おどろきのタンポポコーヒー
2017/05/23
4回目の春を迎えた小屋の庭では、タンポポが増えてきました。
タッセル型に広がる葉や黄色い花は可愛らしいものですが、彼らが白い綿毛を飛ばす準備を始めるころになると一転、やや憎らしい存在になります。
私は「草が沢山の種を遠くまで飛ばす瞬間」を目撃すると鼻がむずむずしてくるので、タンポポが綿毛を飛ばす前に摘みとるようにしています。
ですが、近所のおばちゃんは、わざわざ綿毛になったものを採ってきては自宅の庭でふーっと吹き飛ばしているそうです。
そんな微妙な存在のタンポポですが、今年は庭のタンポポ抜いて「タンポポコーヒー」を作ってみることにしました。
タンポポコーヒーの作りかた
1、タンポポを採取する
これがウチの庭で一二を争う大株です。
ところで西洋タンポポと日本タンポポの違いは、花の根元の部分(総苞:ソウホウ)が、開いているか閉じているかが見分けるポイントなんだそうです。
これが日本タンポポ
こちらが西洋タンポポ
ウチのタンポポを隈なく確認してみたところ、ふた株だけが日本タンポポで、大株を含め残りは全て西洋タンポポでした。
さらに散歩に出かけた際にも道ばたで見かけるたびに確認しましたが、日本タンポポはひと株だけ…。
でもまあコーヒーづくりでは和洋どちらでも構わないのです。
今回全部で5株抜きましたが、ヒョロヒョロした根からまるでゴボウの風体をした根まで、みんな一様ではありません。
タンポポは多年草なので、毎年同じ場所に同じ根から生えてきます。
越冬した回数の多いほど、りっぱな根を持っているということなのです。
2、根をよく洗い、切って干す
地上部を取り除いて根だけにしてから、たわしでよーく洗いました。
ちなみに葉や花の部分も乾燥させたらお茶にできます。
そして斜めに薄く切って、しばらく乾燥させておきます。
以前乾燥ゴボウを作ったときに、だいたい3日ほどでカラカラになったので、それを目安に干しました。
3、干した根を粉砕して炒る
カラカラになったら、ミルサーなどで粉にします。
今回は手動のコーヒーミルで挽くことにしました。
で、粉になったタンポポの根を、フライパンでコーヒー色になるまで炒ります。
焦がさないようにフライパンを揺すりながらゆっくりと…。
次第に香ばしい匂いが漂ってきましたので、その辺りで火から下ろしました。
タンポポコーヒーの粉ができた!
上が炒る前、下が炒ったあと。
4、試飲
では飲んでみます!
通常のコーヒーと同じように、フィルターに入れて、湯を注いで抽出します。
色も香りもコーヒーというより、麦茶とかほうじ茶のようです。
味もほうじ茶っぽい…。
これを「コーヒー」と呼ぶのは如何なものかと思いました。
これは「タンポポコーヒー」ではなくて、「タンポポ茶」と呼ぶべきである!と、わたしは主張したいです!
当初完全にコーヒー代わりだと考えていたので、洋の朝食に合わせて用意したことがガッカリを助長した気もしますが、でも、それにしてもこれは「コーヒー」ではないよ!
いちおう、タンポポコーヒーの効能を列記しておきます。
・利尿作用
・むくみ
・冷え性
・薄毛
・便秘
・内臓機能
・母乳
…など。