗濯を再開しよう・・・!!

これは、「如何に簡単に、そしてラクに、なるべく非電化で洗濯できるか」を探ったお話です。

 

小屋暮らしをはじめて最初の1年は、それはもうやる気に満ちていましたから、当然コインランドリーには行かずに、小屋で手洗いをしていました・・・と、言いたいところですが、最初からコインランドリーに通っていました。

もちろんはじめからそのつもりだった訳ではなくて、渋々の選択です。

引越した当時、小屋は只の箱状態の未完成で(今も未完成ですが)、設備も道具もなんにもなかったし、12月で家の中も外もマイナスの世界。

とてもじゃあないけど洗濯どころではありませんでした。

 

たしか1年目の初夏、小屋生活にも慣れて余裕がでてきたころに、洗濯機を買いました。

発電機で回るだろうと思ったけれど、しかし「洗い」にはパワー不足で、買った傍から無用の長物となりました。

 

やがて鋳物の風呂桶がやってきて、薪風呂釜を購入。

ついに自宅でお風呂に入れるようになり、ようやく残り湯洗濯を始めます。

26リットルの大きなバケツを2つと、「セスキ」と「クエン酸」を使ってお湯で洗うと、意外と汚れが落ち(たような気がし)ました。

(※このとき「お湯」の洗浄力の高さをはじめて知ります。)

いちばん厄介な脱水は、以前購入した洗濯機を使いました。脱水機能だけは発電機でも動いたのです。

 

一見うまく回っているかに思われた残り湯洗濯でしたが、しかし、この習慣は長くは続かないのであります。

押し洗いするのも、洗濯板でゴシゴシするのも、水を絞るのも、重労働!!

とくに冬の衣類の嵩張りぐあいは相当なものです。

しかもセスキに漬けて押し洗いするだけで汚れが落ちているのか?という疑惑と、洗いあがりに何もニオイのしない不安も重なって、次第に残り湯洗濯を避けるようになっていました。

(洗剤のニオイを嫌がる人も居ますが、私はニオイがして欲しい派です。洗濯したぞ!という安心感があります)

 

・・・これが、1年目の出来事で、その後は冒頭に書いたとおりです。

 

で、1年目に「セスキ+クエン酸」で手洗い洗濯をすると決めたときにも、非電化で洗濯する方法を色々と探しまして、そのときに見つけたGiraDoraという足踏み洗濯機が欲しくてたまらなかったんですが、これは南北米のみの販売とのことであきらめました。

GiraDoraは、水の少ない、電気も満足に来ていない南米の高地に住む人々の生活をラクにしよう!という目的で開発された、節水・非電化の洗濯機です。

ドラム缶型の本体のフタにはクッションが敷いてあり、そこに腰掛けながら足でペダルを踏んで、ドラム内のバスケットを回転させて、洗い・すすぎ・脱水と、ひとつで3役をこなします。

そんなGiraDoraの類似品(?)「Drumi」が、来年2018年の5月に発売となるようで、現在amazonで予約受付中ですが、価格が52,800円とかなりの高額商品です。


うちの庭には足踏みミシンの本体が置いてあるので、この足踏み→回転の仕組みを使って、GiraDoraの類似品を自作できないものかと思ったりもしましたが。

 

結局「ワンダーウォッシュ」という、手回し式の小型圧力洗濯機を購入しました。

・最大2キロまで洗濯可能
・ハンドルをクルクル回すだけ(1~2分間)
・ぬるま湯を使う
・圧力をかけることで、汚れがよく落ちる
・本体が軽いので持ち運びが簡単
・わりと安価

注意点として、ワンダーウォッシュには脱水機能が付いていません。

ワンダーウォッシュの特徴としては、圧力を加えて洗濯することが挙げられます。

お湯を入れて、圧力蓋を閉めて、回転を加える事で中の圧力が上がり、それによって繊維の奥まで洗剤が染み込んで汚れを落としやすくするという仕組みは、実は昭和30年代に実用化され、「カモメホーム洗濯機」として商品化されたものが基になっています。

「KAMOME HOME WASHER」は、群馬県高崎市にある株式会社林製作所がかつて制作していた商品であり、昭和32年に発売された「カモメホーム洗濯器」であることがわかりました。ソ連の人工衛星に似た形状から「スプートニク」とか、洗濯物を取り出す時に大きな音がしたため「ボン洗濯器」ともよばれたようです。膨張圧力式の洗濯器で、十~二十秒回転させるだけで汚れが落ちるという画期的なものでした。この方式は発明家高月照雄氏が考案して特許を取得したものであり、林製作所などとデザインや構造を考案したのです。定価は四千三百円と、当時すでに販売されていた撹拌式電気洗濯機(いわゆる電気洗濯機)よりもかなり安く、約30万台を売り上げ、そのうち7~8万台は海外に輸出されました。しかし、昭和三十年代後半には、電気洗濯機が普及期入り、売り上げが徐々に低下して生産中止となりました。<参考資料:雑誌「上州風」第10号>郷土誌かすがい第62号より

 

そんなカモメホーム洗濯機の機能を踏襲したワンダーウォッシュをさっそく使ってみます!

と、その前にまずは組み立てから。

↑箱の中に入っていた部品。99%がABS樹脂製。
ほかに英文の使用説明書が1通と、組み立て方の説明をダウンロードするためのアドレスが書かれた案内が1通入っていました。


まずは片脚だけ組み立てます。
底部には滑り止めの吸盤がついてます。

本体の回転軸を脚に装着して、もう片脚を組み立てて・・・

ピンで固定すれば完成!!

 

↑ドラムの中はこんな感じ。底部の突起は排水口のキャップ。

 

圧力フタには、ゴムパッキンがついています。

 

今回洗うのは、Tシャツ3枚、靴下4足、下着3枚、フェイスタオル4枚。

ドラム内に入れると、ほとんどフルです。※詰め込んではいません、ふわっと入れました。

説明書によれば、洗浄力を上げるために、まずはお湯をいれて洗剤を溶かしてから、洗うものを投入するようにとのことなので、指示に従います。

 

洗濯物がフルの場合のお湯の量は6リットル。ドラム3/4くらいの湯量です。

洗濯物がドラムに半分くらいの量の場合は、お湯の量も半分の3リットルです。

 

そして今回使ったのは「arau」という洗剤。

普段はパックスを使っているので、アラウを使うのは初めてですが、純石けん分にアロマが添加されていて、洗濯物から香りがするというのがうれしい。

パッケージによりますと30リットルの水に対して50mlの洗剤を使うとありますので、今回は6リットルの水を使うので洗剤は10ml。

洗濯物を入れたあと、圧力蓋をきっちり閉めて、2分間ぐるぐるまわす!!

中身の重量のせいで意外とハンドルが重い・・・。

 

2分後、圧力蓋の弁を上げると、「ポンっ!!!」と豪勢な音がして、勢い良く弁が立ち上がり、しこたま指を打ちました・・・。

説明書に注意を書いておいて欲しかった・・・けど、もう覚えたから次回からは大丈夫。

このあと、お湯で1回(30回転くらい)、水で1回(満量水で30回転)濯ぎをしたけれど、「ポンっ!!」というのはお湯を入れたときだけだったので、お湯で圧力がかかっていたことを実感したのでした。


「ポンっ!!!」

 

排水は、このように専用の排水ノズルをつかって行います。

排水ノズルを排水口に差し込んだときだけ排水する仕組みです。

このまま脱水と行きたいところですが、そんな機能は持ち合わせていませんので、例によって洗濯機で脱水して洗濯終了!

 

使ってみた感想

・使用するお湯がとても少ないのが良かった
・普通の洗剤を使ったけれど、2回すすいだだけでも洗剤が落ちた印象
・ハンドルを回すだけなので手洗いよりも格段にラク

・脚部分がプラスチックなので、強度がとても心配
・脱水機能がほしかった
・排水口キャップが外れやすい

・脚の部品(機能には問題ない)が外れやすい

・ドラム回転中、脚が動いてしまうのが難点

 

このワンダーウォッシュに加えて小さな脱水機があれば、場所も取らずに移動も簡単で、もっと洗濯がラクになると思います。

一人暮らしとか、洗濯は毎日少量でもしたいという人にはうってつけの洗濯機ではないでしょうか。

ラクさで言えば全自動洗濯機には到底敵いませんが、非電化で節水という面を考慮したら、とても良い製品だと思います。

洗えるのが2キロまでなので大物の洗濯は出来ませんが、そこはコインランドリーを併用して、これから洗濯代が節約できればいいなーと期待しています。

 

 

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