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森のテロル DIY 伐採|伐木

[伐木|伐採]木に登って|クレーン車を使って|2タイプの伐木方法の紹介

2017/05/15

去年の暮れと今年の春に、自宅と職場で赤松の「伐木|伐採」を行いました。

 

自宅の赤松は全部で6本を伐木しました。

職場は特大のものを1本です。

 

自宅の赤松は、木に登って上から少しずつ切り落としていく伐木方法です。

職場の赤松は、クレーン車を手配して吊るしながらという方法でした。

 

伐木の機会は、個人レベルではなかなかないと思うので、今回は「2タイプの伐木方法」として記事を書くことにしました。

 

木登りタイプの伐木方法

自宅の赤松6本のうち2本は枯れてしまい、残りの4本は新たに越してきたお隣さんに迷惑が掛からないようにと伐木することにしました。

倒す方向を誤ると電線か建物に当ってしまう危険な場所に生えている赤松だったので、今回は木に登って上から少しずつ切り落としていくタイプの伐木方法の出来る職人さんにお願いをしました。

料金は一本あたり1万円程度でした。

切る木の種類や立地、切った後の処理、手伝いを出来るかどうかで料金は大きく変わるそうです。

また、今回頼んだ職人さんは近所の知り合いだったこともあり、この料金は恐らく良心的なものだったように感じています。

 

[命綱を掛ける図]

先に重りの付いた細いラインを、ゴムの付いた自作のパチンコを使って枝に通します。

いい場所に通ったら、先端に太い綱(命綱)を結んで木に縛ります。

 

自作のパチンコ

 

先に重りを付けて木の枝に通す細いライン

 

細いラインと繋ぐ太い綱(命綱)

※これは何万円もする、登山用のロープだそうです。

 

木に登って上から切りますが、万が一にも電線方面へ倒れないように、僕が下でロープを引っ張ります。

 

倒す木によっては、このようにレバーブロックを使って引っ張ることもあります。

 

枯れた赤松が中間辺りの高さで切られました。

この程度の高さになったら、後は根本から倒します。

 

倒れた赤松は直ぐにチェーンソーで玉切りしました。

今回は、木の処理は全部僕の方でやる契約になっています。

伐木料金も安くなるし、3年ほど待てば燃料にも出来るので迷うことはありませんでした。

 

[木登りの為の道具一覧]

チェーンソーやヘルメット以外に、木に登る為に足に装着する木登り器や、細い枝を落とすためのノコギリがあります。

 

 

木登り用なのか、クライミング用なのか分かりませんが、このような安全帯を装着します。

 

 

何やらカラビナが沢山ついています。

出来ることなら自分で登って伐木したいところですが、これらの装備を用意することはとても出来ません。

どれも特別なものが多いので値が張るのです...。

 

命綱を付けたら木に登り、先ずは邪魔な細枝を落とします。

 

伐木までの時間はかなり掛かります。

しかし、木に登って上から少しずつ切り落として行くので、伐木の失敗による被害はとても少ないと思われます。

 

僕の仕事は、ロープを引っ張ったり、倒された赤松を玉切りして邪魔にならない場所に運ぶことです。

 

枯れて来たり虫に入られたりした赤松は松ぼっくりを沢山付けるようになるという人がいましたが、確かにこの枯れた赤松は松ぼっくりを沢山付けたようにも見えます。

 

6本の赤松を切る為に、合計3日間かかりました。

 

倒れた赤松を玉切りしては積み重ねたり、パーツごとに仕分けしたりしました。

 

・ちょっと休憩

職人さんの自宅に生えているという「アケビ」を貰いました。

杏仁豆腐ライクで、味自体は美味しいのですが、種が多過ぎて困りました。

どうやって食べるのが正解だったのでしょうか?口に入れてモゴモゴして吐き出すみたいなことになってしまいました…。

 

これは倒された赤松の先端です。

数十メートルもある赤松の頂点が見られる機会はレアです。


職人さんの持っていた長いハシゴに登らせて貰いました。

必死になってiPhoneを構えました。足が震え、頭がクラクラしています。

十代の頃に仕事で高所に登った時に知ったのですが、僕は高いところがダメです。

 

これは山葡萄でしょうか?詳しいことは分かりませんが、赤松の上の方に絡まっていたのでリースにして飾ることにしました。

出来るだけ明るく書いていますが、やはり生きている木を切るという作業に慣れることはありませんでした。

 

元気な赤松は、切り株からヤニが溢れて来ます。

強い香りを放ちます。

細いと思っても、年輪を数えてみると案外僕と変わらないくらい生きていることもざらです。

 

今回切った中では、この赤松が樹齢50年以上で最も太かったです。

この木は僕が生まれるよりも大分昔から生きていたことになりますね…。

 

クレーン車で吊る方法

職場の極太赤松は、受付に心地よい日陰を作ってくれていたのですが、松くい虫が入ってしまい、ものの数ヶ月で真っ赤に枯れてしまいました。

立ち枯れした木はいつ折れてしまうか分かりません。

お客さんが泊まりに来る宿泊施設なので直ぐに伐木の手配をしなくてはなりません。

 

因みに、今回手配したクレーン車は一日5万円だそうです。クレーン車以外にも当然職人さんに支払う日当が必要となります。

 

[クレーンに吊られた木と人の図]

今回のクレーンには、親フックと小フックという2本のワイヤーが搭載されています。

一本で木を吊り、もう一本で人間を吊り上げ伐木します。

関連記事:木こり|野生のタラの芽|森のテロル

 

クレーンに釣られた状態で、木にワイヤーを引っ掛けたりチェーンソーで切ったりします。

 

上半分を切ったことで邪魔な枝がなくなりました。

あとは上部をクレーンで吊り、根本からチェーンソーで伐木します。

 

赤松が切り離された瞬間です。

 

職場で切った赤松は業者さんに引き取って貰います。

この後は産廃業者に持ち込むそうです。

 

大量の松ぼっくりが落ちています。

 

仕事の折を見て沢山拾いました。

どれも大ぶりで立派な松ぼっくりでした。

 

関連記事:木こり|野生のタラの芽|森のテロル

上の記事では樹齢60年くらいじゃないかと予想しましたが、実際に年輪を数えてみると、その数は70程ありました。

歳を取って弱った為に、松くい虫に入られてしまったのかもしれません。

 

今回改めて思いましたが、「人間と自然の共存」は、そう容易いものではないようです...。

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